GT-Rチューニングの名門ショップ『マインズ』の取材中に出会ったデモカー、「R34スカイラインGT-R」をご紹介。
販売終了から約20年が経過するR34GT-Rが、現行のスーパーカーに勝る速さを実現するマインズのデモカーの謎に迫ります。
ポールウォーカーも感激!R34GT-Rマインズデモカーが注目される理由とは
マインズのスカイラインR34GT-Rデモカーは、多くの雑誌やビデオ、DVDに度々登場しているため、知っている方も多いでしょう。
海外のユーチューブチャンネルでも度々取り上げられており、世界中のスカイラン好きやJDM(日本仕様)好きから注目を集めています。
ワイルドスピードに主演した、故ポールウォーカー氏がマインズへ訪れ、デモカーを運転したのは有名な話で、その後、代表の新倉氏が直接アメリカに行きポールウォーカーのGT-Rを制作したそうです。
このように、マインズのオリジナルパーツは世界中のユーザーから愛されています。
マインズをここまで有名にさせたR34GT-Rデモカーの速さの秘密とは、いったいどこにあるのでしょうか。
カナードで筑波0.3秒タイム短縮!だけど、あくまでノーマルルック
デモカーのR34GT-Rは、限定モデル『V-spec N1』をベースにしています。
外観はあくまでノーマルのルックスを崩さず、GTウィングもノーマルから型をとって、ドライカーボン製GTウィングを制作しています。
©Motorz
印象的なエアロのカナードはドライカーボン製で、装着することで筑波サーキットでのタイムを0.2~0.3秒短縮できるそうです。
ミラーにもドライカーボンが使用されており、カーボンエアロパーツはすべてグリーンの入った色をチョイスするのがこだわり。
©Motorz
サスペンションは、GT500クラスで活躍したミハエル・クルム氏がプロデュースした別タンク式フォースをベースに、アイバッハスプリングを組み合わせた『フルスペックサスペンション II』を装着。
ブレーキにはAPレーシングのキャリパーと355mmのフロントブレーキローターが組み合わせられています。
ホイールはRAYSホイールで、タイヤはブリジストン ポテンザRE-71Rが装着されています。
100ラップ走っても壊れないエンジン
タイヤはブリヂストンの71R。
71Rの開発には、マインズのR35GT-Rデモカーも使用されており、驚くのは、そのテストの過酷さに耐えうる性能です。
というのも、R34-GTRデモカーは、筑波サーキットを100ラップ走って、一度も壊れずにテストを消化したそう。
タイヤテストは長距離・長時間で継続的に行われ、さまざまな条件のもとで走行しなければならず、テスト走行時に故障で動かなくなれば、テストができません。
そのため、R34デモカーはハードチューニングカーでありながら、驚異的な耐久性を実現しているのです。
ポールウォーカーが感激したマインズ。コンプリートエンジン
©Motorzエンジンは2.6リッターの、マインズコンプリートエンジン。
カムやピストンなど、ほぼ全てに手が加えられ、オーバーヒート対策の大型ラジエーターなども装着されています。
そして、エンジンライフを伸ばすために、回転数に予め上限を設定するセッティングが施されているのですが、これはマインズがS耐に参戦してきたなかで培ったセッティングの方向性だそうです。
これをポールウォーカーが見たときに、彼は非常に感激したと言います。
バランスのとれたオリジナルマフラー
[caption id="attachment_105960" align="alignnone" width="750"] ©Motorzマフラーは太すぎず、抜けすぎず、バランスのとれたオリジナルマフラー『サイレンスVXプロチタンIII』を装着。
マフラーエンドが若干しぼんでいるのはデザインの方向性で、マインズオリジナルマフラーに共通している特徴です。
まとめ
R32/33/34GT-Rは20年以上前のクルマなのに、未だに高い人気を誇り、逆に年々人気が上がっているほど。
その証拠に、新車で5・600万円だったGT-Rが今では1,000万円以上で販売されるものも珍しくありません。
見るだけワクワクする、いつかは乗ってみたい、いつまでも大人の夢であり続けるGT-Rは、絶版になった今でもチューニング技術はどんどん進化しています。
それを牽引しているショップのひとつが、マインズだと実感できた取材となりました。
株式会社マインズ
住所:〒238-0315 神奈川県横須賀市林5-7-25
電話番号:046-857-3313
FAX番号:046-857-2708
営業時間:9:30~19:00
定休日:水曜日及び第2第4火曜日
ホームページ:http://www.mines-wave.com