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公道を気持ちよく走れるイベント!浅間ヒルクライムに参戦してみた!
特集
2018年11月3日、4日に、群馬県嬬恋村にあるパルコール嬬恋スキーリゾートで、浅間ヒルクライム2018が開催されました。
同イベントにモタガレ編集部から編集部員のイシザキとEJがドライバー・コドライバーとして参加してきました!
プロの走り屋を自称するイシザキがギャラリーを魅了した(?)アツい走りを動画でも納めてきましたよ〜!
Contents
浅間ヒルクライムとは
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2013年から開催されている、国内を代表するヒルクライムイベント『浅間ヒルクライム』。
2015年には、かつて開催されていたバイクレースの『浅間火山レース』と同じ道路を封鎖して行われるなど、当時を知るファンはもちろん、モータースポーツ好きから注目を浴びるイベントとなっています。
2013年に初めて開催され、開催初年度こそ公道封鎖の許可がおりずコンクールデレガンス的なイベントだったようですが、翌年からは公道を封鎖し、ラリーのSS(スペシャルステージ)のようにコースを設定。
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往年のヒストリックカーやレーシングカーが全力で公道を走れるイベントとして、多くの参加者が集まり、貴重なマシンが駆け抜ける姿を一目見たいと観客が詰め掛けます。
イベントの内容は、クラス分けが行われ順位を競うものですが、WRCや全日本ラリーのようなスピード競技ではなく、浅間ヒルクライムはあくまでもタイムラリーとして、「如何に正確な時間で走れるか?」に重きをおいており、速度設定も一般道の法定速度以下!SS区間を平均時速59kmで走ることを目指します。
今年の浅間ヒルクライムは例年と違う?
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例年は浅間山のある長野県で行われてきましたが、2018年大会は群馬県嬬恋村での開催となり、今までとは違った場所でのイベントとなりました。
そんな群馬県嬬恋村と言えば、毎年開催されている全日本ラリー選手権の開催地としても知られており、村をあげてモータースポーツの推進に取り組んでいる数少ない自治体です。
またヒルクライムイベントとしては珍しく、アップダウンのある丘を走るような高原地帯で、ヒルクライムとダウンヒルの両方を楽しめるコース設定に。
嬬恋村名産のキャベツ畑の横を疾走する、全長5.8kmのつまごいパノラマライン北ルートを封鎖して行われました。
モタガレ編集部も参加しました!
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今回モタガレ編集部は、浅間ヒルクライム2018にスポンサーとして協賛している注目のレーシングギアブランド『adidas motorsport』のお誘いを受け、ドライバーとコドライバーとして参加!
adidas motorsportカラーのマツダ ロードスター(NB8C)を拝借し、Motorz Jp Channelでおなじみ『編集部イシザキ』が、ステアリングを握りました。
このロードスターはクラブマンレースのidlers12時間耐久や、マツダが主催するマツ耐などの耐久イベントの参戦用に仕上げられたマシンで、チューニングカーとしてはもちろんサーキットを走るための安全装備などがしっかりと装着されている1台です。
イベントスケジュールは11/3(土)が午前と午後で各1本ずつ、11/4が午前1本の合計3本の走行と、11/4午後の村内パレードとなっており、群馬県警長野原警察のパトカーを先導にJR吾妻線の万座・鹿沢口駅を往復するといった、参加者はもちろん観戦する方々にとっても充実した内容となっています。
ヒルクライムイベントの面白さを体感!
会場から出発してスタート地点へ!
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イシザキはadidas motorsportのレーシングギアに身を纏い、1本目の走行へ。
会場となるパルコール嬬恋スキーリゾートには多くの観戦者が集まっており、出発時には多くの人たちに見送ってもらえます。
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沿道に詰め掛けた観客の皆さんが、通り過ぎる一台一台の参加車両に手を振って声援を送ってくれるので、イシザキはそのアットホームな雰囲気に感動を覚えたそうです。
封鎖されているとはいえ、コースとなっているのは一般道。
「これから一般道をかっ飛ばしに行くのに、歓迎される」という日常とモータースポーツが混ざり合った不思議なシチュエーションを楽しむことが出来ました!
