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NAロータリースポーツといえばマツダRX-8、その歴史や性能とは

NAロータリースポーツといえばマツダRX-8、その歴史や性能とは

1967年5月のコスモスポーツ発売から45年。後継車のコンセプトすら無く、2012年6月でマツダ・ロータリーの灯は消えてしまいました。その最後に生産されていたRX-8とはどんな車だったのでしょうか?新型ロータリースポーツの噂が流れる中、その魂が引き継がれるかどうか、振り返ってみます。

4枚ドアだと保険が安いんですって!RX-8

出典:https://upload.wikimedia.org/

排ガス規制の厳しさから、2002年には廃盤が決まっていた13Bロータリターボのピュアスポーツカー、FD3S型RX-7。

しかしマツダはロータリーをやめる気など毛頭無かったので、この機会に原点に返り、今度はNAの13Bで思いっきり軽いピュアスポーツを作ろう、とロードスターの立場を危うくしそうな試作車を作っていたのでした。

こうして実際に完成し1995年の東京モーターショーに出品され、メディア向け試乗会まで行われたのがRX-01で、いかにも軽快そうな2ドアスポーツカーです。

しかし、ここで問題が発生しました。

当時のマツダはバブル景気の頃に思い切り経営判断を誤って身の丈を超えた事業拡張、そして破綻という当時の定番コースで崩壊の危機にあり、本当はロータリースポーツどころではなかったのです。

1996年にマツダを傘下に入れたフォードがウォレス社長を送り込んでくると、「君たちは何を考えているんだ?冗談じゃない!」とばかりにRX-01はお払い箱に、別の新型スポーツカーの開発を命じます。

当時の北米ではとりあえずドアが4枚ついていれば保険が安かったので、とにかく次のスポーツカーは4ドア車が絶対条件。この際ロータリーでもOKということで許可が出ました。

とにかく4ドアならいいんですねとマツダの技術陣もしっかり応え、前部ドアを開ければ一応開くので4ドアと言えなくも無い後部ドアと、短距離なら耐えられる狭苦しいリアシートを設けたリアルスポーツを作りました。

もちろんエンジンはRX-01に搭載されていたものをさらに熟成したの13B-MSP「RENESIS」、それがRX-8です。
 

あくまでロータリースポーツであり続けたRX-8の特徴・特色

確かに4枚ドアのスポーツクーペ

出典:https://upload.wikimedia.org/

元から単なる保険対策で作られただけに、4枚ドアと言ってもRX-7以前のサバンナに先祖帰りする必要はありません。

とにかく開く4枚ドアがあって、それを開いて乗り込むリアシートがあればいいのです。

そのため、後部ドアの開閉は前部ドアを開けた時のみ、前部ドアを閉めてしまえば後部ドアはロックされて開かない観音開きドアを作りました。

後部ドアにはビルトインBピラーが仕込まれ、開口部が広くともしっかりボディ剛性を保つ設計がなされており、それは後にトヨタもFJクルーザーで同じ機構を採用するなど、同じ構造を持つ車の先駆けになっています。

リアシートは「ワンマイルシート」とも呼ばれる、ホンダ CR-Xのリアシート並の快適性しかありませんでした。

一応「家族4人で乗ることができる」という目的で作ったものの、「誰がリアシートに乗るか」という問題はユーザーに委ねられました。

あくまで保険対策でこのような作りをしているだけで、実質的には「2+2ドアスポーツクーペ」とでも言うべき、ピュアスポーツだったのです。
 

新設計のNA13Bロータリー「RENESIS」

出典:https://upload.wikimedia.org/

保険対策さえ済ませてしまえば後は自由、とばかりに、RX-01と共にお蔵入りになりかけていたNA仕様のロータリーエンジン「MSP-RE」に再び火を入れ、13B-MSP「RENESIS」として復活させました。

13Bといってもほとんど新設計のため、RX-7で使っていた13Bロータリーターボとはほぼ別物で、ハイパフォーマンス版のTypeSでは8,500回転もの高回転で250馬力を発生させました。

