モチーフはマクロス!?ガルウイング化したド派手すぎるS660!

モチーフはマクロス!?ガルウイング化したド派手すぎるS660!

特集

かつて航空機の整備士だったという少し変わった経歴を持つムライケ・スピード・ファクトリー代表の村井さん。



そんな村井さんが率いる“ムライケ・スピード・ファクトリー(以降ムライケ流と呼ばせていただく)”はコペンの専門店だが、2013年の東京モーターショーでホンダS660を見かけて「これは航空機のようにデザインできる…」と直感。



お得意のコペンに続き、S660も開発へと至ったのだという。



Photo : Yukio Yoshimi

Text : Takayuki Kimura

マクロスをデザインモチーフに


「航空機風にS660をイメージするにあたり、他のブランドでやっていないものを、と考え、自分が大好きだったアニメのマクロスをデザインモチーフにしました」と村井代表。




マクロスとは80年代初頭の人気テレビアニメ、超時空要塞マクロスのこと。

村井代表が大好きだった今作で可変戦闘機のVF-1Sバルキリーが今回のS660のイメージソース。

実在する戦闘機に酷似した飛行形態から巨大ロボットに変形するという斬新なコンセプトの人気SFアニメだ。

「S660を初めて見たときに、このバルキリー化が似合うなと。自分と同年代の40~50代の方にササリそうなこの素材を、いかにそのものズバリなキャラクターをボディに貼らずに思い起こしてもらえるか、それが製作時のテーマでした」と村井代表は語る。

さらにマクロスの中でも再現したのが主人公の一条 輝、ではなく通称スカルリーダーのロイ・フォッカー機。

白いボディ全体に黄色と黒で表現されるロイ・フォッカーの愛機VF-1Sがそのモチーフだ。

識別番号001など細部まで再現。

今作を企画、製作するにあたり35年振り!? くらいにマクロスをジックリと鑑賞したと言う。





幌・天井のスカルデザインはプリント。




マクロス統合軍の前後エンブレムなどは3D形状のドームシール。

その他ディテール含めどこを見てもヘビーユーザーも納得の仕上がりと言えるだろう。

ボディパーツは“リバティウォーク”と“ムライケ流”の合体!




車両の仕様を細かく見て行こう。

フロントバンパー、サイドステップ、リアバンパー、リアウイングといったボディパーツにはリバティウォークをチョイス。

さらにフロントにはリバティウォークのFバンパーのアンダー部に装着できるムライケ流の「Fリップスポイラー」を用意した。

これは左右にカナードを装備し、フロントへの張り出しをさらにプラスできる逸品。


そして最大の見せ場がリアのGTウイング。

ウイングはスタイリッシュなオリジン製でそこから下のステーはムライケ流のオリジナル。

まだプロトタイプながら丸穴の抜き加工などは実際の航空機の構造を採用し軽量化も果たしている。


1600mm幅の非常にワイドなGTウイングだが、これも後々リバティウォークのワイドフェンダー化を視野に入れてのチョイスとか。

しかもこのGTウイング、ボディには一切加工をせず、ボディ下部のヒッチメンバーのみで固定しているというから驚きだ。

灯火類、オーディオ、室内…随所に“ワンオフの匠”ムライケ流が光る!

大量生産品とはブランドコンセプトから真逆を行くのがムライケ流。

プレミアムなものを数少なく展開するのが好きだということで、このS660には数多くのワンオフ仕様が施されている。

もちろんワンオフとはいえ、希望すれば装着は可能だ。





まずは灯火類。

ヘッドライトとテールランプは一見すれば純正だが、実は純正をベースにしたオリジナル加工品。

フロントから紹介すると、通常真ん中2灯のロービームだが、ボディ中央側にHi-Lo切り替えのイカリング付きプロジェクター、さらに本来はウインカーの両端をポジション化し、4灯が全点灯する仕様に変更。

ライト下にはシーケンシャルウインカーも装備している。





リアも上部がシーケンシャルウインカーで純正のウインカー部分をブレーキランプ化。



さらにドアミラーもミラー側はシルクブレイズのウイングミラーを装着し、アウター側はオリジナルでLED加工。



左右のテールランプをつなぐセンター部分も点灯させ、リアバンパーダクト内の左右リフレクターもLED点灯化と、純正ルックを保持しながらも点灯パターンは激変させたスペシャルな仕様だ。



