通常のプリウスと比較した違いって何?50プリウスPHVの魅力と見分け方とは?

通常のプリウスと比較した違いって何?50プリウスPHVの魅力と見分け方とは?

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かつて最新の環境対策車だった「ハイブリッドカー」は今や当たり前の存在に。国や地域によってはもはや環境対策車ではなく「普通の車扱い」なほどですが、それでは最新の環境対策車とは何でしょうか?

EVやFCVに準じ、EV走行距離も長いPHV(プラグインハイブリッド)がそれで、プリウスPHVもその代表的な1台です。
Contents
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  1. 現実的な環境対策車として最高レベル、プリウスPHV
  2. 50系プリウスPHVの代表的な特徴・特色
  3. 100V普通充電が可能で、より広いユーザーにPHVの恩恵が!
  4. 量産車世界初の太陽光充電
  5. ツインモーターでのパワフルな加速!デュアルモータードライブ
  6. 50系プリウスPHVとライバルの燃費・電費・航続距離性能
  7. 50系プリウスPHVとライバルの新車価格・中古相場は?
  8. 50系プリウスPHVの代表的なスペック
  9. デザイン上でも、もはや別車?通常の50プリウスとの違い
  10. まとめ

現実的な環境対策車として最高レベル、プリウスPHV

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


1997年に世界初の個人向け市販乗用ハイブリッドカーとしてデビュー。

世界を驚かせたトヨタ プリウスですが、イメージとは裏腹に2代目までヒット作とまでは言えませんでしたが、2009年デビューの3代目でようやくヒット作と言える人気を得ました。

しかし、その頃には高効率のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載したエコカーも登場し、短距離の低速EV走行やモーターアシスト程度では、もはや環境対策車とは言えない、という時代になります。

そこで3代目のデビュー直後に追加されたのが、EV(電気自動車)と同じように外部からの充電が可能で、EVほどでは無いものの通常のハイブリッドカーより大容量バッテリーで長めのEV走行が可能なプラグインハイブリッドカー、プリウスPHVです。

当初はリース販売のみでしたが2012年1月からは通常市販も始まり、2017年2月には4代目(PHVとしては2代目)の50系プリウスPHVが登場しました。

PHVはそれ自体が走行中に排気ガスを全く出さないEVやFCV(燃料電池車)、あるいはEVに補助発電機を搭載して走行距離を伸ばせるレンジクステンダーEVほど電気のみで走れる距離は長くありません。

しかし、近所への買い物程度の走行距離なら十分なバッテリー容量を持ち、いざとなれば単体で十分な走行性能を持つエンジンを搭載していることから、まだ発展途上のEVやFCVより、2017年8月時点ではもっとも現実的、かつ最新の環境対策車なのがPHVです。

その実用性の高さや「プリウス」ブランドの安心感、さらに通常のハイブリッドカー版プリウスとはまた異なるプリウスPHVならではのメカニズムによって、今後「プリウス」シリーズの主力となることが期待されています。
 

50系プリウスPHVの代表的な特徴・特色

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/
 

100V普通充電が可能で、より広いユーザーにPHVの恩恵が!

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


PHVとしては2代目となった50系プリウスPHVですが、先代の30系と比べてエネルギー補給方法の選択肢はさらに増えました。

従来から走行及び発電を担うガソリンエンジンへのガソリン給油、そしてEVと同じ200V外部充電(普通充電および急速充電)は可能でしたが、それに加えて2つのエネルギー補給方法が追加されています。

1つは家庭用100V電源での普通充電で、200Vの普通充電(充電時間約2時間20分)や急速充電(同約20分。ただし満充電の80%まで)に比べれば約14時間と充電時間はかなりかかります。

ただし、一度帰宅して14時間は車を動かさないというライフスタイルであれば全く問題ありませんし、必要なら近所の充電スタンドや、エンジンで発電しても構わないので、実用上の支障はまず出ません。

それでいて200V充電設備の設置工事が不要なので、1戸建て以外でも外部にコンセントのあるアパートなどの駐車場に止めているユーザーでもPHVの恩恵を受けられます。
 

量産車世界初の太陽光充電

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


もう1つ、30系プリウスPHVから増えたエネルギー補給の選択肢が「太陽光充電」です。

“ナビパッケージ”を含む「S」グレードへのオプション設定ではありますが、ルーフ上に設置されたソーラーパネルによって、1日で最大6.1km分、平均では2.9km分の走行用電力を充電できます。

例えば普段は全く車を使わないものの、週末にちょっとした買い物だけどうしても車が必要、というユーザーがいたとして、一度車を使ったら次に使うまでの6日間で平均17.4km分の充電を、ガソリンも外部充電も使わずに可能としています。

仮にそれで賄いきれない用事でも太陽光発電以外で充電すれば良いだけですし、その場合でもガソリンや電気の消費量は少なく、CO2削減にも貢献できるわけです。

さらに走行中には車内の電装機器などに電気を供給するので、燃費も良くなる効果があり、今後採用が拡大されていく最先端の技術と言えます。
 

ツインモーターでのパワフルな加速!デュアルモータードライブ

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


さらに通常の50系プリウスとの最大の違いであり、30系プリウスPHVにも無かった新技術が「デュアルモータードライブ」です。

通常、トヨタのハイブリッドシステム「THS-Ⅱ」はジェネレーター(充電用モーター)と走行用モーターと2つのモーターを持っており、状況に応じて充電、モーター走行またはエンジンのモーターアシスト、充電と走行の両方とモードを使い分けます。

