日産を代表するスポーツカーのフェアレディZは、1989年に4代目 Z32へとフルモデルチェンジしました。従来のロングノーズ・ショートデッキからワイド・アンド・ローのスタイルとなり、低重心で流線型のスタイルが特徴的です。ターボエンジン搭載モデルは、本来300馬力を発生させるほどパワフルなスペックを備えていましたが、当時の運輸省からの指導により280馬力で販売されました。
日産 Z32 フェアレディZとは
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1989年に登場した通算4代目となるフェアレディZの型式は、Z32です。フェアレディZのアイデンティティでもあった長いボンネットと短いキャビンスペースのスタイリングから、運動性能を重視したワイドで低いスタイルへ変更。
エンジンは、V型6気筒 3.0Lの自然吸気もしくはターボエンジンが搭載され、後輪を駆動させるFR方式が採用されました。
また、クーペのみならず、オープンモデルもリリース。
キャッチコピーは「スポーツカーに乗ろうと思う」で、新しいフェアレディZのスタートを予感させる演出が特徴的なCMが放映されていました。
おすすめポイント1:ワイド・アンド・ローのスタイリング
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低く地面を這うような低いスタイリングとワイドなボディを身にまとった4代目 Z32 フェアレディZは、スポーツカーらしいスタイリングと共に安定した走行性能を入手。ヘッドライトは固定式に変更され、ボンネットの傾斜を維持しながらも立体的な造形になっています。
リアは横方向への伸びがある横長レイアウトのライト類が採用され、ワイドな印象を強調。
Z32フェアレディZは、3ドアのファストバッククーペおよび2ドアオープンでしたが、低いボンネットの内側にはV6エンジンが搭載されています。
おすすめポイント2:280馬力規制を生み出したエンジン
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低いボンネット内に納められたエンジンは、V型6気筒3.0Lエンジンで、自然吸気とツインターボエンジンの2種類を用意。自然吸気エンジンの最高出力が230馬力、最大トルクが27.8kgmを発揮する一方で、ツインターボエンジンの最高出力は280馬力。最大トルクが39.6kgmとなっています。
しかし、ツインターボエンジンの最高出力は、当時の運輸省の指導により280馬力へ抑えた出力となっていたため、本来は300馬力を発生するポテンシャルを秘めていました。
輸出仕様に関しては、本来の300馬力で輸出されていることからも、潜在能力が高いエンジンといえるでしょう。
トランスミッションは、5速MTまたは4速ATが組み合わされ、駆動方式はFRを採用しています。
おすすめポイント3:オープンモデルのラインナップ
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フェアレディZは、クーペモデルのみならずTバールーフのオープンモデルもラインナップ。Tバールーフは2代目 S130から続くラインナップで、4代目 Z32にも設定されました。
また、1992年にフェアレディZの史上初となるコンバーチブルが設定され、スポーツカーの新たな価値を創造したことも、4代目 Z32 フェアレディZのトピックです。
おすすめポイント4:あのランボルギーニ ディアブロにも採用されたパーツ
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Z32 フェアレディZの特徴ともいえるヘッドライトは、ランボルギーニ ディアブロのヘッドライトとして使われたことでも有名です。スポーツカーらしい眼差しとスタイルを損なわない造形を維持しながらも、ヘッドライトとしての機能を果たすZ32のヘッドライトは、日本のスポーツカーのみならず、世界のスーパーカーに採用されるほどの機能性とデザイン性を両立していたといえるでしょう。
中古車相場価格
175万円
【中古車相場の価格帯】
50万円~300万円
(2020年7月時点)
維持費
自動車重量税:32,800円
自賠責保険料:21,550円
燃料費:175,000円
合計=279,350円
(2020年7月時点)
(燃料費は、年間1万km走行、燃費8.0km/L、単価140円/Lで算出)
(車両重量1,570kgでの算出)
スペック
エンジン:V型6気筒 3.0L
車両重量:1,430kg~1,570kg
燃料消費率:7.5km/L~8.7km/L
まとめ
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1989年~2000年まで製造・販売されていた日産のスポーツカー Z32 フェアレディZは、スポーツカーらしいスタイリングと走行性能、高いパフォーマンスを秘めたモデルです。安全基準が厳しくなる前のモデルであるため、今の安全基準では実現できない低さと走りを両立していることからも、おすすめの1台。
低いスタイルのスポーツカーに乗るなら、まだまだ良好な個体が存在している今がラストチャンスかもしれません。