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もう一度売って欲しいクルマ!AE86レビン/トレノの魅力と人気の理由

もう一度売って欲しいクルマ!AE86レビン/トレノの魅力と人気の理由

フロントエンジン・後輪駆動の古典的FRスポーツカーは一時期新車販売が絶滅に近かったこともあって、現在でも古いモデルが大活躍しています。

その中でも現役で通用する最古参クラスながら高い人気を誇るのがトヨタAE86型カローラレビン / スプリンタートレノです。このような軽量安価のFRスポーツは、もはや新車で手に入らないのでしょうか?

廃盤となってから人気が出た名車、トヨタAE86

©️Motorz-Garage

1970年代中盤以降の厳しい排ガス規制をどうにか生き残った、カローラレビン / スプリンタートレノ(以下、レビ / トレ)ですが、1980年代半ばになると世の中の小型車はFF(フロントエンジン・前輪駆動)になっていきます。

カローラ / スプリンターもFF化されることとなりましたが、保守的だった当時のトヨタはスポーツモデルに関してはFFとFR、両方を作り、様子を伺うことにしました。

こうして生まれたのがFFのカローラGTおよび新型のFFハッチバックスポーツ「カローラFX」(いずれもAE82)と、従来型のFRスポーツクーペ、AE86レビ / トレです。

結果的に次世代からレビ / トレもFFになりますが、AE86廃盤後にドリフトブームもあって安価なチューニングベース車として使われ、爆発的人気となったのは1995年から連載開始された漫画「頭文字D」。

公道バトルで新しい格上マシンを相手に、旧型マシンながら主人公のテクニックで見事に勝利するAE86は一気に大スター車へ。

主人公車はスプリンタートレノでしたが、レビン / トレノに関わらずAE86なら、次いで廉価版のAE85まで人気が出て、中古車価格が大高騰したのです。

現在ではさすがに1983年のデビューから35年近く、程度の良い個体も少なくAE86の現役車は減っており、「新しい軽量安価な小型FR車」の要望は依然として根強く残っています。
 

AE86の特徴・特色

AE86出典:https://ja.wikipedia.org/
 

古い皮袋に新しい酒~旧型プラットフォームに新型エンジン4A-G

AE86 出典:https://ja.wikipedia.org/


AE86のプラットフォームは基本的に先代TE71と同じものを使っており、サスペンション形式なども共通です。

代を重ねるごとに大きく重くなり、TE71では車重1tを超えていた反省からダウンサイジングされて900kg代へと軽量化されたものの明らかに旧式で、ボディや足回りの面で特に見るべきものはありません。

ただしエンジンはTE27以来改良を加えて使われていた1.6リッター2バルブDOHCエンジン2T-Gから、同排気量で新型の4バルブDOHCエンジン4A-Gに更新されました。

いわば古い皮袋に新しい酒を注いだような形でしたが、この新エンジンと軽量化のおかげで期待の新マシンとみなされ、発売早々にジムカーナやラリー、レースにと大量に使われています。
 

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痛快な高回転スポーツエンジン、4A-G

AE86 出典:https://ja.wikipedia.org/

ホンダのZC同様、4A-Gは新時代の1.6リッターDOHCエンジンでしたが、ロングストロークで低回転から太いトルクを発揮するZCに対し、ショートストロークの4A-Gは高回転まで軽く一気に吹け上がるのが人気を呼びました。

低回転のトルクは無かったので常に高回転をキープする必要のあるエンジンでしたが、それを補うため初代MR2(AW11)にスーパーチャージャー仕様の4A-GZEが登場してからも、NAのフィーリングを好む人は少なくなかったのです。

また、「イナゴマル」(1750cc化)や2リッター化など排気量アップによるパワーアップチューンが多かった2T-G同様、排気量アップやターボ化、スーパーチャージャー化などが盛んに行われました。

排気量アップチューンは純正でも1.8リッター版の7A-FEがあったことから、排気量アップなどに応じて4.5~8A-Gと通称されており、それぞれターボ化なども行われています。