MSP-REでの目標値220馬力を超え、市販車用NAロータリーエンジンとしてはもちろん史上最強です。

ただし、250馬力はちょっと大袈裟で実測はそんなに出なかったという話もあり、後期型では235馬力に改められています。

いずれにせよ、フォードが乗り込んできてRX-01をお蔵入りにしたくらいで、マツダの技術者魂は消えることは無かったのです。

意地だけでロータリーを続けたわけではなく、低速トルクや燃費を改善した上で、高回転までスムーズに一気に吹け上がり、ロータリーエンジンらしさはむしろ極まったと高い評価を受けています。
 

アドバンストフロントミッドシップ

出典:http://mos.dunlop.co.jp/

元来、エンジンルームの奥に低くコンパクトに収められるのがロータリーのメリットでしたが、RX-8ではターボも無くなったのでそれをより徹底した「アドバンストフロントミッドシップ」と呼ばれるレイアウトを採用。

前後50:50の重量配分は維持した上で、ターボチャージャーやそれによって増えた発熱に対策するための冷却系も省略、簡略軽量化できたことから、旋回の際にかかる慣性「ヨーモーメント」はFD3Sより減少し、よりハンドリングに優れたマシンになっています。

副次的効果として、FD3S以上に余裕のできたエンジンルームで衝突安全性能では非常に高い評価を受けましたが、その一方でロータリー特有の低いボンネットで歩行者衝突時頭部保護性能は低かったので、今後ロータリースポーツを作るうえでの課題となりました。
 

ヴィッツやデミオと対決?モータースポーツでは1.5リッター未満扱いになることも

©️Motorz

税制上は実際の排気量に1.5倍した数値が自動車税の元になる「ロータリー係数」が採用され、654cc×2ローター=1308ccの13B-MSPは1,962㏄扱いとなり、1,500㏄以上2,000cc未満の車と同じ税金が課されます。

しかし、モータースポーツの世界ではこのロータリー係数がもっと上だったり、あるいは無かったりするので、思わぬクラスに編入されることもあるのです。

特に13B-MSPはNAのため、ロータリー係数が適用されない競技では小排気量車と同じクラスで大柄なRX-8がパワーにモノを言わせることもありました。

その顕著な例が全日本ラリー選手権で、1,500㏄未満のクラスでトヨタ ヴィッツやマツダ デミオと同じクラスに分類され、アベレージスピードの高いターマックラリーでは圧倒的な速さを誇ります。
 

RX-8の特別版

ハイドロジェンRE

出典:http://www2.mazda.com/

燃焼速度の速い燃料を使用しても、吸気・圧縮。爆発・排気の工程がローターの回転するハウジング内でそれぞれ別な場所で行われることから、早期着火で吸気系に燃焼が吹け戻ってしまうバックファイアが起きにくい。

そんなロータリーの特性を利用した特殊モデルが作られました。

それが水素とガソリンを搭載して、それぞれどちらかの燃料で駆動できるバイフューエル車「ハイドロジェンRE」です。

現在の液体水素を充填して発電するFCV(燃料電池車)と違い、補給した水素を直接燃焼駆動できるため、FCVより単純に水素社会の実現ができると期待を寄せられたモデルです。

しかし、もともと熱効率でレシプロエンジンに劣るロータリー車では、よほど熱量の高い燃料で無いと高出力を発揮できず、実際水素駆動ではわずか100馬力、航続距離も150km程度しかなかったため、本格的な実用化には至っていません。
 

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RX-8のライバルはもちろんスポーツカーばかり

ホンダ S2000

出典:http://www.honda.co.jp/

RX-8より先にデビューし、一回り小さいオープンスポーツだったため少し軽かったものの、エンジンスペックはRX-8前期型ハイパフォーマンス版(タイプS)と同じ250馬力、それも同じ高回転エンジンということで性格の似ていたのがS2000です。

日産 S15シルビアの生産終了とトヨタ 86 / スバル BRZ登場の間という隙間に存在した2台の2リッタークラスFRスポーツは、メーカーや動力は違えど、その生い立ちなどはとてもよく似ていました。

