和製ミッドシップスポーツカーと言えばコレ!SW20型MR2の魅力を振り返ります

和製ミッドシップスポーツカーと言えばコレ!SW20型MR2の魅力を振り返ります

カタログ


カローラ系のパワーユニットを使ってミッドシップスポーツ化したMR2は1989年のモデルチェンジでセリカ系パワーユニットを使ったパワフルスポーツへと進化。

5ナンバーサイズを維持した小型ハイパワーミッドシップスポーツとして、現在まで長く活躍する名車となりました。
Contents
Page 1
  1. 2リッタークラスへとサイズアップ!トヨタSW20型MR2
  2. トヨタSW20の特徴・特色
  3. パワーユニットは1.6リッターから2リッターへ
  4. 数度の改良で実力を向上
  5. モータースポーツで活躍する現役最古参車の1台
  6. SW20のライバル車
  7. SW20の中古相場価格は?
  8. SW20の代表的なスペック
  9. SW20のカスタムカー
  10. まとめ

2リッタークラスへとサイズアップ!トヨタSW20型MR2

MR2

Photo by Paulius Malinovskis

初代の1.6リッターミッドシップスポーツから、1989年に登場した2代目SW20型MR2は2リッタースポーツへと大型化、パワーアップしました。

パワーユニットもカローラ系の4A-Gからセリカの3S-Gへと変更。

2リッターターボの3S-GTEも搭載したことで、セリカおよび4WDターボのセリカGT-FOURとパワーユニットを共有する2リッターミッドシップスポーツへと変化しました。

数度の改良でパワーアップや車重増加に対応したブレーキ強化、サスペンション改良を行い、最終的には非常に高い戦闘力を持つミドシップスポーツとして、ライバルのFFスポーツやスーパーカーも相手にできる実力を身につけています。

それでいながら5ナンバーサイズを維持したことで、軽快で乗りやすい2ドアクーペとしても好評を得たため、1990年代を代表するピュアスポーツカーとして、特に初期の数年はかなり成功したモデルとなりました。

比較的安価だったこともあり、2000年代以降はジムカーナなどツイスティなコースではスーパーカーにも対抗可能な国産小型ミッドシップスポーツとして再注目され、2017年現在もなお、モータースポーツでは現役で活躍しています。
 

トヨタSW20の特徴・特色

MR2Photo by grassrootsgroundswell
 

パワーユニットは1.6リッターから2リッターへ

MR2

Photo by Grant C

2代目MR2のSW20は、バブル時代のデビューということもあって大型化の道を歩みましたが、基本的にFF大衆車のパワーユニットを転用したミッドシップスポーツとしてのポジションは変わらず。

そのため、スープラのようにモンスター化・高級化と呼べるほど大きくはならず、パワーユニットがセリカやカリーナED / コロナExivと同等のものに格上げされ、それに見合った5ナンバー枠内での拡大にとどまりました。

2ドアクーペのピュアスポーツというキャラクターや、初代も4A-G / 4A-GZEを搭載したスポーツ仕様のAW11が販売のメインで廉価版AW10は少数に留まったこともあり、パワーユニット流用元のような廉価版は設定されていません。

エンジンはいずれもスポーツ仕様2リッターDOHCで、NAが3S-GE、ターボが3S-GTE。

数次に渡る改良でパワーアップされ、最終的にはNAが初期の165馬力から200馬力へ、ターボも225馬力から245馬力へとパワーアップされました。
 

数度の改良で実力を向上

MR2 Photo by Grant C


SW20は10年にわたり生産される中で段階的な性能向上が図られており、初期モデルと末期モデルではかなり別物になっています。

特に通称「II型」と呼ばれるようになる1991年のマイナーチェンジでは、サスペンションのストローク向上や標準タイヤ、ブレーキの見直しなど大がかりな改良が行われ、AW11より格段にパワーアップしたことに見合った走行安定性を手に入れました。

後にSW20が再評価され、中古市場でもっともコストパフォーマンスに優れ評価も高いと言われた通称「Ⅲ型」は1993年11月のマイナーチェンジ以降で、パワーアップのほかボディ剛性強化、スポーツABSの採用でSW20の決定版とも言える存在です。

1996年6月の一部改良で「Ⅳ型」となった時はトラクションコントロール追加やABS改良にとどまりましたが、1997年12月の一部改良以降「V型」ではNAの3S-GEが200馬力となり、ついにリッター100馬力に達しています。
 

モータースポーツで活躍する現役最古参車の1台

SW20 MR2©︎Motorz-Garage


トヨタは2リッターターボで馬力競争に参加しなかったので3S-GTEの改良は限定的でしたが、それでもバランスの取れたミッドシップスポーツとして、格上、あるいは最新のライバルと戦えるだけの戦闘力を長年維持していました。

特に2000年代以降は中古車相場が手頃になったこともあり、レースだけではなくジムカーナなどさまざまなモータースポーツで広く活躍するようになります。

ライバルに対してスペック面で決して優れているとは言えなかったものの、維持しやすい、乗りやすい、長年作られたので安価な量産スポーツカーの割に部品供給が容易などコストパフォーマンスに優れている点から、愛用するドライバーは少なくありませんでした。

