兄弟車のアルファードと比べて、幾分か大人しい印象の現行型ヴェルファイア。
オラオラ顔になったと言われるアルファードに対して、ヴェルファイアは従来からのスポーティテイストを残したことが個性の差に表れているのでしょう。
しかし、今回ご紹介するアルパインスタイルのヴェルファイアを見れば、“アルファードよりも地味で大人しいヴェルファイア”というネガティブな印象は一変。
本来ヴェルファイアが持っている、精悍でアグレッシブな本能を呼び覚す仕上がりになっています。
Text : Shingo MASUDA / Photo : Takanori ARIMA
機能と見た目にこだわったカスタマイズカーを“アルパインスタイル”がプロデュース
アルパインと言えば、カーナビやカーオーディオといったカーエレクトロニクスの老舗メーカー。
その特徴は、大型モニターを備えたカーナビを、まるで純正のようにビルトインさせる車種専用カーナビを発売するなど、機能だけではなく、その見た目にもこだわったモノづくりです。
アルパインスタイルは、そんなアルパインの手掛けるカスタマイズショップとして、福岡に1号店をオープン。
2019年2月に待望の2店舗目となる「アルパインスタイル 横浜246」を、東京都町田市の国道246号線沿いにオープンさせました。
これまで、業種ごとにバラバラになりがちだったカスタムを、“あのアルパイン”がトータルにプロデュースしてくれるショップとして、各方面から大きな注目を集めています。
そんなアルパインスタイルが手掛けた現行型ヴェルファイアには、"5S”+“1S”(スポーツ・スパルタン・シャープ・シンプル・スマート+セーフティ)という、アルパインスタイルが提唱するカスタマイズコンセプトが盛り込まれています。
細部に渡る作り込みが上質感とスポーティ感を付加するエアロパーツ
アルミ製のメッシュを配し、ヴェルファイアにさらなるスポーティ感を付加してくれる前後のハーフスポイラー。
立体感のある造形に加え、センターに赤の差し色を、最下部にはグレー色の塗装を施し、有名メーカーが手掛けるエアロパーツとして申し分のない仕上がりです。
そして、Lサイズミニバンであるが故、どうしても重い印象になりがちなリヤセクションには、ディフューザー形状の造形を施し、スピード感溢れるリヤビューに変貌させます。
同テイストのデザインでまとめられたサイドハーフスポイラーにも、グレー色と赤い差し色を追加。
さらに、スライドドアと一緒に開閉する後部のサイドハーフスポイラーは、リヤのホイールアーチまで一体構造とすることで、より伸びやかですっきりとした印象に仕上がっています。
アルパインスタイルだからできるスタイリングと安全性の融合
アルパインスタイルで、車をトータルにカスタマイズするのなら、やはり、カーエレクトロニクスとの融合が最大のポイントです。
近年、車に求められる性能で重視されているのが安全性です。
そのため、近年発売される車種には、いくつものセンサーやカメラが装備されています。
しかし、中にはどうしてもカメラの存在感が強く、デザインとして残念な仕上がりの車種も少なくありません。
そこで、アルパインスタイルでは、ヴェルファイアの精悍な顔つきを一切邪魔しない工夫が盛り込まれているのです。
機能性だけでなく見た目にも一切の妥協はナシ
まずは、純正フロントバンパー左右のフィン形状の加飾に合わせつつ、カナードのようなスポイラー形状のコーナーダクトにインストールされたカメラに加え、純正の見た目を損なわないように配慮されたフロントカメラ。
そして、左ドアミラーには、ミラーを畳んだ状態でも左後方を確認できるマルチビューカメラを備えています。
これらのカメラは、当然アルパイン製のカーナビから簡単操作で呼び出すことができ、高い視点の代償として見にくいと言われる、左前方と左側面の直前視界を補完。
スタイリッシュな見た目と、プラスαの安全性を両立させています。
これこそ、これまで長年にわたり、カーエレクトロニクスの最先端企業として培ったノウハウがあるからこそできることであり、アルパインスタイルでカスタマイズする一番の理由になり得るのではないでしょうか。
ショップ情報
住所:〒194-0002 東京都町田市南つくし野2-30-12
営業時間:10:00 ~ 19:00
定休日:毎週水曜日(第1・3・5火曜日)
TEL:042-850-7282
HP:https://www.alpine-style.jp/