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一夜にして全ての国産スポーツを旧式にしたR32スカイラインGT-R

出典:Bryce Womeldurf

国内レース界で猛威を振るった初代(PGC10 / KPGC10)と、幻のような販売台数で終わった2代目(KPGC110)という2台のスカイラインGT-R。

日産はスカイラインをスポーティな乗用車と位置づけ、レースやラリーに積極的に投入してきました。

しかし、スカイラインとしては6代目のスポーツグレード、R30スカイラインRSや7代目スカイラインGTS-Rが、グループAツーリングカーレースで海外勢に対し劣勢となると、これを一挙に覆す怪物マシンの開発を開始。8代目でのGT-R復活を目指します。

こうして1989年に誕生したのが、BNR32スカイラインGT-Rでした。

GT-Rとしては3代目となるこのモデルは、過去のGT-R、そしてスカイラインそのものの常識も覆す超ハイテク技術で武装され、レースにおける海外勢への圧倒的アドバンテージはもちろん、他の全ての国産スポーツモデルを一気に旧式にする程のポテンシャルを秘めていたのです。

この超ド級マシンの登場により、日本のスポーツカーは新たな1ページを開く事になるのです。
 

R32スカイラインGT-Rの特徴・特色・新技術

出典:Grant C

それまでの国産スポーツカーを考えれば「突然変異」とも言うべきBNR32は、2017年現在でも通用する実力があり、デビューした1989年当時としてはオーパーツ(その時代にそぐわない技術や物品)のようなものでした。

その、新技術や特徴の一部を紹介していきます。
 

全てはレースのために決められた新型エンジンRB26DETT

出典:Alexander Nie

レースでの活躍を前提に排気量が決定され、その必要性が無くなってからもそのままの排気量でバージョンアップを続けた、泣く子も黙る名機RB26DETT。

具体的には、当時のグループAというカテゴリーでは排気量と過給機の有無によって車重やタイヤの最大幅が決められていました。

しかし新型の4WDシステムを搭載するBNR32は、それほど車重を軽くできないため、レースの為に軽量化してもタイヤ幅とのバランスが取れません。

そこで太いタイヤの履けるクラス)である、4.5リッタークラス(タイヤ幅11インチ、最低重量1,260kg)を選択し、国際的なターボ係数(排気量×1.7)でも4.5リッターに収まる、2.6リッターというサイズが決定されたのです。

レースでの戦闘力を突き詰めた最適解、それが2.6リッターターボでした。
 

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旧式ながら異常な拡張性を持った名機旧式ながら異常な拡張性を持った名機

出典:Alexander Nie

ベースとなった直列6気筒のRBエンジンですが、これは本来日産にとっては「新世代までのつなぎ」となるエンジンでした。

1980年代後半の日産は、既に次世代大排気量エンジンにV型の採用を決めており、本来の新世代エンジンはV6のVGエンジンやV8のVHエンジンで、実際それらを搭載したフェアレディZやシーマ、プレジデントの新世代モデルが誕生しています。

RBは旧世代エンジンL型の生産ラインを活かせる事が取り柄で、アルミ製軽量V6エンジンのVGとは比較にならない、鉄製ブロックの旧式エンジンでしたが、頑丈で長持ち、拡張性が高いというL型の特長をそのまま引き継いでいたのです。

そのため、R31などに搭載されてデビューした頃は、「重くて眠いエンジン」として酷評されていましたが、実は過激なチューニングに耐える素材だったのです。

補強と専用部品の多用で事実上RBと言っても別物だったRB26DETTでも基本的な特長は生き、安易で過激なチューンで大馬力を引き出しても耐えうる能力が長く活躍する理由となりました。
 

電子制御トルクスプリット型4WD「アテーサE-TS」

出典:Grant C

RB26DETT以上に、BNR32以降の第2世代スカイラインGT-R、そして現在のR35GT-Rに至る日産スーパースポーツの性格を決定づけたのが、新4WDシステム「アテーサE-TS」です。

既に4WDスポーツは2WDと4WDを機械的に手動・または自動で切り替えるパートタイム式から、ビスカスカップリングを使ったフルタイム4WDが主流になっていました。

しかし、走行状況の変化に応じて駆動力を前後にコンピュータ制御で自動配分する「電子制御スプリット式」など、ポルシェ959のようなスーパーカーでしかありえない時代に、BNRは市販車ベースのスポーツカーでこれを採用したのです。

ABSと統合制御を組み合わせ、圧倒的な安定性と運動性を両立させた同システムは、それだけで、ドライビングテクニックが上達したような感覚を全てのドライバーにもたらしました。
 

