日産・180SX(ワンエイティ)を、カッコイイFRクーペで攻めたい人へオススメする5つの理由

日産・180SX(ワンエイティ)を、カッコイイFRクーペで攻めたい人へオススメする5つの理由

某EVのCMでは新型リーフのアテ馬にされてスポーツカーマニアを悔しがらせた日産・180SXですが、シルビア同様1.8~2リッターのターボ/自然吸気エンジンを搭載した本格FRスポーツであり、スーパーカー的なリトラクタブルライトなど北米仕様ベースのメリットを最大限活かした魅力あふれるハッチバッククーペでした。走るだけならシルビアや86/BRZでもいいのですが、少しでもカッコイイのがイイ!という人にもオススメです。

日産・180SX(ワンエイティ)とは

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.flickr.com/photos/aatomotion/7442530462/

1980年代末まで日産は1.8~2リッター級のFRスポーツクーペとしてシルビアと兄弟車ガゼールを販売していましたが、1988年にモデルチェンジされたS13型では当初シルビアのみで一本化されていました。

1990年代に技術世界一を目指した「日産901運動」の成果である優れたハンドリングや、「アートフォース・シルビア」のキャッチコピー通り従来モデルから一線を画す流麗なデザインが魅力的だったS13シルビアですが、独立トランク式のノッチバッククーペのみがリリースされたため、販売店としてはちょっと困った事になります。

というのも、先代S12型シルビア/ガゼールまでは2ドアノッチバッククーペと3ドアハッチバッククーペの2本立てだったため、ハッチバッククーペ版のS12型や先々代S110型ユーザーへ乗り換えのオススメがしにくかったのです。

しかし日産はスポーツクーペを日常的な買い物にも使うため、ハッチバッククーペの需要が大きかった(それゆえS30フェアレディZもハッチバッククーペだった)北米市場向けシルビア「240SX」ではハッチバッククーペ版もラインナップしており、それを日本仕様へ手直しした上でS13シルビアから遅れること1年、「180SX」として1989年5月に発売します。

発売当時の型式はシルビアがS13およびハイキャス-II装備のKS13、180SXがRS13およびハイキャス-II装備のKRS13という事からもわかるとおり、両車は同じ「S13型」のバージョン違い。

固定式ヘッドライト&独立トランク式ノッチバッククーペのシルビアに対し、当時の北米での法規に準拠したリトラクタブルライト&ハッチバッククーペの180SXはデザインが大幅に異なっていましたが、プラットフォームやバルクヘッドから前の構造は同じだったため、後に両車のフロント部分を入れ替えたカスタムカーも登場します。

シルビアに対して一長一短ある180SXでしたが、1993年にモデルチェンジしたシルビアが3ナンバーボディで引き続きノッチバッククーペだったため、5ナンバーボディのハッチバッククーペと少々キャラクターが異なる180SXもそれまでなかった自然吸気エンジン仕様を追加しつつ継続販売。

結局、5ナンバーサイズへダウンサイジングしたS15シルビアまでのつなぎとなる5ナンバーFRクーペとして1999年1月まで販売されました。

シルビアとはまた異なる魅力がある上に、本家S13シルビアよりはるかに長期間販売されたため、シルビアユーザーにとっても部品供給面ではありがたい車でもあり、現在でも1990年代の日産を代表するスポーツクーペのひとつとして人気の一台です。

日産・180SXはどのような場面で活躍するクルマ?

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.favcars.com/nissan-180sx-s13-1991-96-pictures-58572

スポーツカーですからグリップからドリフトまで多彩なスポーツ走行シーンで活躍するのはもちろんの事ですが、後述するオススメポイントのようにハッチバック車なためタイヤや工具などの積載能力も高い車です。

他のスポーツカーでは積めないような長尺物やかさばる荷物の担当として遠くのサーキットへ遠征する時には重宝するほか、アウトドアやウィンタースポーツでも車外にラックを増設せずとも運べる荷物が多いという意味でも、活躍できる場面は多いと思います。

日産180SXの中古車をチェック!

