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ドリフトマシンとして今も現役、日産180SXの色褪せない魅力と人気の理由

ドリフトマシンとして今も現役、日産180SXの色褪せない魅力と人気の理由

1988年にデビューした日産の小型FRスポーツ、S13シルビアは大ヒットしたとはいえ、販売面からは1つの欠点がありました。

それはS12シルビアに存在したハッチバックモデルの不在。かくしてS13の北米版240SXの3ドアハッチバックモデルを日本でも販売したのが180SXです。

ハッチバッククーペが欲しい!販売サイドの要望で登場した180SX

180SX出典:http://drive.nissan.co.jp/

デビュー後順調に販売台数を伸ばし、デートカーのライバル・ホンダ プレリュードに勝利した日産S13 シルビアですが、新車効果が薄れた先を見越した販売サイドからは3ドアハッチバックモデルの投入を要望されていました。

先々代のS110以来、シルビアは独立トランクを持つ2ドアノッチバッククーペと、3ドアハッチバッククーペの2本立てだったのですが、S13シルビアには2ドアクーペしかラインナップが無かったのです。

折しもシルビアの北米版として開発していた240SXにはハッチバックボディがあったため、これを日本でもシルビア同様1.8リッター(後に2リッター)エンジンを搭載して販売することとなり、それが1989年デビューの180SXです。
 

S13シルビアと兄弟車ながら、全く別スタイルで新たな可能性を生んだ180SXの特徴・特色

180SX出典:https://ja.wikipedia.org/
 

基本的にS13シルビアと同じメカニズム、しかし外観は別物

180SX出典:https://ja.wikipedia.org/

180SXはS13シルビアの北米版として現地の嗜好や法規に従った結果、メカニズムを共有しながら全く別スタイルとなったことで、さまざまな可能性を生みました。

まず初代フェアレディZ以来北米の日産スポーツカーでは不可欠とも言えたリアハッチはタイヤや荷物を積むのに非常に便利でしたし、北米の法規に合わせた形状・高さを実現するためのリトラクタブル・ヘッドライトはシルビアとは違った方向性でスポーティ。

それでいてエンジンやパワートレーンだけでなく、プラットフォームはじめ基本骨格は共通でしたから、互いにパーツの流用ができました。

基本的にはS13同様の1.8リッター(後に2リッター)のNAまたはターボエンジンを搭載する5ナンバーサイズのFRスポーツクーペで、HICASなど走りのメカニズムは全く共通。

ただし、S13シルビアとの差別点としてターボ車のみが設定されて、よりスポーツ路線に振った性格づけがなされており、1.8リッター時代はターボのみ、2リッター時代もNAのSR20DEが搭載されたのはモデル末期の1996年からです。

なお、SR20DE / SR20DETともにS14シルビアに搭載されたNVCS(可変バルブタイミング機構)は継続販売中も採用されなかったのか、エンジンスペックは最後までS13と同じでした。
 

シルエイティとワンビア

180SX出典:https://ja.wikipedia.org/

180SXあればこそ実現できたのが、シルビアと180SXを合体した「ワンビア」と「シルエイティ」です。

合体といっても事故車をニコイチして1台の車を作ったわけではありません。

シルビアのフロントを180SXに交換すれば、「ワンビア」(ワンエイティとシルビアをかけあわせた造語)。

180SXのフロントをS13シルビアに交換すれば「シルエイティ」(同、シルビアとワンエイティ)。

互いにフロントのバルクヘッドから後ろが違うだけで、そこから先のフロント骨格やメカニズムが全く同じだからこそできたドレスアップです。

多くのS13シルビアと180SXが「シルエイティ」または「ワンエイティ」に改装されたほか、よりメジャーだったシルエイティは日産が商標登録し、日産の許可を得たショップによって日産純正「シルエイティ」が1998年に500台限定で発売されています。

なお、シルエイティはS13以外にもS14やS15シルビアの顔にするドレスアップも存在し、アフターパーツメーカーからコンバージョンキットも発売されました。
 

長期生産でS13シルビアの延命を助ける

S13 シルビア出典:https://ja.wikipedia.org/

180SXの進化は途中までS13シルビア同様でしたが、シルビアがS14へのモデルチェンジにあたって3ナンバー化したのが嫌われ、販売が低迷したために、180SXの継続販売が延長されました。

結果的に1998年のS15シルビアデビューまで、あくまで「5ナンバーサイズの小型FRスポーツ」を求めるユーザーのために生産が継続されましたが、そのためS13シルビアも少なくともメカニズム面で共通な180SXのパーツ供給を受けられることに。

そのため、生産終了から長い期間、180SXだけでなくS13シルビアも純正部品の供給を受けることができ、S13シルビアの長期人気を支えることになったのです。

もちろん、2017年現在もS13シルビア同様、ドリフトなどスポーツ走行用として数多くが現役で走っています。
 

180SXのライバル車

ホンダ プレリュード(3代目BA4 / 5 / 7)

