伝説のADVANスープラが現代に復活!?MAX ORIDO×YOKOHAMAが生み出したド派手なA90スープラ

伝説のADVANスープラが現代に復活!?MAX ORIDO×YOKOHAMAが生み出したド派手なA90スープラ

特集

赤と黒が印象的な、通称ADVAN(アドバン)カラーと呼ばれるカラーリングを身にまとった、このA90スープラは、モーターズチャンネルに何度も登場して頂いている織戸学さんと、チューニングメーカー HKS、そしてヨコハマタイヤがタッグを組んで誕生した1台で、その名も「MAX ORIDO Supra tuned by HKS」。今回は、歴史的かつ伝説的な名車が保管された関東某所の倉庫から、東京オートサロン2020で話題となった「MAX ORIDO ADVAN Supra Tuned by HKS」の詳細をレポートします。

Photo : Takanori ARIMA Text : Shingo MASUDA

まさに職人技!こだわり抜かれたADVANカラー

なんと言っても印象的なのは、フロント回りを黒、そしてリア周りを赤でカラーリングされた往年のADVANカラー。

ADVANは、1978年に登場したヨコハマタイヤのスポーツラジアルタイヤブランドで、今ではヨコハマタイヤが展開するモータースポーツや、走りを象徴するネーミングとして浸透しています。

前後の塗り分けを基本としているため、デザインはシンプルですが制作には、かなりの苦労があったそうです。

作業は現物現場合わせ

赤と黒が入り混じる斜めのラインは、横から見るとまっすぐシンプルなラインに見えますが、リアフェンダーの盛り上がりなど、A90スープラのボディは非常に複雑な形状をしています。

そのため、“まっすぐ平行”に見えるよう、ボディ上部と下部でラインの太さを微妙に調整。

さらに、地面と平行に見える「ADVAN」の文字も、実は平行じゃないそうで、デザイン案通りに仕上げるための最終調整は、すべて製作現場で行ったそうです。

純正比+205mmワイド化された「HKS Premium BODY KIT」

装着されたエアロは、「HKS Premium BODY KIT」。

純正と比べると205mm(製品版の数値)もワイド化されており、まるでGTカーのような存在感を放っています。

フロントバンパーのサイドはカナードのような形状で、強力なダウンフォースを発生。

さらに、タイヤハウス後部のフェンダーには、タイヤハウス内に溜まった空気をボディサイドへ流すためのスリッドが設けられています。

また、純正よりもかなり大きく張り出したリアフェンダーは、ボディ外側に向かって下がりつつ、後端を跳ね上げることで、ダックテール風のリアスポイラーへと繋がるラインを形成。

さらに、リアフェンダーのサイドをほんのわずかに窪ませるなど、かなり凝った造形になっています。

シンプルな5本スポークと公道最強ラジアルの組み合わせ

足元を引き締めるのは、もちろんヨコハマタイヤ製のホイールとタイヤです。

東京オートサロン2020出展時には、「ADVAN NEOVA CONCEPT(アドバン ネオバ コンセプト)」を装着。

撮影時の装着タイヤは、公道使用可能なストリートラジアルで、ヨコハマタイヤ最強のドライグリップ性能を持つ「ADVAN A052」が装着されていました。

サイズは、フロント255/35R19、リア28535ZR20で、ワイド化された大迫力ボディに負けない極太サイズです。

合わせられたホイールは、ADVAN Racing GTで、フロントは19インチのリム幅10.5J、リアは20インチのリム幅11.0Jと、前後異径サイズ。

軽量かつ高強度の鍛造ワンピース構造を採用し、デザインをシンプルな5本スポークとすることで、いかにもレーシングホイールらしい硬派な印象となっています。

また、白いADVANロゴと見事にマッチしたホワイトカラーですが、フロントは製品ラインナップにあるものですが、リアのホイールサイズにはホワイトがなく、この車のための特注カラーなのだそうです。

そんなホイールの隙間から覗くのは、レーシーな雰囲気を醸し出すProjectμ(プロジェクト ミュー)の大径ローターと、6ポット対向キャリパー。

実際に走らせて体験することは出来ませんでしたが、限界走行でも高い安心感を感じられる逸品だそうです。

ワンオフのローグゲージがスパルタンな室内

車内は、内張りが取り払われスパルタンな雰囲気となっています。

カーボンが採用されたブリッド製のフルバケっとシートには、それぞれのブランド名を刺繍。

純正のセンタートンネルは取り払われ、カーボン製の特注品が装着されています。

このあたりも、まるでレーシングカーのような硬派なイメージではないでしょうか。

そんなシンプルな内装で存在感を放つのが、ロールゲージです。

既製品を使うのではなく、全ての内装を取り外した状態で組み上げられたというワンオフ品。

しっかりとサイドバーが入り、フロアはもちろんのこと、ルーフやピラーなどとも溶接され、見た目だけではない本気仕様であることがわかります。

ヨコハマタイヤでは車好きをワクワクさせる車を制作中!

東京オートサロン2020に出展された多くのA90スープラの中でも、特にその高い完成度で注目を集めたヨコハマタイヤの「MAX ORIDO ADVAN Supra Tuned by HKS」。

新型コロナウイルス感染症の影響で、当初予定していた展示は行われなかったとのことですが、スーパーGTの会場やディーラーでのイベントなどで、目にした方も多いのではないでしょうか。

本来であれば、東京オートサロン2021にも出展されるはずでしたが、東京オートサロン2021は感染予防の観点から中止が決定しています。

筆者をはじめ、多くの車ファンの皆様も、残念に感じていることでしょう。

しかし、ヨコハマタイヤでは、東京オートサロン2021に出展予定となっている車両の製作を進めており、今後何らかの形で発表するとのこと。

担当者の話では、今回のA90スープラのほかにも、ジオランダーを履き、リフトアップされたZ34フェアレディZを制作中だそうです。

生で見られないのは残念ですが、その完成を楽しみにしていてください。

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