日産・180SXのオススメポイントその1:スーパーカー的なリトラクタブルライト

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.flickr.com/photos/dongkwan/48393259036/

180SXの原型である北米版240SX(2.4リッターエンジン搭載)では、当時の北米の保安基準でヘッドライトの高さに制約があり、S13シルビア同様のヘッドライトより高い位置へヘッドライトを開ける、リトラクタブルヘッドライトが採用されました(このあたりの事情は北米版カローラGT-Sを日本仕様としたAE86スプリンタートレノと同様)。

リトラクタブルヘッドライトには、展開時にフロント左右隅の視界がさえぎられる、走行性能に影響が大きいフロントエンドにのしかかるユニット重量が重いという問題はありますが、収納時の空力面ではむしろ有利で、何よりスーパーカーチックなメカニズムを好むユーザーにとって「カッコイイ」という最大のメリットがあります。

スポーツカーはただ速ければいいだけでなくカッコよさも大事だと思うユーザーにとっては、非常に重要なポイントです。
会員登録すれば500ポイント付与

日産・180SXのオススメポイントその2:便利なハッチバックのラゲッジスペース

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.flickr.com/photos/grant_subaru/4617889632/

最近はセダンよりハッチバック、セダンでもプリウスのようにテールゲートつきハッチバックが便利で主流になった感がありますが、そもそもハッチバック車のメリットを重要視するユーザー向けに作られただけあり、ハッチバッククーペの180SXはラゲッジ(荷室)の使い勝手の良さが重要なオススメポイントとなります。

クーペゆえに大きく寝かされているとはいえ、テールゲートを開けば大きな開口部からかさばる荷物も載せやすいですし、後席シートを倒してラゲッジを広げた時も、シルビアより上下方向の寸法が大きな荷物を載せやすい!

走りの面では開口部が大きいとボディ剛性確保のため補強などで割かれる重量が増えてしまうものの、それを補って余りあるメリットが180SXのラゲッジにはあります。

日産・180SXのオススメポイントその3:走りはまさにシルビア譲り

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.flickr.com/photos/ricardojesusflores/5640471560/

当初は名前通り1.8リッターターボを搭載し、1991年1月以降はシルビアともども2リッターターボに載せかえたことで動力性能、特に最大トルクにも余裕が出た180SX。

メカニズム的にはS13シルビアと全く同じで「901運動」の成果による優れたハンドリング、日産独自の4輪操舵システム「HICAS-II」で俊敏に動くも、非HICAS車やHICASキャンセラーでトラクション重視のドリフト走行を楽しむも自由自在です。

なお、1996年8月以降の後期型では、それまでなかった2リッター自然吸気エンジン版も登場し、雰囲気だけでも味わいたい人や練習車、あるいはターボエンジンや大排気量エンジンへのスワップベースなどにもなっています。

日産・180SXのオススメポイントその4:気持ちや保管場所に余裕の出る5ナンバーボディ

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.favcars.com/photos-nissan-180sx-type-x-rps13-1996-99-207999.htm

実際のところ、S14シルビアが3ナンバーボディになったといっても5ナンバー規格から少々ハミ出しただけで大したデメリットはなく、むしろ走行面ではワイドトレッドでドリフトしやすいのですが、5ナンバー枠にとどまった180SXは、普段使いで細い路地も軽快に走れるコンパクトなボディという印象と心の余裕をドライバーに与えます。

また、30年ほど前まで日本車は5ナンバーなのが当たり前という時代に作られた駐車場には、少しでも5ナンバー枠を超えると途端に使い勝手が悪いほど狭い場合もあるため、保管場所選びの面でも180SXは有利。

もちろん、ワイドトレッドを求める場合にはオーバーフェンダーを追加してもいいですし、同時にタイヤの切れ角を増すドリフト向けアフターパーツも豊富です。
ONLINE TOTAL CAR SHOP 車からパーツまで、オンラインで購入できます!

日産・180SXのオススメポイントその5:ワンビアやシルエイティを作れる

日産・シルエイティ出典:https://www.flickr.com/photos/zanthraxnl/10907110046/

S13シルビアと180SXがプラットフォームやメカニズムの大半を共有している事は周知のとおりですが、特にバルクヘッドから前のフロントセクションはほぼ完全な互換性を持つため、S13シルビアと180SXはそれぞれのフロント部を交換できます。

それゆえ、180SXにS13シルビアのフロントを移植し、ハッチバックボディと固定式ヘッドライトそれぞれのメリットを組み合わせた「シルエイティ」を作ったり、S13シルビアへ180SXのフロントを移植し、北米版240SXには存在するリトラクタブルヘッドライト仕様のノッチバッククーペ「ワンビア」を作る事も可能です。

実際、シルエイティは需要も大きかったので中古車ベースながら日産純正新車扱いの改造車が500台限定で販売され、大手中古車情報サイトで180SXを検索してもシルエイティが多数ヒットします(S13シルビアでは逆にワンビアがヒット)。

日産・180SXの中古車相場価格は?

