大阪府柏原市に拠点を持つ株式会社スーパースターは、1980年に前身の同名会社が設立されてから38年に渡ってアルミホイールを販売してきました。
アルミの塊からホイールのリムやディスクを製造する柏原事業所と、塗装が終わった部材を組み立てる国分事業所の2拠点の連携で3ピースホイールを製造。
そんな重要な2つの拠点のうち、今回モタガレ編集部は国分事業所にお邪魔して3ピースホイールの組立工程を見学!レポートいたします。
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3ピースホイールとは?
MATTE BRONZE BRUSHED のディスクと光輝リムをピアスボルトで固定している『レオンハルト ガイスト』©️Motorz
3ピースホイールとは、ホイールのデザイン面であるディスク部分と外側のアウターリム、そして内側のインナーリムによって構成されるホイールのこと。
ディスクとアウターリム、インナーリムはピアスボルトで固定されており、部材が大きく3点に別れているため、ディスクとアウターリムを全く違うカラーリングで作ることができるなどドレスアップ面で優れており、製造工程も複雑なことからアルミホイールの中では最高級品に分類されています。
スーパースターの3ピースホイールの組立工程
部材
そして鋳造ディスクの場合、アルミの塊を溶かして金型に流し込んでディスクを形成し、バリ取りやピアスボルトを通す穴などオーダーに応じたPCDのナットホールを開けて、塗装工程へ。
鋳造し、成形した後、塗装まで終わった『レオンハルト ゲミュート』のディスク。©️Motorz
また、リムはアルミのサークル材をろくろのように回す『スピニング工程』を経て滑らかに成形されていきます。
組立準備のために用意されたインナーリム。©️Motorz
アルマイト加工されたアウターリム ©️Motorz
仮組み
そして届いたディスクと部材はまず仮組みされ、これにより3つの構成部材が上手く合わさるか、歪みはないか、ピアスボルトがしっかり入り隙間がないかなどの確認工程へ。
アウターリムとインナーリムを重ねた状態 ©️Motorz
ディスクにピアスボルトを通した状態 @Motorz
仮組みし、歪みがないか測定中。 ©️Motorz
ピアスボルトの固定
ピアスボルトを1本ずつ人の手で組み込んでいきます。 ©️Motorz
トルクレンチで適正トルクかを確認します。 ©️Motorz
仮組みをして検査が済んだ部材は、職人の手でピアスボルトを固定していきます。
ディスク、リム共に精度の高い部材を使用し、決められたトルクでしっかりと締めるため、リムの外側を溶接することなく強度試験がパスできるのも、スーパースター製3ピースホイールの強み!
3ピースホイールの中には強度試験を通過するためにピアスボルトで固定したのちに、外側からアウターリムとインナーリムを溶接するメーカーもあるのですが、外側の溶接を必要としないことがスーパースターの特色でもあるそうです。
シーリング
最後の工程は、シーリング。
この作業は、タイヤと組んだ際のエア漏れを防いで気密性を確保する為のもので、車重を支え、安全なカーライフを送るための対策として欠かせない作業となっています。
梱包
製品が完成したら、センターキャップなどの付属品と共に梱包していきます。
こうして、輸送中にリムやディスクに傷が付かないようカバーを被せ、皆さんが購入するお店まで出荷されていくのです。
会社情報
住所:〒582-0020 大阪府柏原市片山町18-66
TEL/FAX:072-975-3600/072-975-3604
HP:http://www.superstar-wheel.com/index.html
TEL/FAX:072-975-3600/072-975-3604
HP:http://www.superstar-wheel.com/index.html
まとめ
1本1本人の手によって作り上げられる、スーパースターのアルミホイール。
車のドレスアップを足元から支える、その高度な技術の裏側には熟練の職人の存在がありました。
最近は飾りだけのピアスボルトの付いた2ピース、1ピースのホイールも増えてきましたが、ピアスボルトによってホイールが接合される3ピースホイールは、飾りではない『本物』の機能美を求めるユーザーには注目すべき打ってつけの製品と言えるのではないでしょうか。