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愛され続ける車PP1型Hondaビートの技術と他車比較

愛され続ける車PP1型Hondaビートの技術と他車比較

「愛される車」の証明にはいろいろな形がありますが、その証明に誰もがわかりやすい形で成功した車となると、そう多くはありません。単一車種でのパレードラン台数記録でギネスブックにも掲載されたホンダ ビートは、その数少ない実例を示し、今なお「愛され続けている車」です。

NSXの裏で作られた軽ミッドシップスポーツ、ビート

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

1990年代初めのジョークで「ホンダのミッドシップを買った」と言えば直球だとビート、変化球ならアクティとオチは決まっていたようなものでしたが、それもこれもスーパーカーのNSXあればこそ。

そのNSXが1989年のデビュー目指して開発が佳境に入った頃、新規格(660cc)時代の軽スポーツとして開発が進められていたのがビートでした。

開発チームはもちろん別個、ともにターボではなく高回転型NAで自主規制値(NSXは280馬力、ビートは64馬力)を引き出すミッドシップエンジンの後輪駆動という共通点だけで、ファンにとってはどちらも「ホンダを代表するミッドシップスポーツ」であることには間違いありません。
 

ビートの特徴・特色

量産車初のフルオープンボディモノコック
出典:http://www.honda.co.jp/

ビートとNSX最大の違いといえば、タルガトップがある程度で基本クローズドボディのNSXに対し、ビートはフルオープンカーなことです。

しかし両者ともそれぞれ「世界初」を持っており、NSXは世界初の量産アルミモノコック、ビートは世界初の量産ミッドシップ・フルオープンモノコックボディでした。

それまでのオープンカーと言えば独立シャシーの上に別体のオープンボディを載せるか、クローズドボディのモノコックを切った貼ったして補強したものです。

それがビートでは最初からミッドシップオープンスポーツとして作られたモノコックということで、さまざまなメカニズムを搭載するのに絶妙なパッケージングが可能となり、前後重量配分43:57と理想に近いボディバランスを実現できました。

パワーだけではなくレスポンスを追求したMTREC

出典:http://www.honda.co.jp/

エンジンはライバル車のいずれも、ダイハツ リーザスパイダーでさえターボエンジンを採用していたのに対して、唯一のNAしかもSOHCエンジン。

当時のホンダには軽自動車用DOHCヘッドもターボも無かったので当然でしたが、ビート用に新規開発するならと選択されたのは、何とF1の技術を活かした高回転NA技術でした。

確かにターボ化やDOHC化は馬力だけでなくトルクも稼げますが、ヘッドやタービン、補機類など重量増大要素も多く、必須とまでは言えません。

当時のホンダがビートで目指したのは、パワーよりむしろレスポンスの鋭さによる人馬一体感で、そのためにNAのままで3連スロットルと2つの燃料噴射制御マップ切り替えで鋭いスロットルレスポンスを実現したシステム「MTREC」を採用したのです。

確かに最大トルクではターボ車に及ばないものの、最高出力は自主規制値いっぱいの64馬力を達成するとともに、高回転まで気持ちよく吹け上がる、いかにもホンダらしいエンジンになりました。
 

本田宗一郎存命中に発売された、最後のホンダ車として

出典:http://www.honda.co.jp/

上記のようなメカニズム面での特色ももちろんですが、ビートはそれ自体にまつわるエピソードもまた魅力です。

1991年5月15日に発表、翌日発売されたビートですが、その発表会には存命だったホンダ創業者にして伝説的人物、本田 宗一郎氏が出席していました。

同年8月5日に逝去した同氏が最後にその誕生に立ち会ったホンダ車(4輪車)として記録されましたが、それだけではなく、ホンダを愛する大勢のファンに愛される車にもなっています。

毎年開催されるオーナーズミーティングには数百台のビートが当たり前のように集結するのみならず、後継車S660の登場で台数を減らすどころか、S660が加わってさらに増えるような勢いです。

2010年のミーティングではツインリンクもてぎでのパレードランで実に569台のビートが各ボディカラーごとに編隊を組んで走行し、ホンダ同一車種による世界最大のパレードランとしてギネスブック記録に認定されました。

こうしたエピソードからは、市販車の中でも屈指の「ホンダとそのファンの魂を載せた車」と言えます。

ビートのライバル車

スズキ カプチーノ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

クローズ状態で走っているのを見かけることが多いのですが、実はフルオープン軽スポーツのカプチーノ。

ジムニーのパワートレーンを流用しているとはいえ古典的なロングノーズ・ショートデッキスタイルの典型的なFRスポーツで、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなど、部分的にはビートより贅沢な車です。

