高性能ステーションワゴンとして大人気、日産WC34ステージアならではの魅力と特徴とは?

高性能ステーションワゴンとして大人気、日産WC34ステージアならではの魅力と特徴とは?

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現在はミニバンやSUVブームに飲み込まれる形でほとんどが姿を消しましたが、1990年代の一時期、ステーションワゴンがブームだった頃がありました。

その中で実質的に「スカイラインワゴン」として人気を博したLクラスステーションワゴンが初代日産 ステージアです。
Contents
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  1. 名は違えど、「スカイラインワゴン」として人気だった初代ステージア
  2. 初代 日産ステージアの特徴・特色
  3. 長いリアオーバーハングによる広大なラゲッジ
  4. エンジンやサスペンションもスカイライン / ローレル譲り
  5. ボディもほぼ共通なので、顔面スワップも登場
  6. 初代 日産ステージアのライバル
  7. 初代 日産ステージアとライバルの中古相場は?
  8. 初代 日産ステージアの代表的なスペック
  9. 初代 日産ステージアのGT-R版!260RS
  10. まとめ

名は違えど、「スカイラインワゴン」として人気だった初代ステージア

日産 ステージア Photo by initialdave


1990年代にステーションワゴンがブームとなった時、その主力となったのはカローラやカルタスなど小型クラスから、レガシィやカルディナ、アベニールなどミドルクラスでした。

それ以上のステーションワゴンと言えば、三菱がディアマンテワゴンを販売していた以外はトヨタがクラウンやマークII、日産がセドリック / グロリアバンの5ナンバー登録モデルを細々と作っていたくらい。

「大型でパワフルな最新ステーションワゴン」は以外にも空白だったのですが、そこに1996年、いきなり名乗りを挙げたのが日産 ステージアでした。

7代目スカイラインまで設定されていたステーションワゴンを1990年に廃止して以降、この種のスポーティモデルから離れていた日産ですが、R33スカイラインおよびC34ローレルのプラットフォームを使ってステーションワゴン化してきました。

基本的に両車と同じチューニングが可能でスカイラインGT-Rのエンジンを搭載したオーテックバージョンも発売されるなど「走りのワゴン」として、ステーションワゴンに豪快なパワーによる走りを求めたユーザーに大人気となったのです。
 

初代 日産ステージアの特徴・特色

日産 ステージアPhoto by davocano
 

長いリアオーバーハングによる広大なラゲッジ

日産 ステージア Photo by Charlie


初代ステージアのスタイリングの中でも、予想イラストの段階から強調され、それが現実になるとさらに話題になったのが長大なリアオーバーハングです。

当時は既にロングホイールベース・ショートオーバーハングで高速安定性に優れた車が登場しており、また商用バンでは最大積載量の関係もあってオーバーハングを伸ばしてまで大量の荷物を積む傾向はありませんでした。

しかし、後席までの乗車スペースをたっぷり取ったステージアはローレルやスカイラインのトランクスペースをそのまま上まで持ち上げたようなスタイル。

これが広大なラゲッジを生むとともに、ノビノビとしたデザインが良いアクセントとなり、人気を生む要因となりました。
 

エンジンやサスペンションもスカイライン / ローレル譲り

日産 ステージア Photo by Slambox Media


「WC34」という型式の通り、C34ローレル、および同じプラットフォームを使ったR33スカイラインとの共通性が非常に高かった初代ステージアは、エンジンやサスペンションも当然それらと同じでした。

サスペンションはフロントがFR車はC34ローレルと同じストラット、4WDはR33スカイラインと同じマルチリンクで、リアは全車ローレル / スカイラインと同じマルチリンク。

駆動系やミッションも同じで、エンジンも全車RB系の直列6気筒エンジンを搭載していました。

トップグレードはもちろん、最終的に280馬力に達する2.5リッター直6DOHCターボのRB25DETを搭載しています。

その高い走行性能はワゴンボディとなったステージアでも当然健在だったため、サーキット走行やドリフトへも積極的に持ち込まれました。
 

ボディもほぼ共通なので、顔面スワップも登場

日産 ステージア Photo by Mark van Seeters


ホイールベースが2720mmとこれもローレル / スカイラインと共通だったので、当然ながらボディパネルが違うだけでフロント部分などもほぼ共通でした。

そのため、ユーザーがその気になればC34ローレルやR33スカイラインのフロント部分を移植することも可能だったのですが、実際の顔面スワップは主にR34スカイラインから行われました。

中にはBNR34スカイラインGT-Rの顔面を移植、エンジンもRB26DETTにして中身をそっくりGT-R化した「スカージアGT-R」まで現れ、最速ステーションワゴンを製作する猛者もいたのです。
 

