ジムニーでオフロードを走るには?効果的なパーツや気にすべき点を徹底解説!

ジムニーでオフロードを走るには?効果的なパーツや気にすべき点を徹底解説!

特集

ジムニーでイメージをする走行シーンと言えば、やはり悪路やオフロードでの走行がイメージとして上がってくるのではないでしょうか?

無論、ジムニーは純正状態のままでもそれなりの悪路やオフロード性能はあるものの、より走り易くするためにはアフターパーツでカスタムしてく必要があります。

カスタムするだけでなく、ジムニーの特性上どういった走行シーンは気をつける必要があるのか、メンテナンスはどうすれば良いのか?

JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにおける「オフロード徹底攻略」としてご紹介していきます!

そもそもオフロードって?

©︎Showa Garage

オフロードは日本語にすると「未舗装路」となり、いわゆる砂利道や林道といった人工的に舗装を行なっていない路面を指します(オンロードは舗装路)。

「オフロードを走る」というと人によって捉え方は異なりますが、ジムニーの場合であれば河川敷や林道での走行や、ロッククローリング(大きい岩場)、フラットダートでのスピード競技などが挙げられます。

こういった通常の車では走行しにくい場所を走行することを前提にジムニーは作られており、クロスカントリー車やオフローダーとも言われています。

今回の記事では、河川敷や林道での走破性を向上させることを主軸とした、ジムニーのオフロード走行向け記事として記述していきます。

電子デバイスを活かした走りが持ち味

©︎Showa Garage

JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラは先代までのJB23とは異なり、今時の電子デバイスが多く装備され、古き良き荒々しい走りを楽しみたいユーザーには「よく出来すぎたクルマ」という位置付けになりますが、逆に電子デバイスを活かした走りがオフロードでの走破性を向上させています。

ESP(エレクトリックスタビリティプログラム)が標準装備になっていることで、走行安定性が向上していることはもちろんのこと、このESPのシステムを活用したブレーキLSDトラクションコントロールがJB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの最大の持ち味といえます。

ESPは走行中の車両走行安定補助システムのことで、例えば雨天や雪道で車がスリップしてしまいそうな時に、一輪だけブレーキをかけたりすることで、車両を安定走行させるシステムになります。

このESPは4輪の車速センサーからクルマの脳となるECU(エンジンコントロールユニット)と連携しており、特定の条件になると車速センサーから読み取る値の違いから姿勢を安定させるようECUから指示を出して、一輪だけをブレーキかけたり、駆動を伝えたりするもの。

「4輪に車輪速センサーがある」「4輪駆動のジムニー」「ESP」というファクターを組み合わせて出来上がったのが前述のブレーキLSDトラクションコントロールで、平たく説明すると「オフロード走行時に都合よくタイヤが駆動するシステム」なんです。

出典:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/performance_eco/

ジムニーで弱点とされていた「対角スタック」は、凹凸路面で左フロントが接地、右フロントが空転、左リアが空転、右リアが接地、と言った場面でクルマが停車し、そこから発進しようとした場合、純正のオープンデフのままでは空転するタイヤに駆動が伝わり、接地するタイヤに駆動が伝わらないため、いかに走破性の高いジムニーと言えど対角スタックからは抜け出せませんでした。

JB23までのジムニーの場合、社外の機械式LSDを装着することで、接地しているタイヤに対しても駆動力が伝えられるので、対角スタックを回避したり走破性を向上させる上で、オフロードのヘビーユーザーは機械式LSDを装着してきた過去があります。

それに対してブレーキLSDトラクションコントロールは、上記のような対角スタックになった場合、車輪速センサーが空転を検知した時、反対側のタイヤを駆動させる、という制御を行うことで、機械式LSDが入っていなくても、"まるで機械式LSDが入っているかのように"接地している側のタイヤを駆動させることを可能にしており、JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラは歴代のジムニーと比べても純正状態で高い脱出性能を誇っているのです。

タイヤが一番大事!