次にオーディオ。

内装は赤と白をキーカラーにして外装との差別化を図っている。

さらに右と左を左右非対称とすることで他では見ない仕様に。



Aピラー部にアルパインのツイーターを埋め込み、ドアには17cm口径のアルパインのスピーカーをアウターバッフル化。

ロックフォードのアンプは助手席下にインストールされている。

Aピラーのツイーターは当初もっと上へと装着されていたのだが、ピラーの傾斜角が寝ているため高音がうるさく現在の位置へと落ち着いたのだとか。

この辺りのオーディオインストールにもこだわりのスタイルが満載。




純正オーディオはレスにして、インパネにメインで鎮座する9インチのiPadミニを使用、Bluetoothでオーディオをコントロールしている。

このiPadのステーもオリジナルで、空調操作をするときは縦に可変できるギミックも装備する。


また、シフトノブは純正の丸型(重さ:150g)に対して縦型(重さ:380g)をオリジナル製作。

重量感のあるシフトフィールが楽しめる仕様なのだとか。


さらにはオリジナルのヒッチメンバーまで備える。

GTウイングのステーとしても活躍しているこのアイテム、実はヒッチの接合部分の加工により市販の自転車用キャリアも接続可能に。


写真のような小径自転車からマウンテンバイク、ママチャリまで運搬可能なユニークな仕様だ。


ワンオフのラストは運転席ドア上部にあるバルキリー仕様のコーションプレート。

このデモカーには数多くのマクロスマニアがジックリと細部を観察にくるが、意外とこのプレートの存在に気がつく人は少ないとか。

こんな細部にまでこだわり抜いた遊びゴコロがあるのもムライケ流の強みだ。

S660乗り必見のチューンド仕様の数々に注目!


インパクトの強いエクステリア&インテリアパーツに目を奪われてばかりだが、実はS660チューニングに関しても非凡な才能を見せるのがムライケ流の真骨頂。

エンジンフードを開けると、まず目に飛び込んでくるのがエンジンヘッドカバーの上に張り巡らされた青いパーツ。

実はこれムライケ流の「トラスバー」だ。


ストラットとバックパネル、ロワアームをつなぐスチール製の補強バーで、ストラットの上部分はアルミ製。

強度を稼ぎつつ、リアからの衝突時には衝撃をうまく逃すようクラッシャブル構造も設けた本格パーツ。

このトラスバーの効果は街乗りの際の段差などでも十分に体感できるほどで、愛知県のテクニカルな作手サーキットなら装着前後で1.5秒も変わるというほどタイムアタックにも有効な実力派のパーツなのだ。


さらに溶接痕もレーシーなインテークパイプは「S38FVプラス」としてブローオフバルブとセットでキット化。


また、純正位置のエアクリーナーはオリジナルの移設キットにより移動され、「サクションパイプキットS38」として設定(写真では非常に見えにくいのだが)。

エンジンルーム内の高温のエアーを吸い込むのではなく、運転席ドア後方のインテークから外気を取り込む仕組みに変更。

このエンジンルーム内と外では温度差が約50度近くにもなるということで、その効果は推して知るべしだろう。

エアクリーナーはUS製のランマックスを装着している。

エンジンルーム内のブルー化は市販のブルーのシリコンホースとも馴染みが良くエンジンルーム内がスッキリと綺麗に見せられるメリットを考慮しているあたりもオーナーファーストで心にくい限りだ。





また、タイヤ&ホイールチョイスにも注目。

「実はナローボディのS660がレースで勝てるタイヤサイズ、それがF:195/45-16(ディレッツァZ3)、R:215/40ZR-17(ゼスティノ)なんですね。このタイヤありきでホイールも設定しました。ホイールはSSR・MS1RをF:16×7/R:17×8でセッティングしています。ピロアッパーのオリジナルの車高調は減衰力12段調整です。F:8kg/mm+16kg/mmのツイン、R:10kg/mm+21kg/mm+ヘルパーのトリプル式です。」

まずタイヤありきでホイールや足回りが決まっていくというところもスポーツ派の多いS660乗りには嬉しい仕様のはずだ。



コペン派、S660派、オーディオ派、さらにはカスタムからチューニングまであらゆる志向にヘビーに精通するムライケ流。

商売…というよりは好きでひとつずつをカスタム&チューニング、さらに遊びゴコロをプラスしている村井代表の思いが何よりも大きい。

イベント時はロイ・フォッカーの同デザインヘルメットも展示。

話し始めたらマクロスからS660のチューニングまで、話の尽きない濃厚な時間が過ごせるハズだ。

ショップ情報

MuRaIKe Speed Factory

住所:〒491-0871 愛知県一宮市浅野下垂21
営業時間:10:00~19:00
休業日:火曜・第1月曜・イベント時
HP:https://muraikeryu.com/

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