日産・180SX(ワンエイティ)用SR20DET出典:https://www.favcars.com/wallpapers-nissan-180sx-type-x-rps13-1994-96-207998

180SXの中古車価格を2020年5月現在の中古車市場における車両本体価格でご紹介します。

最低価格:69.8万円
最高価格:359.8万円

このうち最高価格は2.2リッターへ排気量を上げフルチューン、ワイドボディキットも組んだチューニングカーなので、現実的には299万円上限となります。

最近はタマ数がめっきり減りましたが、1.8リッターターボを積んだままの前期型ですと、レストアベース同然の程度なら数万円程度で販売されていることもあり、高価でも程度がよい車を選ぶか、安価な車をベースにレストアやチューニングのベースとするかはユーザー次第です。


価格応相談が多い…?180SXの中古車をチェック!

日産・180SXの維持費は?

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.flickr.com/photos/51811543@N08/30487973371/

現在はよほど程度のよい車以外、中古車市場でもあまり見かけなくなったとはいえ、最終生産車でも21年前、もっとも初期なら31年前の車です。

たとえワンオーナー程度良好、走行距離短めであっても購入してから何も問題が起きないはずがなく、維持費とは別に「急な出費に備えた予算確保」は大事だと考えてください。

ここでは一般的な年間維持費についてのみご紹介します。
会員登録すれば500ポイント付与

ガソリン代

自然吸気エンジン車もあるとはいえ、一般的な180SXと言えるターボ車の平均的な実燃費は8km/L前後で、月間走行距離1,000km、年間12,000kmと仮定した場合は約1,500Lのハイオクガソリンを要します。

2020年5月現在のハイオク全国平均価格は約129円ですから、年間のガソリン代はおおむね19万3,500円です。

自動車税

全て新規登録から13年超ですから自動車税は重加算税対象となり、1.8リッター車(前期型)でも2リッター車(中期/後期型)でも排気量区分1,500超~2,000cc以下の約45,400円です。

車検代

あくまで参考価格ですが、車検費用は以下が目安になります。

基本料金:約38,000円(税込)
自賠責保険料:22,210円(25ヶ月)
自動車重量税:37,800円(※新規登録から18年以上による重加算税)
印紙・証紙:1,100円(※車検方法によっても変わります。)
合計:99,110円

もちろん、追加の整備費用が発生した場合はこの限りではありませんので、ご注意ください。
ONLINE TOTAL CAR SHOP 車からパーツまで、オンラインで購入できます!

年間維持費のまとめ

以上のように、年間の燃料代と自動車税に加えて2年に1度の車検年だった場合、年間維持費は合計33万8,010円あたりを目安としてください。

現実にはこれに加えて任意保険料金、駐車場代、タイヤ代、エンジンオイルなど消耗品代が発生してきますが、ユーザーごとの環境によって大きく異なる費用なため、各自見積もっていただければと思います。

(車検基本料金参考)
https://iwate.toyopet-dealer.jp/afterservice/inspection
(自賠責保険)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/resourse/data/ryouritsuhyo-1.pdf
(自動車重量税)
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-car-tax-after13years/

日産・180SXのスペック紹介

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.flickr.com/photos/ariander/4538940350/

ここでは中古車市場でも台数が多いRPS13(HICASなし)のターボ車を例に、スペックを簡単にご紹介します。

1996年式日産・180SX タイプX

型式:RPS13
全長:4,520mm
全幅:1,695mm
全高:1.290mm
10・15モード燃費:11.0km/L
駆動方式:FR
乗車定員:4名
会員登録すれば500ポイント付与

まとめ

日産・180SX(ワンエイティ)出典:https://www.favcars.com/pictures-nissan-180sx-type-s-rps13-1996-99-58578

最新のトヨタ・スープラなどは価格面で手が出ず、さりとてトヨタ・86/スバル・BRZやマツダ・ロードスターではFRとはいえパワー面で物足りない…というユーザーにとって、日産が2000年代はじめまで販売していたFRターボ車の一群は非常にありがたい存在であり、今もなお現役でスポーツ走行で元気に走る車を多く見かけます。

その中でも180SXはS15シルビアに次いで比較的新しい5ナンバークーペであり、長く販売されていたことやS13シルビア、シルエイティ人気のおかげでアフターパーツも多く、中古車でもタマ数も年式を考えれば豊富で選択肢が多いなど、かなり恵まれた存在です。

今から180SXを購入してサーキットでドリフトなどスポーツ走行に出撃してもよいですし、本来の持ち味であるハッチバックボディを活かした、軽快なお買い物車としても構いません。

どのような用途で購入するにせよ共通するのは、「これだけ安価でスーパーカーチックなカッコヨサをスポーツクーペに乗れる喜び」であり、速いのもいいけどカッコも大事だよね!というユーザーの皆さんには、是非ともオススメしたいと思います。
ONLINE TOTAL CAR SHOP 車からパーツまで、オンラインで購入できます!

この記事をシェアする!