ホンダ"ビート"は、軽自動車史上初めてエンジンを座席の後方に搭載したオープンカータイプの軽スポーツカーです。親しみやすさと運転の楽しさを両立させ、街中に溶け込むデザインが特徴。いまだに多くのユーザーが大切に所有しており、中古車市場でも人気のモデルとなっています。
Contents
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- ホンダ・ビート(PP1型)とは
- ホンダ・ビート(PP1型)はどのような場面で活躍するクルマか
- ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその1:走る楽しさを強調しているスタイリング
- ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその2:爽快感とやさしさを織り交ぜたインテリア
- ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその3:F1エンジンの技術を応用したエンジン
- ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその4:安定性に優れたミッドシップレイアウト
- ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその5:軽自動車初のSRSエアバッグを採用
- ホンダ・ビート(PP1型)の中古車相場
- ホンダ・ビート(PP1型)の維持費
- ホンダ・ビート(PP1型)スペック紹介
- まとめ
ホンダ・ビート(PP1型)とは
出典:https://www.honda.co.jp/
ビートは、「ミッドシップ・アミューズメント」をテーマに、親しみやすさと運転する楽しさを心から得られるクルマです。
街中で見かけただけで気持ちが高まり、走らせると心地よさを感じられるように、当時の最先端技術が注ぎ込まれ、開発されました。
ビートが登場した1990年代前半の日本は、バブル期の真っただ中。
開発メンバーは自動車業界で多彩なクルマが登場していた時代に、今まで存在しなかった「豊かさの表現」ができるクルマを作れないものかと研究を重ねた結果、「道具感覚で生活シチュエーションに溶け込める2シーターオープンミッドシップ」としてビートが誕生したのです。
ホンダ・ビート(PP1型)はどのような場面で活躍するクルマか
ビートは、趣味のドライブで活躍するクルマです。
その理由は、「オープンルーフ」にあります。
手動式ソフトトップの幌を採用し、1人でも簡単に開け閉めができる軽さと、高い耐久性を実現しました。
フロントガラスの傾斜角度を最適に設計し、キャビンに巻き込む風を低減しているので、走行時も風の抵抗を受けにくく、快適な構造となっています。
ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその1:走る楽しさを強調しているスタイリング
PP1型ビートでオススメしたい1つ目のポイントは、スタイリングです。
横に長く、丸みのある前後のヘッドランプは可愛らしさを感じられるでしょう。
黒で統一されたフロントピラーと幌は、ボディカラーとのコントラストにより、ボディラインの美しい流れを表現。
サイドに備わった大型エアインテークは、エンジンが座席後部にあると一目で認知させるようなデザインとなっています。
ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその2:爽快感とやさしさを織り交ぜたインテリア
PP1型ビートでオススメしたい2つ目のポイントは、インテリアです。
爽快感とやさしさを織り交ぜたデザインに、仕上げられています。
インストルメントパネル(インパネ)には、バイクを想像させるようなユニークなデザインの3眼メーターが採用されており、ドライバーのモチベーションを上げてくれるでしょう。
ゼブラ模様が施されたバケットシートやシフトノブ、サイドパーキングブレーキ、スイッチ類が収まったセンターコンソールが、ドライブを快適で爽快なものへ導いてくれます。
ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその3:F1エンジンの技術を応用したエンジン
PP1型ビートでオススメしたい3つ目のポイントは、エンジンです。
3気筒自然吸気(NA)でありながら、最高出力は64馬力を発揮。
ホンダが長く参戦しているモータースポーツ「F1(フォーミュラ1)」の技術を応用させ、吸気効率を向上させるエンジン制御方式が採用されています。
大容量のエアクリーナーケースや大流量の排気系パーツを併用し、軽量でコンパクトな設計でありながら、高い出力と低燃費を両立。
