車のタイヤ交換は自分でできる?費用や時期から交換方法まで徹底解説

車のタイヤ交換は自分でできる?費用や時期から交換方法まで徹底解説

通常の走り方をする限り、クルマと路面が直接接する唯一のパーツであり、その種類や状態が走行性能に大きな影響を与える「タイヤ」。

一般的にはゴム製の消耗品であり、しかも消耗するスピードはタイヤの種類や車種、走り方によってさまざまでもあるため、タイヤコンディションはクルマ、あるいは所有者によって本当にマチマチです。

今回はタイヤ交換にまつわる費用や交換時期、交換方法、自ら交換する方法について紹介します。

タイヤは消耗品と言うけれど…種類その他で異なる寿命

出典:https://www.flickr.com/photos/dok1/122195807/

種類や車種、使い方によってタイヤの寿命は本当にマチマチで、「タイヤは一般的にこのくらいが寿命」という法則を鵜呑みにするのはかえって危険です。

タイヤに合わせた運転ができるようなドライバーであればともかく、通常のドライバーは新車時に近い性能を保持できる範囲で交換していくべきなので、以下にケースごとの寿命の目安を紹介しましょう。

もちろんあくまで「目安」なので、実際に交換するかどうかは、ドライバーなり所有者が背金を持って管理してください(運転免許所有者にとっては、それも義務のひとつです)。

一般的な夏タイヤ(ノーマルタイヤ)

まずは、突出した特性は持たず、各種走行性能と耐摩耗性のバランスが取れた「ごく普通の夏タイヤ」について(今はノーマルタイヤ、ラジアルタイヤとも言われます)。

あくまで一般論で走行距離によっても異なりますが、「走行距離5,000kmで1mm減る(摩耗する)」と言われるのはこのタイヤだと思ってよく、走行距離を加味しない場合の寿命は4~5年とされています。

なお、一般的なタイヤでは気温が7℃を下回るとゴムの硬化が始まり、それ以上の気温で発揮できる性能を下回るようになってきますから、交換時期が近づいた時期に冬に差し掛かりそうな時は、早めの交換するのが無難です。

冬タイヤ(大半はスタッドレスタイヤ)

現在の日本では大半が太溝(トレッドパターン」に加え、細溝(サイプ)を加え、柔らかい吸水ゴムで表面を構成、雪上、氷上での走行性能を与え、低温でもタイヤゴムの硬化を抑えて夏タイヤより性能を維持しやすいタイヤが冬タイヤ。

その特性上、乾燥路面では摩耗しやすいため製造時からの寿命はせいぜい3〜4年と言われています。

しかし、直射日光が当たらず風通しはいい冷暗所などで適切な保管をしていないと、吸水ゴムの柔らかさを保つために配合された油分がシーズンオフの保管中ににじみ出てしまうため、扱いが荒い場合は1シーズンが性能発揮の限界と思ってください。

もちろん、自動車メーカーでもシーズンオフを乗り切った性能発揮のため、地道な研究開発で年々寿命を伸ばしてはいますが、最終的にはユーザーの扱い次第です。

オールシーズンタイヤ

最近になって増えてきたのが「オールシーズンタイヤ」で、その名の通り夏タイヤとしても、冬タイヤとしてもそれなりの性能を持っていると言えますし、言い方を変えればどちらも中途半端な性能しかない、とも言えます。

製造時からの寿命が4~5年と夏タイヤ同様な事から考えても、冬タイヤを完全に代替するものではなく、積雪や路面凍結が滅多に見られない地域で、どうしてもそのような路面でも車を動かさねばならない時、慎重な運転に限っては走れない事もない程度です。

スポーツタイヤやコンフォートタイヤ、エコタイヤ

解釈の難しいのがSタイヤ(セミスリックタイヤ)や、それに準じた性能を持つスポーツ走行用のスポーツタイヤ、高級車用に高速巡航性能や静粛性を重視したコンフォートタイヤ、転がり抵抗を少なくして燃費を稼ぐエコタイヤです。