パドックは農機具置き場??
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パルコール嬬恋を出発し、移動区間となるロードセクション(リエゾン区間)を通ってSS区間をゴールから逆走するカタチでスタート地点へ向かいます。
モタガレ編集部が乗るNBロードスターはナンバー付きなので、一般道での移動には問題はありませんでしたが、ウラカンGT3やフォーミュラ隼、ポルシェ911 GT3 Cupなどのレーシングカーはクローズドされた区間以外を走行することができないため、待機場となるパドックが必要となります。
そして今回、その待機場として用意されていた場所は、まさかの農機具置き場!
嬬恋村の名産品は嬬恋キャベツなのですが、そのキャベツを生産するためのトラクターなどを置く農機具置き場にレーシングカーを停留させるという斬新な光景に、またもや感動。
ランボルギーニはもともとトラクター屋ということを考えると、ウラカンGT3やスーパートロフェオのレーシングカーが農機具置き場にあるというのは、妙なギャップと共通点を感じてしまいました。
登り下り両方楽しめるコースレイアウト
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冒頭でもお伝えしましたが、浅間ヒルクライム2018のコースはヒルクライム要素だけではなく、ダウンヒル要素も含まれたレイアウトの嬬恋パノラマライン北ルート。
また高速コーナーやロングストレートがあることから、スピードが乗りすぎるポイントや危険箇所には減速を目的としたシケインが設置されるなど、安全への配慮もぬかりありません。
基本的には登りコースなのですが、山の裾野を走ることからブラインドコーナーがあったり、ストレート部分でも大きな起伏により先が見えないセクションがあったりと様々で、路面コンディションも全体的にはフラットなのですが、橋が架かる箇所や部分的に細かいギャップ(凹凸)があるためマシンが跳ねたりと、チャレンジングな高速コースです。
コドライバーとして筆者も同乗しましたが、一般道を幅一杯に使って走らなければいけないポイントがあることや、先が見えない箇所が多く、きちんとコースを把握していないと安全に走れないことをまじまじと痛感。
『プロの走り屋』を自称するドライバーのイシザキは、クローズドされた一般道の走行を"プロの走り屋"らしく楽しみながら、サーキットとの違いや一般道ならではの難しさを体感していました。
最後は村内パレード
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日曜日の午後はナンバー付きの参加車両を対象に、村内パレードを実施。
パルコール嬬恋スキーリゾートを出発し、麓のJR吾妻線 万座鹿沢口駅までを往復するルートを走行しました。
沿道には地元住民や観光客の方々が集まり、100台以上の隊列となったヒルクライム参加車両に手を振ってくれました。
まとめ
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今回は参加者目線で、浅間ヒルクライム2018の様子をお伝えしました。
ターゲットスピードが59km/hで設定されたタイムラリー的なイベントではありますが、編集部イシザキはアクセルを多めに踏み込んだようで、最終順位はモダンタイムスクラスで60台中20位という結果でした。
ロータスヨーロッパやアルピーヌA340などのヒストリックカーをはじめ、街中で見かけるクルマからスーパーカーまで、誰でも参加することができる浅間ヒルクライム。
参加している年齢層としては高めですが、若い世代が参戦することで新しいモータースポーツの楽しみ方として、ヒルクライムイベントが活性化するのではないか?と感じられました。
レース専用車両でなくてもスタンス系やVIP系、ミニバンやオフロード系のクルマも参加することができ、何より一般道を決められたルール内で自由に走ることが可能なので、気になる方は是非参加してみてくださいね!
また、Motorzチャンネルでも動画で浅間ヒルクライムの様子をご紹介!
"プロの走り屋"イシザキのアツい走りを納めた車載動画をご覧頂けますので、こちらも合わせて見てみてください!