究極の機能美!!速さとカッコよさを兼ね備えるVARISのWRX STI

特集

2019/08/09

神奈川県相模原市に店舗を構えるVARIS（バリス）は、それまでドレスアップパーツという認識が強かったエアロパーツに、空力という真の機能を付加してきた老舗エアロメーカーです。

そして、今回ご紹介するのは、WRX S4やSTI（VAB/VAG）のアプライドD以降にも対応したARISING-1（アライジングワン）を装着したデモカー。

見た目だけじゃなく、空力を考えた機能優先のエアロパーツの魅力や秘密をじっくり見ていきましょう。

Text : Shingo MASUDA ／ Photo : Takanori ARIMA

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攻撃的な見た目とはウラハラに気軽に取り付け可能

見た目だけではなく、チューニングパーツとしてのエアロにこだわっているとは言え、その見た目は明らかに攻撃的で刺激的なVARISのWRX。

さぞ大幅なボディ加工が必要なのではと思えてしまいますが、なんとほぼすべてのパーツがボルトオンというから驚きです。

ワイドフェンダーやGTウイングに憧れはあるものの、穴あけや切断となると、売るときのことが心配でなかなか手が出せないオーナーも少なくないでしょう。

しかし、今回のデモカーに至っては、その気になれば純正状態に戻すことが可能。

また、大きな加工を必要としないということは、単体パーツだけの装着もできるため、愛車を少しずつカスタムしていく楽しいも味わえます。

見どころ満載の外観をチェック

まず目を引くのが、アウトレットダクトが印象的なフロントフェンダーではないでしょうか。

重心が低いことが大きな武器となるボクサーエンジンは、重心が低く走行安定性に優れる反面、熱がこもりやすいというウイークポイントがあります。

これは、シリンダーを左右対称に180°開いていることで、エンジンルームのスペースが食われ、空気の抜け道が少ないことが大きな原因です。

そこで、フロントフェンダーにアウトレットダクトを設け、走行風による吸い出し効果でエンジンルーム内の熱気を効率的に排出。

さらに、タイヤハウス内の空気も効率的に吸い出すことによって、高速時の走行安定性を向上させています。

純正フェンダーに対して、張り出しを片側8mmに抑えているため、車検も安心な保安基準適合品というのもうれしいポイントです。

また、アプライドDの象徴的なポイントでもあるイエローカラーのブレーキキャリパーに合わせたカラーリングのエクステンションリップは、統一感を与えるだけでなく、車体下部に流れこむ空気をスムーズに取り込むことができます。
※エクステンションリップは、前方への突出幅が2段階で調整可能。

純正バンパーを生かしたままとは思えない、迫力のフロントフェイスにも負けず、まるでレーシングカーのようなリヤビューで、まずポイントになるのがカーボン製のディフューザー。

フロント同様に純正バンパーの形状を生かしたまま、吸い出し効果を最大限狙った設計がされ、先述したフロントアンダーエクステンションリップとの相乗効果で、高いダウンフォースを発生させる効果が期待できます。

そして、ダウンフォースといえば、忘れちゃいけないのが巨大なGTウイング。

ダウンフォースを効率的に発生させるため、可能な限り長さを取りつつ、横幅は保安基準に適合する1430mm。

純正ウイングの取付穴を使用する専用ブラケットを使い、余計な穴あけ加工の必要はなく、安心して取り付けることができます。

また、出荷時に紫外線や汚れから起こりうる経年劣化を防ぐクリア塗装を施工済なので、商品購入後すぐに取付が可能なのも嬉しいですね。

歪みの無い平面が丁寧な仕事を物語る

今注文しても2か月待ちというエアロボンネットは、同業者のチューニングショップからも注文が入るVARISの人気商品。

デモカーにはクリアのブラック塗装が施されているが、カーボン地そのままのクリア塗装や純正色などもオーダーすることが可能です。

カーボン製のライトウエイトトランクは、軽量化はもちろん、より一層レーシーな雰囲気を盛り立ててくれます。

また、装着するウイングに合わせてトランクを補強するオプションも設定。
※トランクに補強材を入れて成形するため、発注時に指定する必要があります。

そして、ボンネットとトランクに共通しているのが、軽量化と強度の確保を両立し、なおかつ純正と変わらない仕上がりであるということです。

なめらかな曲線だけでなく、歪みの無い美しい平面を実現している秘密は、すべて職人の手による手作業の成せる技。

すべて注文が入ってからの受注生産ということもありますが、それだけのこだわりが詰まっていることを考えると、納期に2か月かかるのも納得です。

また、軽量化されたボンネットに合わせて開発された、専用ボンネットダンパーもラインナップしています。

純正ボンネットダンパーだと、軽量化されたボンネットでは閉まらなくなってしまいますので、このような配慮は嬉しいですね。