©︎Showa Garage

雪道にはスタッドレスタイヤ、サーキットにはスリックタイヤ、といったように走る場所や路面によって適正なタイヤを選ぶ必要があります。

オフロードにもオフロードを走るためのタイヤが存在しており、乗り心地や走る頻度、どれくらいの場所を走破したいか、によって選ぶタイヤが異なってきます。

JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの場合、1型と2型にはH/T(ハイウェイテレーン)タイヤが純正装着されており、3型にはH/L(ハイウェイラグジュアリー)タイヤが装着されています。

H/LタイヤはSUV向けの乗り心地や静粛性を重視したタイヤで、限りなく普通乗用車向けのタイヤに近くオンロード走行に重きを置いたタイヤです。

H/Tタイヤはオンロード重視ではあるものの、ちょっとした荒地でも走行できるタイヤとなります。


ここでタイヤの表記におけるタイヤの種類に触れておきます。

大別すると以下の3種類に分けることができます。
・H/T(ハイウェイテレーン)
・A/T(オールテレーン)
・M/T(マッドテレーン)

1つ目のH/Tタイヤは前述の通り、オンロードをメインとした静粛性と乗り心地を重視したタイヤです。H/Lタイヤはさらに乗り心地重視のタイヤ、といったイメージになります。見た目は普通のタイヤ。

2つ目のA/Tタイヤはオンロードもオフロードも幅広い路面に対応したタイヤで、日常使いの快適性の犠牲を最小限にしつつもオフロードもある程度しっかり走りたいユーザーにおすすめ。見た目はオフロード系。

3つ目のM/Tタイヤは最もオフロード向けのタイヤとなり、日常の快適性を犠牲にしてでもオフロードの走破性を向上させたいユーザーにおすすめとなる最も性能重視のタイヤです。見た目はオフロード系でサイドウォールにも工夫がされている。


オフロードを走行する上でのタイヤ選択は、走行する頻度やユーザーの好みによって別れるため何が正解、といった答えはありませんが、A/Tタイヤであればオンロードもオフロードもオールマイティにこなせるので、選択に迷った際は参考にしてみると良いでしょう。

障害物を回避するためのカスタムパーツ

©︎OFF ROAD SERVICE TANIGUCHI

オフロードを走行する上で、車両のアングルに関わる用語を覚えておきましょう。

・アプローチアングル
→フロントバンパーの前端下と前輪前側の外周接線が作る角度

・ランプブレークオーバーアングル
→前輪後ろ側と後輪前側の外周接線から伸びる2本の線が、ホイールベース中間のフレーム、車体、ドライブトレインなどの下端と交わる場所でつくる小さい方の角度

・デパーチャーアングル
→リアバンパーの後端下と後輪後側の外周接線が作る角度

各アングルの数字に拘る必要ありませんが、数値が大きいことで障害物を回避しやすいことを表しています。
 

アプローチアングルを増やすには

アプローチアングルを増やす上で必要になってくるのはフロントバンパーの厚みと車高になります。

フロントバンパーを純正から社外の薄型のバンパーやパイプ形状のバンパーとすることで、バンパー下端の地上高が上がり、アプローチアングルがより大きくなります。
 

ランプブレークオーバーアングルを増やすには

ランプブレークオーバーアングルを増やす上で必要になってくるのは車高になります。

リフトアップスプリングやキット、タイヤの外径を大きくすることで、フレームそのものの最低地上高が上がり、ランプブレークオーバーアングルがより大きくなります。
 

デパーチャーアングルを増やすには

デパーチャーアングルを増やす上で必要になってくるのはリアバンパーの厚みと車高、マフラー位置になります。

リアバンパーを純正から社外の薄型のバンパーやパイプ形状のバンパーとすることで、バンパー下端の地上高が上がり、マフラーの出口位置も高い位置にすることで、デパーチャーアングルがより大きくなります。
 

社外アフターパーツで障害物を回避しやすくする

前述の各アングルを大きくするために必要なリフトアップサスペンションや、薄型の前後バンパー、純正よりも外径が大きいタイヤ、純正位置よりもマフラー出口を高くすることで、障害物をしっかりと回避できるようになり、ボディへの損傷を未然に防ぐことにつながります。

特にオフロード用のタイヤやリフトアップは、オフロードでの走行に最も効果のあるカスタムパーツとなっており、オフロードを走りたいと考えているなら必ず押さえておきたいポイントとなります。

走破性を向上させるカスタムパーツ

前述のオフロードにおける障害物を回避するパーツとは別に、オフロードを走行する上でより走破性を向上させるパーツも存在します。

特にオフロード向けのタイヤは最も重要なファクターとなりますが、タイヤ以外に挙げられるのが

・LSD
・トランスファーダウンギア
・VSCキャンセラー
・ガード類

となります。
 

LSD

©️OFF ROAD SERVICE TANIGUCHI

LSDに関しては、JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの場合、ブレーキLSDトラクションコントロールがシステム的にあるものの、そもそものLSDを社外の機械式に交換することで、設置するタイヤの駆動力を確保することができ、ブレーキLSDトラクションコントロールの作動に必要な4Lでなくても、走破性がしっかりと確保されるようになります。