「高いタイヤだから寿命も長い」という事もなければ、「燃費がいいエコタイヤだから摩耗しにくい」という事もなく、いずれも新品時の性能を発揮できる期間はとても短くなります。

もっとも、コンフォートタイヤやエコタイヤは「普通の夏タイヤ」になるだけですが、スポーツタイヤは短いと夏の1シーズンもたない場合もあるので、頻繁な点検が必要です。

車種ごとの寿命:重量級の車(おおむね1.5t以上)

最近はEVやハイブリッドカーなど、重たい大容量バッテリーを積んで見た目以上に車重が重い車が増え、さらにミニバン、SUV、ハイパワースポーツ、大型高級SUVといった車は、重量や出力の分だけタイヤの負担が大きく、寿命が短いと思ってください。

車種ごとの寿命:軽量級の車(おおむね1.5t未満から、1t近い軽自動車まで)

夏タイヤの項でも述べた、「5,000kmで1mm溝が減る」という標準的な摩耗の仕方をするのがこのジャンルで、激しいスポーツ走行を繰り返したり、荒い運転をしていれば寿命は縮まるとはいえ、このクラスの車と一般的な夏タイヤの組み合わせが、もっとも計算しやすいでしょう。

車種ごとの寿命:超軽量級の車(アルトやミライースのような軽自動車のベーシックモデル)

重くてパワフルな車のタイヤが多大な負担にさらされるのであれば、真逆の小型軽量、車重600~700kg程度までの軽自動車ベーシックモデルはもっとも負担が少なく、スポーツタイヤでも履いていない限りは摩耗の進みも遅くなります。

そもそも短距離用途が多いため走行距離も少なめですから、このような車はむしろ製造時期による寿命が先に来る可能性が高いでしょう。

タイヤ交換時期の目安は、摩耗度と傷、製造時期


タイヤや車種によって交換時期が前後する事は前項で説明しましたが、ならば具体的な目安は何で確かめるかというと、釘でも踏んでパンクしない限り、基本的には目視点検となります。

もっとも、実際には車検時に摩耗や経年劣化を指摘されて、交換を勧められる事が多いはずです。

交換しなくても車検に通る場合は多いのですが、点検する側としては「次の車検までもつかどうか」を検討したうえでユーザーに交換を勧めているため、ハナから否定的になって無視せず、話をよく聞いて一緒に検討した方がよいでしょう。

溝の深さが1.6mmを切れば即交換

目視点検で一番わかりやすい目安が「溝の深さ1.6mm」で、タイヤのトレッドパターン(太溝)には「スリップサイン」と呼ばれるそれが溝の表面まで露出すると溝の残量1.6mmを知らせる仕組みが組み込まれているため、スリップサインが出ていれば即交換です。

ただし、スリップサインが出ている時点で既に新品時の性能から大幅に劣化した状態ですから、実際にはスリップサインの露出まで余裕のある、残量3mm程度で交換するのが無難でしょう。

ヒビ割れなど、外から見える傷でも交換

タイヤは路面の荒れや小さくとも硬い落下物で傷つくものですが、さすがに大きく裂け目が出るような傷、適切なアライメント(タイヤの前後左右上下の向き)が取られていない場合の偏摩耗で傷が大きくなっている場合は、部分的にスリップサインが残っていても寿命です。

また、長期間にわたって直射日光を浴び続けるような環境でゴムが劣化し、サイド面にヒビが入るような場合も論外で、傷みが目立つ場合はすぐに交換しましょう。

タイヤにも製造時期からわかる賞味期限がある

ここまでは摩耗や傷による交換時期目安でしたが、もうひとつ、「製造時期」による交換目安もあります。

既に2022年ですから現存して実用に供されているタイヤは2000年代以降に製造されたものだと思いますが、タイヤ側面に4桁数字が刻印されている場合、最初の2桁は製造年(「20」なら2020年)、次の2桁は何週目(「20」なら20周目、すなわち5月第2週あたり)です。