後の5バルブ版4A-Gも含めエンジンスワップ(交換)も盛んに行われ、直列6気筒エンジンやV8エンジン、ロータリーエンジンなどスワップ例が多彩なため、見た目ではどんなAE86なのか、現在では全くわかりません。

なお、エンジンルームに縦置きの4A-GはAE86以外だとFR時代最後のコロナ(T140系) / カリーナ(A60系)にしか搭載されず、後にFR最後のスターレット(KP61)への4A-Gスワップも流行りました。
 

「頭文字D」以前は単なるありふれた中古車

AE86 出典:https://ja.wikipedia.org/


AE86は後に人気が出たとはいえ、エンジン以外は旧式で基本的な走行性能が低く、しかも時代が求めたFF車では無かったので、モータースポーツや走り屋にはともかく一般ユーザーにとって人気車と言えなかったのも確かでした。

新車販売終了後に安価なチューニングベース車として使い潰された車も多く、1995年にAE86トレノを主人公車とした漫画「頭文字D」連載開始の頃には、走り屋以外からは「そんな車もあったな」と懐かしまれる存在だったのです。

実際、人気が出てから中古車を探しても既に程度の良いものは少なかった状況で、しかもチューニングベースとしての需要がさらに増えたことから、「ノーマルのAE86」は希少な宝石のような存在になってしまいました。

廉価版の1.5リッターSOHC実用エンジンを搭載したAE85ですら、形は同じなのでチューニングすれば同じだと人気殺到し、もしかするとAE85の方がマトモな現存台数は少ないかもしれません。
 

AE86のライバル車

ホンダ 3代目シビック(ワンダーシビック)

ホンダ シビック 出典:https://ja.wikipedia.org/


通称「ワンダー」と呼ばれるシビックで、先代スーパーシビックからガラリと変わる1980年代デザインへと大変身して、AE86と同じ1983年に発売。

これに1970年に生産終了したS800以来13年ぶりとなるDOHCエンジン「ZC」を追加したシビックSiが1984年に追加され、AE86と並ぶ新時代スポーツとなりました。

ただし、当然FF車であるシビックSiとAE86は「FFとFRどちらが優れているか」という新旧コンパクトスポーツ論争を呼び、実際にレースでも対決しています。

結果、次世代のレビ / トレはFF化されますが、その後もモデルチェンジを繰り返しながら、レビ / トレ廃止まで対決は続きました。


日産 S12シルビア

日産 シルビア 出典:http://www.nissan.co.jp/


AE86より一回り大きい1.8~2リッタークラスのFRスポーツクーペで、スタイリッシュなデートカーとして爆発的大ヒットとなったS13シルビアの先代モデル。

デビュー時はR30スカイラインRS譲りの2リッターDOHCエンジン、FJ20Eとターボ版のFJ20ET搭載車がスポーツバージョンで、リトラクブルライトのためAE86トレノの大型版のような印象でした。

AE86と同世代の車で今見てもなかなかカッコイイ車なのですが、S13以降の活躍もあり、S12は中古車としても人気車として扱われたことはありません。


ユーノス(マツダ) NA6CE / NA8CE ロードスター

マツダ ロードスター 出典:https://ja.wikipedia.org/


発売されたのはAE86廃盤から2年後の1989年ですが、AE86が最後になるかと思われた1.6リッタークラスの小型FRを唯一継承したスポーツカーです。

ライトウェイトオープンスポーツカーですから、クローズドボディの2ドア/ 3ドアクーペであるAE86と同ジャンルというわけではありませんが、軽快に吹け上がる1.6リッターDOHCエンジン(後に1.8リッターに更新)とFR特有の素直な旋回性能は共通。

こちらも初代のNAロードスターはだいぶ古くなったので、マツダ自らリフレッシュプランの提供を表明していますが、トヨタもAE86のリフレッシュを行うとファンが喜びそうです。
 

キレイめに仕上げるドレスアップパーツ

AE86の中古相場価格は?

AE86 出典:https://ja.wikipedia.org/

AE86 カローラレビン / スプリンタートレノ

中古車相場

68~398万円


ライバル車のお値段は?