ドライバーのランニングコストを安く抑えられるように、作られているのです。
5速マニュアルミッションとの組み合わせで、ドライバーの意図に応えてくれる小気味よいシフトチェンジを実現。
軽自動車の枠を超えたシャープな走りを、ビートはドライバーに与えてくれるのです。
ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその4:安定性に優れたミッドシップレイアウト
PP1型ビートでオススメしたい4つ目のポイントは、ミッドシップレイアウトです。
軽自動車で史上初の「ミッドシップエンジン・リアドライブ(後輪駆動)」方式を採用し、操縦安定性が磨かれました。
前後の重量バランスやサスペンションのセッティング、タイヤを前後で異なるサイズにするなどの工夫が施されています。
加えて、当時の軽自動車では初となる4輪ディスクブレーキを採用。
ブレーキ性能の向上が図られ、運転のしやすさが高められています。
ホンダ・ビート(PP1型)のオススメポイントその5:軽自動車初のSRSエアバッグを採用
PP1型ビートでオススメしたい5つ目のポイントは、SRSエアバッグです。
1990年代初頭に登場したビートは、軽自動車初のSRSエアバッグシステムを採用したクルマでもあります。
衝突時の衝撃を感知するセンサーや顔面への衝撃を緩和するエアバッグを1つのシステムにまとめ、ステアリングの中心部に収納。
当時最先端の装備が、軽自動車であるビートに装着されていたのです。
ホンダ・ビート(PP1型)の中古車相場
2020年6月現在のホンダ・ビート(PP1型)の中古車相場は、以下のとおりです。
最低中古価格:18万円(2020年6月時点)
最高中古価格:208万円(2020年6月時点)
平均価格:60万円(2020年6月時点)
ホンダ・ビート(PP1型)の維持費
ホンダ・ビート(PP1型)の、1年間にかかる維持費はいったいどの程度なのでしょうか。
この項目では、ビート(5速MT・MR仕様)を例に、維持費を計算してみました。
ガソリン代
使用燃料はレギュラーガソリンで、130円/Lと仮定して計算しています。ビート(5速MT・MR仕様)の実燃費は平均で16.06km/Lです。
(出典:https://e-nenpi.com/enenpi/cartype/1875)
この項目では、1年間の走行距離を9000kmと仮定します。
ビートを1年間使用した場合のガソリン代は、年間9000km程度の走行で約75,000円程度と考えておきましょう。【ガソリン代計算式】
560(L)×130(円、ガソリンの値段)=72,851(円、年間のガソリン代)
自動車税
日本の自動車税は搭載されているエンジンの排気量で区分けされており、ビートの場合は「軽自動車税」に分類されます。軽自動車税:10,800円
その他諸々の費用
ガソリン代や自動車税以外で、ビートにかかる費用を挙げてみました。
項目 費用 車検費用
・基本料金
・法定費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)79,450円 任意保険(主な条件)
・新規契約
・30歳以上
・ゴールド免許
・運転者・記名保険者とその配偶者に限定
・年間走行距離 9000km以下
・人身傷害:3,000万円(車内のみ補償型)
・対人対物賠償無制限
・車両保険なし38,000円
ビートの年間維持費は約20万円
ビートの年間維持費は201,101円です。ガソリン代 | 72,851円 |
自動車税 | 10,800円 |
車検費用(基本料金+法定費用) | 79,450円 |
任意保険 | 38,000円 |
合計 | 201,101円 |
車検費用のうち法定費用は、車種を問わず固定でかかってくる部分なので、把握しておく必要があるでしょう。
また、任意保険は、条件により金額が異なるので注意が必要です。
ホンダ・ビート(PP1型)スペック紹介
ホンダ・ビート(PP1型)のスペックを簡単に紹介します。
全長 | 3.295mm |
全幅 | 1.395mm |
全高 | 1.175mm |
燃費(10・15モード) | 17.2km/L |
駆動方式 | MR |
排気量 | 656cc |
乗車定員 | 2名 |
まとめ
軽自動車初の「ミッドシップエンジン・リアドライブ」方式を採用し、低重心で運転の楽しさを実現したPP1型ビート。
F1の技術を応用したパワフルなエンジンと、車体の軽さを生かして、高速道路や山坂道でも高い走行性能を発揮します。
登場から30年近くが経過し、徐々に状態の良い車両が減りつつあります。
今こそ、状態の良い中古車を購入する最後のチャンスではないでしょうか。
PP1型ビートで、日常生活も休日も楽しい時間に変えてしまいましょう。