2017年現在でも現役でジムカーナなど全日本格式の公認モータースポーツで使われる中では、最古参の部類に入ります。
 

SW20のライバル車

マツダ FD3S RX-7

RX-7 出典:http://www2.mazda.com


デビュー時期はSW20より少し後になりましたが、同クラスの後輪駆動ピュアスポーツとしてレースやジムカーナでは常にライバル的存在だったのがFD3S。

FRのロータリーロケットはパワフルかつ低重心、フロントミッドシップで重量バランスに優れていたものの、SW20も5ナンバーサイズのコンパクトさやリアミッドシップ車ならではのトラクションの強さで、互いに好敵手と言えました。


ホンダ NA1 / NA2 NSX


NSX 出典:https://ja.wikipedia.org/


かなり格上のスーパーカーですが、同時期にデビューしたミッドシップスポーツとして後々SW20ともさまざまなステージで戦ったのが初代NSXです。

大柄ながらオールアルミモノコックの軽量ボディ、よく回りトルクもある3~3.2リッターV6DOHC VTECと見た目の格がかなり違い価格も段違いですが、それだけに「小さく安価でも負けたくない」とSW20乗りの闘志を燃やす存在でした。


ロータス エキシージS

エキシージ 出典:https://ja.wikipedia.org/


モータースポーツでSW20の前に立ちはだかり刺激となったスポーツカーと言えば、エキシージSも忘れてはいけません。

イギリス製の軽量スポーツエリーゼのクローズドボディ版にトヨタ製エンジンを載せたエキシージにスーパーチャージャーを組み合わせたのがエキシージSで、乗り手を選ぶもののドライビングとセッティングがハマればフォーミュラのように走ります。

それでもSW20に慣れたベテランならばいい勝負ができるのですから、このようなマシンもライバルと言えるSW20のコストパフォーマンスの高さが際立つところです。
 

SW20の中古相場価格は?

MR2Photo by zombieite

トヨタ SW20 MR2

中古車相場

9.9~268万円

ライバル車のお値段は?


マツダ FD3S RX-7

中古車:62~418万円


ホンダ NA1 / NA2 NSX

中古車:268~2,380万円


ロータス エキシージS

中古車:548~748万円
 

SW20の代表的なスペック

MR2 GT-S 出典:https://toyota.jp/

トヨタ SW20 MR2 GT-S(III型) 1994年式

全長×全幅×全高(mm):4,170×1,695×1,235

ホイールベース(mm):2,400

車両重量(kg):1,260

エンジン仕様・型式:3S-GTE 直列4気筒DOHC16バルブ ICターボ

総排気量(cc):1,998cc

最高出力:245ps/6,000rpm

最大トルク:31.0kgm/4,000pm

トランスミッション:5MT

駆動方式:MR

SW20のカスタムカー

TRD 2000GT

MR2 TRD 2000GT

Photo by ilikewaffles11

トヨタテクノクラフトによる純正カスタムカー。

ワイドフェンダーというよりワイドボディキットと言えるもので、5ナンバーサイズでよくまとまっているSW20のスタイルも良いのですが、迫力満点のワイドボディもなかなか。

前後バンパーも当然ワイドボディに合わせた上に迫力を増しており、可変式リアウイングによるダウンフォースと合わせた空力効果が期待できそうなデザインです。


MRスパイダー

MR2 MRスパイダー 出典:https://ja.wikipedia.org/


こちらもトヨタテクノクラフトによるもので、完全にルーフを取り払ったフルオープンの特装車。

純正だけに仕上がりは高く、簡易式ながらソフトトップ(幌)もあり。

「ミスター・スパイダー」と呼ぶ人もいます。


サード MC8R

MR2 サード MC8R 出典:https://upload.wikimedia.org/


トヨタ系アフターパーツメーカーであり、トヨタのサブワークス的存在でもあるサードによるSW20ベースのレーシングカー。

主にル・マン24時間レースに出場するため開発され、セルシオ用の4リッターV8エンジンをターボ化して搭載していました。

上位入賞は果たせなかったものの、搭載エンジンやお幅にモディファイされた姿からは原型を想像しにくいほどで、究極のSW20と言えます。
 

まとめ

©️Motorz-Garage

デビュー当時はまだスポーツカー不況前でまだまだもてはやされる存在だったSW20型MR2。

その後大不景気とスポーツカー不況ですっかり影が薄くなった時期もありましたが、2000年代に入ってからの再評価で人気を盛り返し、「これだけパワフルでコンパクトなミッドシップスポーツが安価に買えるとは」と、スポーツカー好きを再び喜ばせました。

さすがに2010年代に入ると中古車のタマ数も減って現役で活躍する姿も減ってきましたが、デビューから30年近いことを考えれば仕方の無いことでしょう。

ミッドシップスポーツ、ことにターボ車を安価に乗るなら今が最後のチャンスかもしれませんね。

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