刻印の仕方はタイヤメーカーによって異なり、前にアルファベット英文字がついたり、何もない場合もあるので、メーカーのHPで確認をオススメします。

その製造時期からわかる「タイヤの賞味期限」については、最初の方で説明した「タイヤの種類ごとの寿命」で、それぞれ確認してください。

タイヤの交換費用

出典:https://www.flickr.com/photos/26344495@N05/49964221066/

「タイヤ交換」という言葉は、直接的にはホイールからタイヤを脱着する事ですが、現在は純正鉄チンホイールよりよほど安価なアルミホイールが出回っていますし、実際はタイヤにホイールをつけたままのセットで購入し、交換もセットで行う場合が多いと思います。

一般的にはタイヤを購入した店舗での交換

一番多いのはタイヤホイールを購入したディーラーやタイヤショップ、カー用品店でそのまま交換してもらう事です。

そうしたお店ではタイヤホイールセットの交換工賃だけでなく、ホイールのみそのままでタイヤを購入した時の組み換え工賃、アライメント、ホイールバランスなどもサービスで無料か、かなり安価になるため、深く考えたくないユーザー向け。

ただし、そうした店舗では1~2年前の在庫を安価に販売している事もあり、走行距離が長くて「賞味期限」前に使い切るユーザーにはお得ですが、タイヤが摩耗し切るまで使わないようなユーザーなら、多少高価でも新しいタイヤの購入をオススメします。

なお、冬タイヤの場合は早ければ夏の終わり、遅くとも秋には割安な予約販売が始まりますから、交換を検討しているなら早めに動くべきでしょう。

ホイールがついたままなら、自力交換は比較的容易

タイヤをホイールから脱着する「組み換え」を伴わないないなら、車種にもよりますがタイヤホイールを自分で交換するのは比較的容易です。

大径タイヤを履くSUVや大型ミニバン、高級セダンの場合はジャッキアップも入れ替えるタイヤの運搬も大変ですが、軽自動車やコンパクトカーなら自分でやってしまう人も多いのではないでしょうか。

基本的には交換用のレンチとジャッキ(ローダウン車はローダウン用ジャッキや、タイヤを乗り上げて地上高を稼ぐ台座が必要)、車止めがあればOKで、ジャッキアップした車体を支える「ウマ」もあればなおよし。

接地状態で各ホイールナット(あるいはホイールボルト)をレンチで少し動かす程度(絶対に外れない程度)に緩めてからジャッキアップし、1輪ずつ交換、再びナット(ボルト)を締め、4輪全部終わったら増し締めしましょう。

この時にトルクレンチと呼ばれる、ナット(ボルト)の締付けを確認する工具の使用は推奨されますが、一般的には「女子が目一杯力を締めた程度」で大丈夫ですし、心配な人は最近のカー用品店だと、柄の部分を長く伸ばせて、力をかけやすいレンチも売っています。

なお、中には前後の方向パターンが決まっているタイヤもあるため、交換時にタイヤのサイド面へ方向パターンを示す矢印がないか、注意してください。

通販で買った安いタイヤを持ち込み専門店で交換するのもコスパは高い

タイヤ交換してくれるお店で売っているタイヤは高いし、ホイール込みじゃないと安くならず、だからといって持ち込みタイヤの交換は割り増し料金を取られます。

しかし安いタイヤを通販で買ってきても自分でホイールとの組み換えはできないし…という時に助かるのが、「持ち込みタイヤ専門店」。

そこでもタイヤを売らないわけではないですが、基本は持ち込みに特化しているため、ユーザーがどこからか安く買ってきたタイヤを、安価に組み換えしてくれますから、ホイールについているタイヤを安く組み替えたい場合など、コストパフォーマンスは良いでしょう。

もっとも、カー用品店なども対抗してお得なセールを開催している場合があるため、事前にいろんなお店を回ったり、通販サイトをチェックして、情報交換したうえで自分に最適と思われる交換方法を見つけてください。

この記事をシェアする!