日産 R35 GT-R(2010-2015)がスーパーカー好きにオススメな4個の理由

日産 R35 GT-R(2010-2015)がスーパーカー好きにオススメな4個の理由

カタログ

日産 R35 GT-R(2010-2015)は、デビューから3年目にあたる年代で、大幅な改良がおこなわれています。

デビューモデルの2007年~2009年までを前期とするのであれば、2010年~2015年は中期にあたるといえるでしょう。

登場から3年が経過し、乗り心地が一段と向上。

グランドツーリング性能を身につけたスーパーマシンへと、変貌を遂げたのが2010年のGT-Rです。

日産 R35 GT-R(2010-2015)とは

日産 R35 GT-R 2010 エクステリア

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-e77b1da82b37b01e40a5b151f9cea140-101018-01-j

R35 GT-Rは、2010年に大幅なマイナーチェンジが実施されました。

この年式は、デビュー当時に開発責任者の水野和敏氏が宣言した「World of GT-R」の完成形であり、「世界最高のマルチパフォーマンスと意のままに操る快感」が開発テーマとされています。

内装や外装の変更に加え、エンジンやサスペンションなど、至るところに手が加えられ、基本ポテンシャルが底上げされたことが特徴です。

おすすめポイント1:内装や外装、性能の向上

 

日産 R35 GT-R 2010-2015 バンパー

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-e77b1da82b37b01e40a5b151f9cea140-101018-01-j

大幅なデザイン変更やフェイスリフトなどは、最小限に留められた2010年のマイナーチェンジ。しかし、確実に性能は向上しています。

内装や外装のちょっとした変化においても走行性能を向上させる改良が施されているため、各部に分けて解説していきます。

【エクステリア】
ひと目見てわかる変更としては、フロントバンパーにLEDのデイライトが内蔵されたことです。

LEDデイライトが内蔵されているバンパーのフィン形状の変更や、開口部が拡大されたグリルによるブレーキの冷却効率の向上。

リアバンパーのアウトレットを増設してマフラーの冷却効率を上げ、リアディフューザーの延長により床下冷却性能と空気抵抗が低減されました。

そして様々な変更によりダウンフォースを約10%増加させ、空気抵抗を表すCd値を0.27から0.26へと減少させることに成功しています。

また、リアフォグランプが標準装備されていることも、2010年のマイナーチェンジでの変更点です。

日産 R35 GT-R 2010 インテリア

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-e77b1da82b37b01e40a5b151f9cea140-101018-01-j

【インテリア】
インテリアの装飾は、トリムやステッチが変更されたことで、よりスポーティーな印象へと変わりました。
ブラックをベースとした配色で引き締まった印象となったのも、2010年のマイナーチェンジ以降です。
ドライビングをサポートするシートは、形状が変更され、座面を延長することでホールド性をアップ。
グレードにより、RECAROデザインと本革を採用したバケットシートも設定されました。

日産 R35 GT-R 2010 エンジン

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-e77b1da82b37b01e40a5b151f9cea140-101018-01-j

【エンジンなどのメカニズム】
GT-Rの心臓部分であるエンジンは、最高出力・最大トルクともに引き上げられました。
前期では最高出力485馬力/6400rpm・最大トルク588Nm/3200-5200rpmでしたが、2010年のマイナーチェンジで最高出力530馬力/6400rpm・最大トルク612Nm/3200-6000rpmと、500馬力の大台を越える数値となり、最大トルク発生回転数も800rpm拡大。
フラットトルクを高回転域まで発生させることに成功しています。
さらに、エンジンパフォーマンスを向上しながら燃費は0.2km/L伸びて8.5km/Lと、同時に向上していることもトピックのひとつです。
さらに、10km/h以下かつハンドルを半回転以上切った際、一時的に2WDに変更することが可能な2WDモードを追加。
サスペンションは前後ともに設定を変更しただけではなく、アルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーバーを新開発。
ブレーキは、制動力と高温時の耐フェード性やペダルコントロール性、スポーツ走行時の寿命をも向上させるために、日産独自開発の薄型大径ローター(390mm)が採用されています。

おすすめポイント2:バージョンアップキットのリリースで最新状態にできる

日産 R35 GT-R 2010-2015 ブレーキ

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-e77b1da82b37b01e40a5b151f9cea140-101018-01-j

日産は2011年に、 バージョンアップキットを発売しました。
2010年以前のGT-Rオーナーを対象に、GT-Rの進化を体感してもらうためのキットで、「Aキット」と「Bキット」の2種類を用意。
それぞれの内容は下記の通りです。

【2011年バージョンアップ Aキット】
日産オリジナル設計のブレンボ社製ブレーキシステムと、ノルドリンク社と日産自動車が共同開発したビルシュタイン社製ショックアブソーバーを含むサスペンションシステムをセットにしたキットです。
フロントブレーキシステムは390mmの大径薄型ブレーキローターが採用され、制動力と耐フェード性、ブレーキパッド寿命を向上。
また、リヤブレーキのクロススプリングを変更することで、異音の防止効果が高められています。
サスペンションシステムは、素直なハンドリングと高い限界性能、乗り心地の良さを実現しました。