TANIGUCHI ファイナルLSD「SP」リア用はOS技研のデュアルコアLSDを採用しており、スパイラル状のサイドギアを採用することで、通常はトルク感応型として働き、片輪が完全に浮いた場合に回転感応型として機械的に効きを発生させるハイブリッド型LSDです。

早い効きと安定した動作を両立しつつ、街乗りでの快適性とオフロードでの確実な駆動力を確保しています。
 

トランスファーギア

©︎PRO STAFF

トランスファーギアですが、ジムニーの場合、トランスファーの切り替えによってHiギアとLowギアが備えられ、オフロード走行時は基本的に4Low(4L)を使用します。
このトランスファーギアのギア比を下げる(最高速を下げる)ことで、より低速重視にすることができ、オフロード走行時での速度が遅い時に、エンジンパワーを効率的に使うことができるようになります。

トランスファーダウンギアにはいくつか種類があり、HiギアはそのままにLow側だけ下げるもの、HiもLowも下げるものが存在します。走行シーンや用途によって選択するギア比は異なるため、必要に応じてギア比を選ぶようにしましょう。

PRO STAFF トランスファーダウンギア「Hi 0%/Low 77%」は、街乗り時や通常走行時に使用するHiギア側はそのままに、オフロード走行時に4Lに切り替えた時のLow側のギアのみローギアード化できるトランスファーギアです。

街乗りの快適性はそのままに、オフロードでより低いギアで攻めたいオーナーにおすすめのパーツ。
 

VSCキャンセラー

©︎Rainbow Auto

VSC(ビークルスタビリティコントロール)キャンセラーは、姿勢制御に関わる電子制御のうち、ABS以外の全てをカットできるデバイスです。車載のESP OFFボタンはあるものの、トラクションコントロールについてはOFFになっておらず、JB23などの電子制御を用いない車両のように電子制御が無い車と同様の走りをすることができます。
オフロードの走るシーンにもよりますが、タイヤを空転させたいシーンなどに有効で、走破性アップにつながるデバイスです。

レインボーオート VSCCは上記のVSCをキャンセルさせるデバイスで、車両にカプラーで装着するだけで、煩わしいトラクションコントロールや横滑り防止装置等(ビークルスタビリティコントロール)を解除することが可能。

JB23の様にABSシステムの簡単な配線加工によるキャンセル方法では電子スロットルの制御に影響が出るなど、新型ジムニーでは複雑な制御を解除する事ができず、スムーズな加速が得る事が出来ません。

本商品を使用することで、本来は解除できない制御をボタン一つで解除可能です。

ダート走行やクロカン走行、サーキット走行といったモータースポーツシーンで、ジムニーらしい力強いドライビングや鋭い加速力を楽しむ事ができます。
 

ガード類

©︎RV4 Wild Goose

最後のガード類についてですが、オフロードを走行する上で回避するためのパーツも大事ですが、障害物と接触してしまった場合で走行に支障が出るパーツに損傷が出てしまった場合、オフロードは愚か一般道も走行できなくなってしまいます。
そのためぶつかってしまった際にも予めガードを装着しておくことで、ぶつかった際でもガード類が代わりに損傷し、持続的に走行をすることができます。特にガソリンタンクガード、デフガード、トランスファーガードなど、オフロードを走行する上で地上高が低い部分に備わっているパーツには、ガード類を装備しておくことをお勧めします。

RV4 Wild Goose燃料タンクガードはガソリンタンクの前後左右を覆い、純正タンクカバーの上からフレームにしっかり固定する頑丈な構造。

強度アップはもちろん、ガード内部に跳ね上げた石や砂利等の侵入も防ぐ形状となっています。

オフロード走行をする上で気をつけたい点

©︎High Bridge First

ジムニーに限らず、オフロードを走る上で気をつけたい点とマナーなどがあるので覚えておくようにしましょう。
 

ガソリンは必ず満タンにする

オフロード走行をする前に必ずしておきたい事として挙げられるのが給油です。坂道や段差などで車体が大きく傾いた際に、燃料が偏ったりする事で燃料が正常にエンジンへ送れなくなってしまうとエンジンストールの原因になります。走行前には必ずガソリンスタンドへ立ち寄り、満タン給油をするようにしましょう。
 

スコップは積んでおく

オフロードを走行中に車両がスタックしてしまった場合、泥や砂利を掻き出したり、逆に埋めたりすることでタイヤの接地を確保することができます。素手で対応するには難しく、緊急時のためにもスコップを1本車載しておくと、スタックしてしまった場合に救助用品として活用することができます。
 