初代 日産ステージアのライバル

トヨタ クラウンエステート(S170W系)

トヨタ クラウンエステート 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/


Lクラスステーションワゴンの盛り上がりを見てトヨタも参入、その第1号だったのがS170系クラウンのワゴン、クラウンステートです。

当時のトヨタにはカムリグラシアワゴン、そのデザイン違いマークIIクオリスという2種の大型ワゴンはありましたが、いずれも平凡なFF車でスペース的にはともかく、走りを求めるユーザーを満足させるものではありませんでした。

そこで走りの良さをアピールしてユーザー層の若返りを図っていたクラウンに白羽の矢が立ち、1999年にデビュー。

セダン版と同じ走りのグレード、「アスリート」も設定されて、280馬力の2.5リッター直6DOHCターボ1JZ-GTE搭載版もありました。

三菱 ディアマンテワゴン(2代目)

三菱 ディアマンテワゴン 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/


1990年代の「3ナンバー車ブーム」を始めたディアマンテには初代からワゴンモデルが設定されていましたが、2代目でもオーストラリアからの輸入ながら導入。

3リッターV6SOHCエンジンを搭載した平凡なFFステーションワゴンでしたが、トヨタと日産以外では数少ない大型ステーションワゴンとして、2001年まで輸入されていました。

BMW 5シリーズツーリング(4代目E39)

BMW 5シリーズツーリング Photo by nakhon100


国産でスポーティなステーションワゴンを作れるメーカーは数少なく、そうなると輸入車に目を向けて目に入るのが5シリーズのツーリング(ステーショワゴン)。

サイズ的にはステージアと同クラスで、ターボエンジンこそ無かったものの、同時期の4代目E39ツーリング前期には2.8リッター、後期には2.5リッターおよび3リッターの直6DOHCエンジン搭載車があり、BMWのストレート6をステーションワゴンでも味わえました。
 

初代 日産ステージアとライバルの中古相場は?

日産 ステージア Photo by FotoSleuth
日産 ステージア(初代WC34・260RS含む)

中古車相場
中古車:8~258万円

ライバル車のお値段は?

トヨタ クラウンエステート(S170W系)

中古車:8.8~184.8万円

三菱 ディアマンテワゴン(2代目)

中古車:29.8万円

BMW 5シリーズツーリング(4代目E39)

中古車:28~128万円
 

初代 日産ステージアの代表的なスペック

日産 WGC34 ステージア 25RS FOUR V Photo by dave_7
 
日産 WGC34 ステージア 25RS FOUR V 2001年式

全長×全幅×全高(mm):4,800×1,755×1,495
ホイールベース(mm):2,720
車両重量(kg):1,650
エンジン仕様・型式:RB25DET 直列6気筒DOHC24バルブ ICターボ
総排気量(cc):2,498
最高出力:280馬力 / 6,400rpm
最大トルク:34.0kgm / 3,200rpmトランスミッション:4AT
駆動方式:4WD

初代 日産ステージアのGT-R版!260RS

日産 ステージア 260RS Photo by JAK SIE MASZ


初代ステージアの当時はBCNR33スカイラインGT-Rも人気が今ひとつだったこともあってか、通常のスカイライン2ドアクーペ以外にもGT-Rが作られました。

それを担当したのがニスモと並び日産車のチューニングやドレスアップを担当するオーテックジャパンで、4ドアGT-Rのこと「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」の他に、ステージア版も作ります。

それがステージア オーテックバージョン260RSで、エンジンはもちろんGT-Rと同じRB26DETTを搭載、同エンジンにはATの設定が無かったので、260RSも5速MTのみです。

4ドアGT-Rとは異なり限定車では無かったため、事実上のカタログモデルとしてWC34がモデルチェンジされるまで設定されていました。
 

まとめ

Photo by davocano

スカイライン譲りのスポーティさ、そして大きく重くなるとセダンやクーペでは不人気要素ですが、ステーションワゴンではかえってその重厚さが受け入れられる要素となって、ステージアはベース車を上回るヒット作になりました。

ある意味末期のスカイラインやローレルが存続するのに大きな役割を果たしたとも言えますが、Lクラスステーションワゴンのブームはこの1代限りで終わり、2代目はさほどのヒットとならず、他社追従モデルも全て1代限りです。

このクラスのステーションワゴンは輸入車以外では成り立たないものですが、初代ステージアの存在したホンの一時期だけ、幻のようなブームがありました。

日産最後の直6エンジン車の1つということもあって、初代ステージアは今でも程度が良い高性能グレードは中古車市場でも高い人気を誇っています。
 

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