【2011年バージョンアップ Bキット】
テールランプとブレーキランプの4灯を同時に点灯させるための、リヤコンビネーションランプアッセンブリーと2011年モデルに採用したカーボン製クラスターフィニッシャー、新デザインのダイヤルスイッチをセットにしたキットです。

おすすめポイント3:エンジンバージョンアップキットを販売

日産 R35 GT-R 2010-2015 サスペンション

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-313cb1a9201373b1ed13f77f81ab07b8-110415-01-j

2013年にも、バージョンアップキットが販売されています。
2013年のバージョンアップキットは、2012年5月のニュルブルクリンク24時間レースに参戦した日産ワークスチームのNISSAN GT-Rにより得られたデータに基づいて開発された2013年モデルアイテムの中から、エンジンとサスペンションのパーツをキット化したものです。
「エンジンバージョンアップキット(対象:2007年〜2010年モデル)」と「サスペンションバージョンアップキット(対象:2007年〜2012年モデル)」の2種類が販売されました。
それぞれのキット内容は、下記の通りです。

【エンジンバージョンアップキット(対象:2007年〜2010年モデル)】
エンジンバージョンアップキットは、5500回転付近の中〜高回転域におけるレスポンスの向上、および6500回転以上の高回転域での更なる伸びを狙ったキットです。
ターボチャージャー過給バイパス部にオリフィスが追加され、オーバーブースト時の過給圧を有効利用してレスポンスを向上させるとともに、吸気の流れをよりスムーズにするために、インテークマニホールドのシリンダーヘッドとの合わせ面の精度も向上させました。
加えて、高回転時や加速時の燃料噴射量をより適切にするために、高精度インジェクターを採用し、さらに低排圧キャタライザーで排気抵抗を低減させることで、高回転時の出力の伸びを実現。
信頼性を高めるために、冷却水の循環量を増やして冷却性能を向上させています。

【サスペンションバージョンアップキット(対象:2007年〜2012年モデル)】
サスペンションバージョンアップキットは、高速走行時の地面に吸い付くような安定性とそれによる安心感のある走りや良好な乗り心地、サーキットや山岳路など、低姿勢でのロールとリニアな回頭性の実現を狙ったキットです。
スプリングとショックアブソーバー、およびスタビライザーを含めた荷重分担特性を変更するとともに、サスペンションのゴム製ブッシュの「たわみ」特性まで考慮したチューニングにより、GT-Rの進化で培われたタイヤ接地荷重の最適化を実現しました。
なお、2012年モデルに採用した左右非対称サスペンションセッティングと2013年モデルに採用するフロント動的ロールセンターを下げるセッティングも、このバージョンアップキットに反映されています。

おすすめポイント4:GT-R NISMOの誕生

日産 R35 GT-R NISMO サイドビュー

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-4249479d3861567a47c9b3c32e0006e8-160527-02-j


2013年に発表されたGT-Rの最高峰モデルが「GT-R NISMO」です。
日産のモータースポーツを担うNISMOの数十年にもおよぶレーシングテクノロジーの蓄積がフィードバックされた1台です。
レーシングカー譲りの究極のハイパフォーマンスを実現するために、ファクトリーチューンが施された「GT-R NISMO」は、NISMOシリーズのフラッグシップに位置するモデル。
「GT-R NISMO」にNISMO専用オプションパックを装着し、世界で最も過酷な路面状況で知られるドイツのニュルブルクリンク北コースで、量産車最速となる7分08秒679のラップタイプを記録したことでも話題となりました。

【NISMO専用の主な装備】
NISMO専用チューニングが施された3.8リッターV6 VR38DETTエンジンは、様々な変更が加えられたことで、最高出力600馬力・最大トルク652Nmを発生。
また、300km/hでプラス100kgのダウンフォースを発生させる空力性能と専用のサスペンションにより、優れた路面追従性を実現しています。
コクピットは、NISMOのアイデンティティーであるレッドをあしらったデザイン。
見る、触る、走るのあらゆる瞬間で高い質感を感じられる装飾が施されています。
人間工学的に基づいて造形されたRECARO製NISMO専用カーボンバックバケットシートが乗員を快適にしっかりと支え、スポーツドライビングをサポートします。

まとめ

日産 R35 GT-R NISMO インテリア

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-4249479d3861567a47c9b3c32e0006e8-160527-02-j


日産 R35 GT-R(2010-2015)は、バージョンアップキットが2度にわたり販売されるほど進化を遂げた世代です。
また、現在も最高峰モデルとして君臨するGT-R NISMOが誕生したのも、2010年~2015年のモデル中期にあたる時期です。
バージョンアップキットは、2007年式~2010年式に装着されるキットですが、キット内容を見れば2010年~2015年の間にどれほどの進化を遂げてきたのか理解することができるでしょう。
発展途上のGT-Rにあたる2010年~2015年は、熟成が進みながらも進化の余地を残しているため、カスタマイズする楽しみが残っている世代といえるでしょう。

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