FRターボ車のため直線から高速コーナリングまで軽スポーツの中では圧倒的なパワーと素直なハンドリングが持ち味で、現在もモータースポーツの世界では幅広く活躍中。
 

ダイハツ リーザスパイダー

出典:https://ja.wikipedia.org/

軽スペシャリティカーのリーザをルーフカットして2シーターカブリオレ化したという大胆な作りで、ルーフの開閉にとどまらないフルオープン化までしたモノコックボディの軽自動車はこれくらいではないでしょうか。

他メーカーがスポーツカーを作る中、あくまで乗用車ベースのフルオープンカーにこだわったのはダイハツだけで販売台数も少ないマイナー車でしたが、少ないながらも根強いファンがいます。
 

オートザム AZ-1 / スズキ キャラ

出典:https://upload.wikimedia.org/

全高1,150mmとライバルの中でもっとも車高が低く、クイックステアとリアミッドシップ配置のターボエンジンで後輪を駆動するため、ジムカーナのような曲芸じみた走りはもっとも得意とするのが、このAZ-1 / キャラ。

当時のマツダ軽自動車ブランド「オートザム」版がAZ-1で、エンジンを供給しているスズキでもOEM販売されたのがキャラです。

見た目とは裏腹にアルトワークス流用のエンジンやガルウイング機構、ガラス面積の広さから重心が非常に高く、DOHCターボエンジンが重すぎて重心がかなりリア寄りでアンダーステア傾向も強いなど、乗りこなすにはかなりの慣れやドライビングスキルが必要な車でした。
 

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ビートの中古相場価格は?

PHOTO:Mark van Seeters

ホンダ ビート

中古車相場

19~155万円
 

ライバル車のお値段は?

スズキ カプチーノ

中古車:24~188万円

ダイハツ リーザスパイダー

中古車:29~37万円

オートザム AZ-1 / スズキ キャラ

中古車:72~218万円
 

ビートの代表的なスペック

出典:http://dealer.honda.co.jp/

ホンダ PP1 ビート (ベースグレード) 1991年式

全長×全幅×全高(mm):3,295×1,395×1,175

ホイールベース(mm):2,280

車両重量(kg):760

エンジン仕様・型式:E07A 直列3気筒SOHC12バルブ MTREC

総排気量(cc):656cc

最高出力:64ps/8,100rpm

最大トルク:6.1kgm/7,000rpm

トランスミッション:5MT

駆動方式:MR
 

ビート 後継車S660との違い

出典:http://www.honda.co.jp/
 

フルオープンのビートとタルガトップのS660

出典:http://www.honda.co.jp/

実質的にビート後継として2015年にデビューしたS660ですが、ソフトトップ(幌)のフルオープンであるビートとは異なり、S660の開閉部分は頭上のみの「タルガトップ」スタイル。

開閉はS660の方が容易ですが、開放感はビートが断然上です。
 

MTRECでNA高回転型ビートと、低回転大トルクのS660

出典:http://www.honda.co.jp/

時代は変わりホンダも軽自動車用DOHCターボエンジンを持つようになったので、S660のエンジンもDOHCターボのS07。

現代的な高圧縮型で低回転から効率が良く、2,600回転で最大トルクに達するなど車重は重くなってもドライビングはむしろ容易です。

ビートはNAで高回転まで引っ張らないと馬力・トルクともについてきませんが、そうした回す楽しみを取るか、ドライビングの容易さや速さを取るか。

ホンダファンなら、案外両方捨てがたく2台とも所有するのかもしれませんが。
 

5MTオンリーのビートと、6MTにCVTもあるS660

出典:http://www.honda.co.jp/

ビートはオートマの設定が無く、かつてのS500~800のように手元でコキコキ決まる5速MTオンリー。

対するS660は軽自動車初の6速MTを新開発して搭載しているだけでなく、現代の車らしくCVTもしっかり容易。

オートマ限定免許しか持たない人も多い時代においては、どんな人でも運転できるS660が、より「ホンダを味わえる車」と言えるかもしれません
 

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まとめ

さんざん愛された上に後継車まで作られ、しかもそれが大ヒットしたというS660は、本当に幸せな車です。

当時のライバルはリーザスパイダーがFFオープンスポーツのコペンに姿を変えた例はあるものの、いずれも直接的な後継車が無いことを考えれば、まさにビートがいかに愛され、その熱がメーカーにも伝わっていたことがわかるでしょう。

もちろん優れたメカニズムや走行性能も大事ですが、一過性の流行ではなくいつまでも大勢のファンに愛される車という意味で、ビートに匹敵する国産車はなかなか無いのでは無いでしょうか?
 

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