ニュルブルクリンクでの走り込み

出典:Mark van Seeters

1980年代の日産は1990年代に技術の世界一を目指す「901運動」を行っており、BNR32はその最高の開発成果と言えました。

その中で重視されたのが、路面の粗さやアップダウンの激しさ、多彩なコーナーから「世界一過酷なサーキット」と言われたニュルブルクリンクサーキット北コースでの走り込みで、BNR32の開発車はもちろん日産車のほとんどが、この場所で鍛えられるのです。

ただし、この時代はまだニュルブルクリンクでのテストは徹底されたものではなく、特にブレーキ関係の耐久性はBNR32の大きな弱点となった為、次世代のBCNR33からはより徹底したテストが行われることになりました。
 

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スカイラインへの呪縛

出典:Kylie & Rob (and Helen)

素晴らしいスーパースポーツとなったBNR32スカイラインGT-Rですが、その一方でベースとなったスカイラインに対する「GT-Rへの配慮」を強いる事になります。

R32では走行性能を重視するあまり、本来のスポーツセダン/クーペとしては快適性を損ないすぎてしまい、次世代以降はそれを改善したり、元に戻したりと迷走を繰り返します。

「スカイラインとしての評価」と「スカイラインGT-Rとしての評価」の板挟みになった上に、常に「GT-Rではないスカイライン」と格下のイメージを押し付けられ続けたスカイラインへの呪縛は、このR32から始まったと言っても過言ではありません。
 

R32スカイラインGT-Rの特別版と亜種

NISMO

出典:https://ja.wikipedia.org/

500台限定のグループAホモロゲーションンモデルで、タービンやエキマニに専用品が使われた他、エアコンやオーディオレスなどレースに不要な装備が簡素化された軽量バージョンです。

通称「ニスモの豚っ鼻」とも言われるフロントバンパー開口部のニスモダクトは、その後多くのBNR32にカスタムパーツとして使われ、純正と勘違いされる程多く出回りました。
 

Vスペック / VスペックII

出典:HRYMX

通称「Vスペ」。弱点だったブレーキをブレンボ製に強化した高性能モデルというだけでなく、高級なBBSホイールやタイヤを装着した高級モデルの性格も併せ持っています。
 

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N1 / VスペックN1

出典:http://nissan-heritage-collection.com/

現在のスーパー耐久が「N1耐久」と呼ばれていた頃のレース用ベースモデルです。

改造制限の厳しいレースや競技では、こうしたレース向けカスタマイズモデルの有無によるベース車の差異が、大きくモノを言いました。

基本的にはNISMO同様のカスタマイズに加え、耐久レース用にエンジンやブレーキを強化し、後にVスペ同様のブレンボブレーキを装着したVスペN1に進化していきます。
 

スカイライン オーテックバージョン

出典:http://www.autech.co.jp/

4ドア・4WDのスカイラインセダンGTS-4(HNR32)をベースに、BNR32のブレーキシステムを移植し、サスペンションも強化。

エンジンはRB26DETTをNA化した上でスペシャルチューンを施した「大人のグランツーリスモ」です。

リアのトランクリッドに「SKYLINE 26」と専用エンブレムが貼ってある事と、専用フロントバンパーが大きな特長で、BNR32のようにフェンダーは拡幅されていないのにも関わらず、GT-R同様のボンネットやグリルが装着されているのも識別点となっています。
 

嗚呼BNR32さえいなければ?!当時のライバル車

ターボAがプレミア価格、トヨタ MA70 / JZA70 スープラ

出典:https://ja.wikipedia.org/

日本では初代からセリカXX名で販売されたスープラ。FF化されたセリカからの独立を果たした3代目から「トヨタ3000GT」のキャッチコピーととも販売されました。

3リッター直6DOHCターボの7M-GTEUに専用タービンまで装着したグループAホモロゲーションモデル「ターボA」まで作られ、奮闘を見せました。

しかし1960年代から使用され、日産で言えばL型相当に当たるM型エンジンで究極系が製作されるも古さは否めず、スカイラインGT-Rが復活すると、その古さからかつての速さを潜めました。

末期のマイナーチェンジで新世代の2.5リッターツインターボ1JZ-GTEに換装し、最上級グレードはBNR32に次ぐ存在と言われるも、その差は歴然で、次世代の80スープラでそのリベンジマッチを挑む事になるのです。
 

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アクセル踏めば走り出す、三菱 Z15A / Z16A GTO

出典:https://ja.wikipedia.org

ジャッキー・チェンも愛したFRスポーツの名作にして、スタリオンの後継車として1990年に登場しました。

大ヒットした3ナンバーサルン・ディアマンテをベースに、2,500回転というおそろしく低回転で最大トルクを炸裂させる3リッターV6ツインターボとフルタイム4WDという、まるで戦車のようなパワーユニット。