ある意味で、スポーツカー暗黒期だった2000年代に国産FRスポーツの灯を絶やさず残したのは、この2台の功績と言えるかもしれません。
 

日産 Z33 フェアレディZ

出展:http://www.nissan.co.jp/

車格はだいぶ異なれど、2000年代に国産FRスポーツの灯をともし続けたのはZ33フェアレディZも同様です。

モデルチェンジしたZ34が今でも健在ですが、マツダが開発中と噂の新型ロータリースポーツが登場すれば、今度はZとライバルの車格になるのかもしれません。
 

ヒュンダイ ジェネシスクーペ

出典:https://ja.wikipedia.org/

2008年にデビューするや、「もはや日本では作っていないFRスポーツクーペが誕生!」と日本でも話題になり、一時期2リッター直4ターボ+6速MT仕様が並行輸入されていました。

3.8リッターV6NAモデルもあり、ボディサイズ的にもZ33同等ではありましたが、これもFRスポーツ不況期にあって、数少ないライバル車のひとつだったと言えます。
 

RX-8の中古相場価格は?

出典:https://upload.wikimedia.org/

RX-8・中古車相場

19.5~378万円
 

ライバル車の中古車相場は?

ホンダ S2000(AP1 / AP2)

69~480万円
 

日産 Z33 フェアレディZ

33~379.8万円
 

ヒュンダイ ジェネシスクーペ

情報無し
 

RX-8の代表的なスペック

出典:http://www.mazda.com/

マツダ SE3P RX-8 タイプS 2003年式

全長×全幅×全高(mm):4,435×1,770×1,340

ホイールベース(mm):2,700

車両重量(kg):1,310

エンジン仕様・型式:13B-MSP サイドポート6PIロータリー

総排気量(cc):654cc×2

最高出力:250ps/8,500rpm

最大トルク:22.0kgm/5,500rpm

トランスミッション:6MT

駆動方式:FR
 

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RX-8マイナーチェンジ前後での見分け方

出典:https://upload.wikimedia.org/

2003年から2012年まで生産されたRX-8は1代限りで終わりましたが、2008年3月のマイナーチェンジを境に外観がかなり変わっています。

もっとも異なるのはフロントバンパーで、前期型は開口部が小さく、突き出した「おちょぼ口」でした。

ボンネット左右端のラインがそのままフロントグリル開口部の端になり、その下にロータリーエンジン車を表す小さなオムスビ(逆三角形)がついていたのです。

それが後期型ではフロントグリルの左右端がヘッドライトの下に少し差し掛かるくらいまで拡幅されて上下にも大きくなり、その左右の開口部も上下に大きく拡大されました。

「おちょぼ口」の前期型に対し、大きく口を横に広げたようなフロントマスクが後期型の特徴でしょう。

フロントフェンダーの形状も変更されて、前期型ではフェンダー後部にあったスリットが後期型では廃止され、リアバンパー形状も変わって前期型のオムスビ型反射板が後期型では無くなり、左右マフラー上部に反射板が設けられています。

フロントバンパーにあったものと合わせ、前後のオムスビが無くなってしまったのはロータリーエンジン車として少し寂しいところです。

他にヘッドライトやリアコンビネーションランプなども変更され、特に後者は丸目4灯に変更されていますから、だいぶ印象が異なります。
 

まとめ

2ドアの軽量ピュアスポーツクーペRX-01として生まれるはずだったのが、マツダ本体の危機による運命の変転で4ドアスポーツクーペとして生まれ変わったRX-8。

2012年4月に86 / BRZが発売されると、それを見届けたように生産終了と最後の特別仕様車「スピリットR」販売のアナウンスを行い、それを惜しむファンから注文が殺到したのが、マツダロータリー最後の栄光となりました。

それから5年近くがたち、新型登場の噂も流れていますが、次にマツダが見せてくれるロータリースポーツはどんなものでしょうか?
 

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