皆さんは、「ホンダ フィット」に乗ったことはありますか?
フィットは、2001年6月に初代が登場し、2020年2月に4代目へモデルチェンジした小型乗用車です。
そんなフィットには、ホンダが開発した「ある特許技術」が採用されており、小柄なボディサイズでありながら、驚きの広さを実現しているのです。
4代目ホンダ・フィットは歴代モデルが築いた歴史をベースに「心地よさ」を求めたコンパクトカー
ホンダ(本田技研工業)は2020年2月14日に、フィットを4代目へモデルチェンジし、発売しました。
4代目フィットは「心地よさ」をテーマに、開発が進められたモデルです。
衝突安全性を確保しながらも、フロントピラーの厚さを従来モデルの半分以下にして、視界を向上させています。
長距離ドライブでも疲れを感じにくい「座り心地」を実現したほか、パワートレインにはホンダが開発したハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。
燃費と走りを両立し、快適なドライブを提供しています。
また、歴代モデルでも特徴となっている「広い車内空間」「多彩なシートアレンジ」はそのままに、収納レイアウトの配置に気を配った、ユーザーにやさしい「使い心地」を実現。
世界で販売されるグローバルモデルとなったフィットは、今回のモデルチェンジで「使っている人々にやさしく、楽しい」クルマに進化を遂げているのです。
ホンダ・フィットとは
ホンダ フィットは、2001年6月に初代が登場して以降、2007年10月に2代目、2013年9月に3代目へモデルチェンジしています。
そして2010年にハイブリッドモデル「フィットハイブリッド」が追加され、ラインナップを充実。
以降3代目でもハイブリッドモデルが用意されました。
そして、2020年2月に発売された新型モデルが4代目であり、「BASIC」「HOME」「NESS」「CROSSTER」「LUXE」の5つのグレードが用意されています。
パワートレインは、「1.3リッターガソリンエンジン」と「1.5リッターガソリンエンジン」にハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた、2種類の形式を設定。
豊富なボディタイプとパワートレインの組み合わせによって、ユーザーの好みに合った選択が可能です。
フィットの「車内空間の広さ」は「センタータンクレイアウト」が実現した
ホンダ フィットの最大の強みは「車内空間の広さ」です。
そんな車内空間の広さの秘密を知っていますか?
車内空間の広さを実現している理由は、「センタータンクレイアウト」です。
センタータンクレイアウトは、初代フィットに世界で初めて採用された技術。
通常、クルマの燃料タンクは、リアシートの下など車体の後方下部に搭載される場合が大半です。
しかし、フィットは、フロントシートの下に薄い燃料タンクを配置することで、リアシートの収納をしやすくし、車体を大きくしなくても車内空間に余裕を生み出すことに成功しました。
加えて、リアシートの着座部分をはね上げると、植木鉢や高さのある物を積み込めるなど、実用性も抜群。
4代目フィットのボディサイズは、3995mm×1695mm×1515mmですが、限られたボディサイズで「使い心地の良さ」を実現しているのです。
4代目フィットのパワートレイン「e:HEV」は「モーター」「エンジン」それぞれの長所を融合
4代目フィットのパワートレインは「1.3リッターガソリンエンジン」と1.5リッターガソリンエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた「e:HEV(2モーターハイブリッドシステム)」の2種類です。
「e:HEV」は、モーター走行を中心としており、走行する場面に応じて3つのモードを切り替えることができます。
モーターのみで走行する「EVドライブモード」やエンジンの発電でモーターを駆動させて走行する「ハイブリッドドライブモード」、高速走行時にエンジンのみで走行する「エンジンドライブモード」の3段階を装備。
電気エネルギーとエンジンを効率よく使い分けてくれるので、優れた燃費と力強い走りを実現しています。
4代目フィットは安全運転支援システム「Honda SENSING」の進化も注目
4代目フィットは、安全運転支援システム「HONDA SENSING」を全車標準装備しています。
車体前後に装備された8つの「ソナーセンサー」に加え、前方を広くとらえて危険を検知するフロントワイドビューカメラを初搭載。
更に「後方誤発進抑制機能」「オートハイビーム」「近距離衝突軽減ブレーキ」を装備するなど、乗る人すべてにやさしいシステムが採用されています。
「燃費」「走り」「便利さ」に加え、「安全」が備わっている4代目フィット。
皆さんも一度運転してみると、その魅力にすぐに気が付くはずです。
まとめ
4代目フィットは、歴代のモデルで築き上げた「車内空間の広さ」「使い心地の良さ」に加え、ハイブリッドシステムの進化による走行性能の改善と安全性能の向上により、さらに魅力がアップしています。
しかし、残念ながら、3代目までラインナップされていたグレード「RS」がラインナップから消滅。
ホンダといえば、「タイプR」などのスポーツグレードの開発に定評があるため、フィットに走りのイメージを強めたグレードが再度、市販化されることに期待しましょう。