それでいて、ボディサイドのエアダクトでブレーキを冷やすという本格スポーツ要素もありましたが、リアシートが付いた事で、初期型では塞がれたダミーとなってしまいました。

市販化に合わせて三菱が装備を欲張りすぎた事で、重い、止まらない、曲がらないという直線番長のようなイメージが強いものの、レース用に軽量化すればN1耐久レースではGT-Rにガッチリ食らいつく実力派でもありました。
 

このロータリーが黙っちゃいない、マツダ FC3S RX-7

出典:https://ja.wikipedia.org/

スカイラインGT-Rが蘇ったと聞けば、黙っていられないのがマツダ・ロータリー勢です。

カペラもファミリアもロータリーをやめてしまいましたが、サバンナはサバンナRX-7と名を変え2代目FC3Sが健在、しかもBNR32デビューの年に、185馬力から205馬力へとパワーアップしています。

しかしサバンナが連勝記録を阻止した初代GT-Rとは時代が違いすぎた為、打倒GT-Rは次代のFD3Sに任せることになってしまうのです。
 

中古はプレ値!R32スカイラインGT-Rの新車価格・中古相場価格は?

出典:Sicnag

今なら2台でR35GT-R1台分?!新車価格

通常:445~454.5万円

NISMO:441万円

Vスペック / VスペックII:525~529万円

N1 / VスペックN1:430.5~509万円

オーテックバージョン:418.8万円

1オーナーノーマル車はプレ値!中古車相場

通常:129.8~689万円

NISMO:289~368.9万円

Vスペック / VスペックII:198~578万円

オーテックバージョン:225万円

さてここでライバル車のお値段も見てみましょう。

トヨタ MA70 / JZA70 スープラ(2.5L / 3Lターボのみ)

新車:295.9~379.6万円

中古車:77~299万円

三菱 Z15A / Z16A GTO(ターボのみ)

新車:398.5~432.3万円

中古車:49.7~320万円

マツダ FC3S RX-7

新車:209.8~323万円

中古車:59~328万円
 

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R32スカイラインGT-Rの代表的なスペック

出典:Javo Alfaro.

日産 BNR32 スカイラインGT-R 1989年式

全長×全幅×全高(mm):4,545×1,755×1,340

ホイールベース(mm):2,615

車両重量(kg):1,430

エンジン仕様・型式:RB26DETT 直列6気筒DOHC 24バルブ ICツインターボ

総排気量(cc):2,568cc

最高出力:280ps/6,800rpm

最大トルク:36.0kgm/4,400rpm

トランスミッション:5MT

駆動方式:4WD
 

歴代第2世代スカイラインGT-Rとの見分け方

第2世代3代目 BNR34(1999~2002年)

出典:Spanish Coches

結果的に最後のスカイラインGT-RとなったBNR34は、ベースのR34が「ボディは力だ」というキャッチコピーで、「ボディは力じゃない」というコピーの同世代、トヨタ アルテッツァと真っ向からぶつかり共倒れに終る結果となりました。

それゆえボディ剛性には自信ありで、「最新のGT-Rが最強のGT-R」を体現したような車となっています。

見た目もR33の反省点から大きくシェイプアップされ、R34をひたすらゴツく重厚にした感じになりました。

スカイラインとスカイラインGT-Rに求められる要素が相反するものだということを、形を持って体現したモデルとも言えるのではないでしょうか。

中古車相場は469.8~1,199万円
 

第2世代2代目 BCNR33(1995~1998年)

出典:WillVision

室内スペースの快適性に欠けたR32に対し、快適性を重視し室内スペースを広くとり、見た目通りスカイラインGT-R史上最も大柄なボディとなったR33GT-R。

第1世代初代スカイラインGT-R以来となる4ドアGT-Rがオーテックから発売されましたが、中々見かける事のできないレア車となっています。

他にも、ニスモが気合を入れて400馬力にチューンしたニスモ400Rや、ル・マン24時間レース参戦記念モデルのLMリミテッドなど、レアなグレードも多く存在します。

中古車相場は128~598万円となっています。
 

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まとめ

全ての車を一夜で旧式化させてしまうというセンセーショナルなデビューを果たし、グループAレースでもターゲットにしていたフォード シエラRS500を撃破するなど、目論見通りの大活躍となったR32スカイラインGT-R。

歴代で最もスッキリしたデザインで、いつまでも古さを感じさせないスタイルも魅力です。

中古車相場でもかなり高めではありますが、安い個体でも日産プリンス東京モータースポーツ室やニスモ大森ファクトリーなどをはじめ、リフレッシュメニューも数多く提供されているので、今後もまだまだその勇姿を見ることができそうです。
 

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