しかし、50系プリウスPHVでは初めて、ジェネレーターを発電だけではなく走行用モーターとしても作動可能にしました。

エンジン車であれば「ツインエンジン」になったようなもので、バッテリー残量に余裕があれば、2つのモーターを使ったパワフルな加速性能でエコカーの概念を変える走行性能が魅力となっています。
 

50系プリウスPHVとライバルの燃費・電費・航続距離性能

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


※JC08モード燃費、電費とEV走行可能距離は国土交通省審査値、PHV比較

トヨタ プリウスPHV(ZVW52)

・1.8リッターガソリンPHV
EV走行可能距離:68.2km
電費(電力消費率):10.54km/kWh
HV燃費:37.2km/L(FFのみ)


ライバルの燃費・電費・航続距離は?

三菱 アウトランダーPHEV 出典:http://www.mitsubishi-motors.co.jp/


三菱 アウトランダーPHEV(GG2W)

・2リッターガソリンPHV

EV走行可能距離:60.2~60.8km

電費(電力消費率):5.90~5.96km/kWh

HV燃費:19.2km/L(4WDのみ)
 

フォルクスワーゲン パサートGTE 出典:http://www.volkswagen.co.jp/


フォルクスワーゲン パサートGTE(3CCUK)

・1.4リッターガソリンターボPHV

EV走行可能距離:53.3km

電費(電力消費率):5.87km/kWh

HV燃費:20.9km/L(FFのみ)
 

BMW 330e 出典:https://www.bmw.co.jp/


BMW 330e(8E20・F30)

・2リッターガソリンターボPHV

EV走行可能距離:36.8km

電費(電力消費率):5.13km/kWh

HV燃費:17.7km/L(FFのみ)
 

50系プリウスPHVとライバルの新車価格・中古相場は?

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/
トヨタ プリウスPHV(ZVW52)

新車価格
326万1,600~422万2,800円
中古車相場
307.7万~389万円

ライバル車のお値段は?

三菱 アウトランダーPHEV(GG2W)

新車:365万9,472~478万9,260円

中古車:159.9万~389万円
 

フォルクスワーゲン パサートGTE(3CCUK)

新車:522万9,000~582万9,000円

中古車:435万~468万円
 

BMW 330e(8E20・F30)

新車:596万~642万円

中古車:345万~513万円
 

50系プリウスPHVの代表的なスペック

50プリウスPHV Aプレミアム 出典:http://toyota.jp/
トヨタ ZVW52 プリウスPHV Aプレミアム 2017年式

全長×全幅×全高(mm):4,645×1,760×1,470
ホイールベース(mm):2,700
車両重量(kg):1,530
エンジン仕様・型式:2ZR-FXE 直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量(cc):1,797
最高出力:98ps/5,200rpm
最大トルク:14.5kgm/3,600rpm
モーター仕様・型式:1NM / 1SM(ジェネレータ) 交流同期電動機
最高出力:72ps / 31ps
最大トルク:16.6kgm / 4.1kgm
トランスミッション:電気式無段変速
駆動方式:FF

デザイン上でも、もはや別車?通常の50プリウスとの違い

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


今やトヨタ車にハイブリッドカーが増え、それらと基本的に同じシステムを搭載した通常のハイブリッドカー版50系プリウスと、50系プリウスPHVの中身はもはや別物です。

「プリウスのPHVグレード」というよりプリウス派生車というほど違う割には30系ではそれほど外観上の相違点はありませんでしたが、50系では外観も大きく変えました。

まずフロントマスクからして大きく異なり、歌舞伎役者風とも言える複雑な造形なプリウスのヘッドライトユニットに対し、プリウスPHVは補足一直線の切れ長タイプ。

ボンネットやバンパー、フロントグリルもPHV専用となっています。
 

50プリウスPHV 出典:http://toyota.jp/


テール形状も大きく異なり、縦長のテールランプユニットを持つプリウスに対し、プリウスPHVは横長な上に、ダブルバブルウィンドウというリアウィンドウからテール後端まで中央部の凹んだCFRP製テールゲートもPHVの特徴。

側面から見た時の違いこそ少ないものの、前後方向から見た場合には遠目にも別な車だとわかるほど、プリウスとプリウスPHVの外観は異なります。

ここまで来ると車名を変えても良さそうなほどですが、「プリウス」ブランドの恩恵を考えればプリウスPHVのままな方がいいのかもしれません。
 

まとめ

50プリウスPHV出典:http://toyota.jp/

既に30系から存在し、通常版よりはるかに長いEV走行距離や優れた100V外部給電機能が魅力だったプリウスPHVですが、外観の差別点も少なく、あまり目立つ存在ではありませんでした。

それが50系プリウスPHVでは「もう普通の車と呼んで差し支えないほど普及したプリウス」と明確な差別化を図り、メカニズムだけではなく外観も大きく変えてきました。

単なるハイブリッド車がもはやエコカーとは呼べなくなった時代にあって、十分な実用性や価格設定を持ったEVやFCVが登場するまで、プリウスPHVのような車が「現実的な環境対策車」の新世代として、この先しばらくは増えていくのかもしれません。
 

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