ホンダ 3代目シビック(ワンダーシビック)

中古車:70万円~ASK


日産 S12シルビア

中古車:79.8~198万円


ユーノス(マツダ) NA6CE / NA8CE ロードスター

中古車:22.8~199.9万円

AE86の代表的なスペック

AE86 カローラレビン Photo by dave_7

トヨタ AE86 カローラレビン 2ドアGT 1983年式

全長×全幅×全高(mm):4,180×1,625×1,335

ホイールベース(mm):2,400

車両重量(kg):900

エンジン仕様・型式:4A-GEU 直列4気筒DOHC16バルブ

総排気量(cc):1,587cc

最高出力:(グロス値)130ps(ネット値換算)110.5ps/6,600rpm

最大トルク:(グロス値)15.2(ネット値換算)12.92kgm/5,200rpm

トランスミッション:5MT

駆動方式:FR

AE86のバリエーション

カローラレビンとスプリンタートレノ

カローラレビン トレノPhoto by Moto "Club4AG" Miwa
 

AE86には2種類あり、今でもカローラを売っているトヨタカローラ店扱いの「カローラレビン」(以下、レビン)と、昔は兄弟車スプリンターを売っていたトヨタオート店(現・ネッツ店)扱いの「スプリンタートレノ」(以下、トレノ)がありました。

新車販売当時に人気があったのはレビンの方でトレノはそれほど売れず、漫画「頭文字D」でトレノが主人公車になったのも、単に作者が昔乗っていたからです。

当時のE80系カローラと同じフロントイメージのレビンに対し、トレノはリトラクタブルヘッドライトなのが特徴ですが、当時はやたらといろいろな車にリトラクタブルヘッドライトが採用していたので、特にスポーティというイメージが無かったのかもしれません。

AE86とAE85

出典:https://ja.wikipedia.org/


名機4A-Gを搭載しているAE86ですが、廉価版や女性向けグレード「リセ」では、1.5リッターの3A-Uを搭載していました。

電子制御インジェクション(燃料噴射装置)を搭載、DOHC4バルブスポーツエンジンの4A-Gに対し、3A-Uはキャブレター(気化器)で燃料を供給するSOHC2バルブ実用エンジン。

当然、馬力もグロス130馬力の4A-Gに対して83~85馬力、ネット値換算だと約70馬力程度しかありません。

その他内外装も若干異なりますが、大きな違いでは無い上にAE85改AE86や、AE85改他の何かと改造されている例も多いので、実際にはエンジンルーム奥のコーションプレートや車検証を見ないと、本当にAE85か(あるいはAE86か)の判別はつかないでしょう。


北米版AE86 / AE85

AE86 出典:https://en.wikipedia.org/


AE86 / AE85は北米にも輸出されていましたが、デビュー当時の北米ではヘッドライトの規格に制約があり、それを満たしたトレノ顔のレビン(通称トレビン)だけが、カローラクーペとして販売されていました(ヨーロッパ仕様カローラクーペはレビン顔)。

4A-G搭載のGT-S、3A-U搭載のDXのほか、3A-Uと同じくキャブレターで1.6リッター2バルブSOHCの4A-Cを搭載したSR5という北米特有グレードもあります。

輸出初年度はまだGT-Sは販売されず、1985モデルから追加されました。
 

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まとめ

AE86 レビン トレノ©️Motorz-Garage

ドリフトブームが無かったら、漫画「頭文字D」が無かったら、単なる走り屋御用達の古い車として後世にほとんど残ることも無かったであろうAE86。

それが大人気になって現在もピカピカの新車同様中古車がプレミア価格で取引されるようになるとは、新車販売当時は思いもよりませんでした。

それとは別にAE86の再来を望む声も長年続いており、アルテッツァ、86 / BRZで「確かにFRだけどまだ高い」という評価もあり、S-FRなど新型車の開発が地道に続いている状態です。

単にFRで安くて走行性能が良ければいいというわけではなく、AE86のイメージをどう再現するかという課題もありますから、トヨタにとっては難しい宿題がまだまだ続きそうですね。

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