免許証を失くしてしまった!そんなとき、あなたはどうしますか。
今回は、免許証を紛失してしまったときにやらなければならないことや不正利用された場合の対処方法、免許証不携帯の場合の対応などを解説します。
免許証を紛失すれば悪用されることだってありえる
免許証は運転時に必要なだけでなく、身分証としても使用することができます。
そのため、常に持ち歩いているので、紛失してしまうリスクも高く、拾得した人によっては悪用するかもしれません。
最悪の場合、心当たりのない請求書が届いたり、知らない間に何らかの契約を結ばれたり、個人情報が世間に公開されてしまったりと、免許証を紛失したことで思ってもいなかった事件に巻き込まれる事が考えられます。
そのため、免許証を失くしてしまったときは、即座に的確な対処を行うことが重要です。
免許証を失くしてしまった!まず最初に警察へ届け出る
免許証を紛失してしまったら、まずは警察署や交番、駐在所へ行き、遺失物届を提出しましょう。
最近では、遺失物届をネットで申請できる自治体もあります。
申請をしておくことで、見つかった時に警察署から連絡がもらえるため、安心です。
遺失物届を提出することで、後の手続きがスムーズに行えるため、免許証を失くしたら即座に警察署へ行くか、ネットで遺失物届を行いましょう。
また、もし紛失した場所に心当たりがあるのであれば、自ら問い合わせてください。
再交付の手続き
遺失物届の届け出が完了すれば、次は再交付の手続きを行います。
再交付手続きは、原則住民票のある警察署もしくは運転免許センター、運転免許試験場で行うことができ、代理人が申請することはできません。
運転免許センターや運転免許試験場であれば即日交付してくれますが、警察署だと交付までに2週間かかり、その間は免許不携帯で運転することになるため、即日交付可能な運転免許セン
ターもしくは運転免許試験場で再交付手続きを行うことをおすすめします。
再交付に必要なものは以下の通りです。
印鑑の押印を求められる場合もあるため、念のため持っていくことをおすすめします。
再交付に必要なもの | |
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申請用写真1枚 | 縦3センチ×横4センチで6ヶ月以内に撮影したもの。 運転免許センターと運転免許試験場または警察署で撮影してくれる場合もあります。 |
住所、氏名、生年月日のわかる書類 | 住民票、マイナンバーカード、健康保険証、社員証または学生証など |
再交付手数料 | 3,500円 |
もし悪用されたときの対処法
免許証が悪用されてしまうと、身に覚えのない消費者金融やクレジットカード会社から通知が届いたり、注文した覚えのないものが着払いで届いてしまったり、さまざまな事件が起こります。
このように、不正な借り入れや勝手に購買行動を行われていた際は、請求書の送り主に、自らが免許を紛失したことと遺失物届を既に提出していることを伝え、不正利用の可能性があることを知らせましょう。
遺失物届が提出済みであれば、信用情報機関に紛失情報が登録されるため、消費者金融やクレジットカード会社は消費者の信用情報を照会することで、適切な判断ができます。
また、紛失した免許証が不正利用された可能性がある場合には、警察や生活消費センターに相談するのも一つの手です。
さらに、『一般財団法人全国銀行協会』、『指定信用情報機関(CIC)』、『日本信用情報機構(JICC)』に免許証紛失について連絡や登録を行っておけば、拾った人が勝手にキャッシングや銀行口座の開設などを行えなくなるので安全です。
・一般財団法人全国銀行協会にHPはこちら【本人告知の手続き】
・指定信用情報機関(CIC)のHPはこちら【本人告知とは(本人確認書類の紛失・盗難)】
・日本信用情報機構(JICC)のHPはこちら【本人確認書類の紛失・盗難等について】
免許証不所持は違反行為
免許証を所持しないままクルマを運転すると、免許不携帯で違反になります。
道路交通法第95条には、
免許を受けた者は、自動車等を運転するときは、当該自動車等に係る免許証を携帯していなければならない。引用:e-GOV
と免許証を携帯する義務が記載されており、警察官の免許証提示要求に応じず免許不携帯がわかれば、違反点数はないものの3,000円の反則金が課せられます。
もう一点、多くのドライバーは検問などで警察官から「免許証を見せてください」と要求され、免許証を提示した経験があるでしょう。
この警察官からの免許証提示要求についても決まりがあり、道路交通法第95条第2項では、
としています。免許を受けた者は、自動車等を運転している場合において、警察官から第67条第1項又は第2項の規定による免許証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない。
引用:e-GOV
人気TV番組『警察24時』などを見ていると、番組のなかで警察官の免許証提示要求に対して拒否しつづける人も見受けられますが、これは立派な違反行為です。
もし自らが違反行為を行っていないとしても、警察官からの免許証提示要求には素直に応じましょう。
まとめ
免許証には個人情報がたくさん詰まっています。そのため、自らがしっかりと管理することが大切です。
といっても、免許証を入れていた財布を失くしてしまったり、財布やかばんが盗難されて免許証も一緒に盗まれてしまうこともありえるため、絶対に失くさない対策というのは難しいと思います。
となれば、もし紛失してしまった、もしくは盗難にあってしまったら、即座に対処することが重要です。
まずは、警察に届け出ること。そして、不正利用されないための対策を行い、再発行の手続きをしてください。
また、紛失してしまったとはいえ、免許証不携帯での運転は違反になることも覚えておいてください。