牽引フックは頑丈なものを

ジムニーには純正で牽引フックは付いているものの、埋まってスタックしてしまった場合には探しにくい部分にあるため、社外に牽引フックを装着することで、ロープやワイヤーをかけやすくなります。強度も大事になってくるのでしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。
 

ロープは必ず持参する

前述の牽引フックと同様に必要となってくるのが脱出用のロープです。もしスタックしてしまった場合、他の車に引っ張ってもらい脱出することもありますが、基本的にロープはスタックした車両のロープを使用するのがマナーとなっています。オフロードを走る際はトランクなどに車載しておくようにしましょう。
 

タイヤ空気圧は低めにする

オフロードを走る際、タイヤの空気圧は規定値よりも下げて走ります。理由としては空気圧を下げることでタイヤが撓み、路面に接地する部分が増えるためで、走破性を向上させる上での走る前にすることの1つとなっています。
 

ゆっくり走る

競技とは異なり、河川敷や林道などの走行は焦ることなるゆっくり走ることが基本中の基本です。路面などの状況把握をする上でもゆっくり走り、安全を確認しながら走るようにしましょう。
 

デフブリーザーホースの装着

オフロードの中でも河川敷や渡河、林道での大きな水たまりがある場所でも、ジムニーは難なく走ってしまいますが、前後のデフケースの上部には空気穴が空いており、デフが潜るほどの水溜りや河に入った場合、デフケース内部に水が侵入してきてしまいます。
ブリーザーホースはその空気穴に差し込んで、空気の出口を高い位置に変更することで水の侵入を未然に防ぐアイテムです。デフケースに水が侵入してしまうとデフオイルの油膜がなくなり、最悪はデフブローを起こして走れなくなってしまうため、水辺のオフロードをガンガン走りたいユーザーは必ず装着するようにしましょう。
 

車載の荷物を固定する

オフロードは思っている以上に車体が大きく揺れます。揺れると言うことは車内に積まれている荷物が大きく動く可能性があり、大きな衝撃があった場合には荷物が飛んできて搭乗者が怪我をしたり、内装の破損の原因につながります。荷物が動かないようにラッシングロープで固定するなど対策を怠らないようにしましょう。
 

泥や砂利は一般公道に出さなようにする

オフロードを走行すると、車体は汚れタイヤには無数の石が挟まります。汚れたまま公道を走ってしまうと道路を汚してしまうことはもちろんのこと、後続車への飛石などが発生するため、公道に出る前にはある程度の泥や砂利は落とすようにしましょう。

オフロード走行後のメンテナンス

ジムニーはオフロードをガンガン走れる魅力があるものの、メンテナンスを怠ってしまうと腐食や故障の原因となり、修理費用が嵩んでしまいます。走行後には必ずメンテナンスを行い、次回も気持ち良く走れるようにしたところ。
 

タイヤの空気圧を戻す

走行する前に空気圧を下げていた場合、そのまま一般道を長距離走行してしまうとジャダー(シミー現象)やスタンディングウェーブ現象の原因となり最悪はタイヤバーストに繋がります。可能であれば一般公道に戻る前に空気を入れ直すか、近場のガソリンスタンドで空気圧を充填するようにしましょう。
 

高圧洗車機での洗車

オフロード走行後にやらなければならないのが洗車です。ボディ表面は汚れていなくても、フレームや足回りなどの下回りには大量の泥汚れが付着しており、そのまま放置してしまうと腐食の原因に繋がります。特に注意したいのがフレームとボディの隙間や、フェンダーの内側です。見落としがちな部分であることと、水が届きにくい部分であるため、徹底的に汚れを落とすことをお勧めします。
 

駆動系のオイル交換

デフオイルやトランスファーオイルは定期的に交換することをお勧めします。特に深い水溜りや渡河をした場合、デフケースに水が入りやすいため、ブリーザーホースなどで対策することはもちろんですが、ブリーザーホースを装着していない場合は早めのオイル交換をお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?

今回はJB64Wジムニー/JB74Wジムニーオーナーなら知っておきたい「オフロード攻略」をお伝えしました。

ジムニー/ジムニーシエラは、他社から比べたら十分過ぎるほどのオフロードでの走行に適した車ではありますが、過信は禁物。

走る場所に応じて必要な対策を施して、オフロード走行を楽しんでみて下さい。

モタガレにはジムニー向けオフロード系パーツが豊富にラインナップされているのでチェックをお忘れなく!

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