ホンダ プレリュード出典:https://ja.wikipedia.org/

S13シルビアがそのターゲットとした元祖デートカーですが、リトラクタブルライトやHICAS同様の4WS(4輪操舵)を持っていた以外は、180SXとの類似点はそれほど無し。

まだVTECになる前の普通のDOHCエンジンでしたから動力性能もさほどのものではありませんでしたが、デートカー的に考えた場合、同乗者としては大きな差は無かったことでしょう。

180SXやS13シルビアが勝てたのは、2代目からのキープコンセプトでプレリュードのデザインが少々古く見えたのが原因かもしれません。
 

マツダ FC3S / FC3C RX-7(2代目)

RX-7 出典:https://ja.wikipedia.org/

リトラクタブルライトの3ドアハッチバッククーペということで、S13シルビアよりむしろ180SXの方に類似点が多いFC3S RX-7。

ただし、北米版240SXにはあったコンバーチブルは180SXに設定されずS13シルビアのみでしたので、RX-7のコンバーチブル版FC3Cとは少々違うところ。

他にも両車の共通点はあり、FC3Sはポルシェ944とスタイルが似ていたので「プアマンズ・ポルシェ」的なイメージがありました。

180SXも北米版240SXは価格帯的に後期で高級クーペ化したZ31前期型の「Zカーとしてのポジション」すなわちこれもプアマンズポルシェ的なポジションを受け継いでいます。
 

トヨタ ST180系 セリカ(5代目)

セリカ出典:https://ja.wikipedia.org/

FC3S同様、こちらもリトラクタブルライトの3ドアハッチバッククーペ。

180SXデビュー時はモデル末期だった三菱 スタリオンやその後継GTOもそうでしたし、当時はそうした車が流行った時代ということですね。

北米では法規上ヘッドライトの形状やその最低地上高に制限があってこそのリトラクタブルライトでしたし、ハッチバックも荷物を積むため必須でしたが、そうした制約の無い日本では単純に「カッコ良くて便利」だから流行ったのでしょう。
 

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180SXとライバルの中古相場価格は?

180SX 出典:http://history.nissan.co.jp/

180SX

中古車相場

39~199万円

ライバル車のお値段は?

ホンダ プレリュード(3代目BA4 / 5 / 7)

中古:-
 

マツダ FC3S / FC3C RX-7(2代目)

中古:49~328万円


トヨタ ST180系 セリカ(5代目)

中古:22.2~198万円
 

180SXの代表的なスペック

RPS13 180SX タイプX
出典:http://www.nissan.co.jp/

日産 RPS13 180SX タイプX 1997年式

全長×全幅×全高(mm):4,520×1,695×1,290

ホイールベース(mm):2,475

車両重量(kg):1,220

エンジン仕様・型式:SR20DET 直列4気筒DOHC 16バルブ ICターボ

総排気量(cc):1,998cc

最高出力:205ps/6,400rpm

最大トルク:28.0kgm/4,000rpm

トランスミッション:5MT

駆動方式:FR

180SXとS13シルビアの違い

180SX出典:http://www.nissan.co.jp/
 

リトラクタブルライトのフロントマスク

出典:http://history.nissan.co.jp/

メカニズムを共有する180SXとS13シルビアで最大の違いがこのリトラクタブルライトで、デビュー当時は北米の法規によりヘッドライトの最低地上高や形状が厳密に決められていたことから、S13をそのまま販売することができませんでした。

そのため北米オリジナルのフロントマスクとして、法規をクリアするリトラクタブルライトが採用されましたが、こうした例はほかにも北米で「カローラGT-S」として販売されたトヨタ AE86 スプリンタートレノなどがあります。
 

リアハッチを備えたファストバックスタイル

180SX出典:http://history.nissan.co.jp/

フロントがシルビアの「シルエイティ」がある以上、フロントマスクだけで180SXかシルビアか判断できないのが面白いところで、ルーフからリアへなだらかに落ちるファストバックスタイルなら180SXです。

シルビアならリア手前でストンと落ちるファストバックスタイルで独立トランクを持ちますが、180SXはハッチバックでリアシートと繋がった荷室もシルビアより広大。

ガラスエリアが広いため重量がやや重めで、開口部が広くトランクとの隔壁を持たないため、ボディ剛性もS13シルビアよりやや劣りますが、使い勝手で選ぶなら180SXですね。

なお、北米版240SXには2ドアノッチバックボディ、日本でいう「ワンビア」仕様も存在します。
 

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まとめ

180sx drift©️Motorz-Garage

S13シルビアの北米版として開発され、日本国内ではシルビア派生車種としてハッチバッククーペを求めるニッチなユーザー向け脇役的存在に甘んじるはずだった180SX。

日産としては「S13シルビアと同時に廃止しなくて正解だった」ということになりますが、おかげでS13シルビアにも使用可能な純正パーツが長期間供給されるという副次的効果を生んだのです。

人間も思わぬところで長く役立つ数奇な運命をたどることがありますが、車にも同じことが起きた希な例ですね。
 

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