トヨタ"MR2"は、日本国内向けに生産されていたクーペ型スポーツカーです。
当時の日本では初となる、ミッドシップレイアウトを採用したモデルで、1989年に2代目 SW20型が登場。
1999年までの約10年間生産され、モータースポーツでも活躍したエンジンを搭載する伝説のモデルです。
今回は、そんなSW20型MR2をご紹介します。
Contents
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- トヨタ・MR2(SW20型)とは
- トヨタ・MR2(SW20型)はどのような場面で活躍するクルマか
- トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその1:低排気量ながらパワフルなエンジン
- トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその2:ボディサイズの拡張で上品なスタイリングを確保
- トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその3:可変式リヤスポイラーを採用
- トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその4:ビルシュタイン製ショックアブソーバーを標準装備
- トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその5:オープン感覚が楽しめる「Tバールーフ」
- トヨタ・MR2(SW20型)の維持費
- トヨタ・MR2(SW20型)スペック紹介
- まとめ
トヨタ・MR2(SW20型)とは
「ミッドシップ・ランナバウト・2シーター」の略が、名前の由来であるMR2。
その2代目となるSW20型は1989年に登場し、長く親しまれたモデルです。
市販車としてだけでなく、モータースポーツでも活躍したスポーツカー。
市販車ベース車両で争われる日本最高峰レース「全日本GT選手権(現・スーパーGT)」では、1998年・1999年の2年間、GT300クラスチャンピオンに輝いたクルマです。
トヨタ・MR2(SW20型)はどのような場面で活躍するクルマか
MR2は、山坂道やワインディングロードで秘めた実力を発揮します。
その理由は、ミッドシップレイアウトとリア駆動(MR)の組み合わせにありました。
通常のクルマは、エンジンを車体前部に搭載していますが、MR2は前後のタイヤの間に搭載。エンジンの配置を工夫することで、カーブでの安定感を高めるなど、運転のしやすさを確保しているのです。
トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその1:低排気量ながらパワフルなエンジン
SW20型MR2でオススメしたい1つ目のポイントは、パワフルなエンジンを採用している点です。
MR2は、2リッター(2000cc)ターボチャージャー付エンジンと、2リッター(2000cc)自然吸気エンジンの2種類を設定。
ターボチャージャー付の「3S-GTE」エンジンは、2リッターの低排気量ながらモデル末期では245馬力の最高出力を発揮しました。
一方の自然吸気の「3S-GE」エンジンも、200馬力の最高出力が引き出されており、ともに走りを楽しめるエンジンに仕上がっています。
トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその2:ボディサイズの拡張で上品なスタイリングを確保
SW20型MR2でオススメしたい2つ目のポイントは、上品なスタイリングです。
次世代スポーツカーを意識した丸みを帯びたシルエットは、初代 AW系の角ばったデザインとは異なり、洗練された印象を持ちます。
車体の全長と幅が広がった一方で、空気抵抗を減らすべく徹底的なボディ設計が行われました。
1980年代から1990年代にかけ、徐々に丸みを帯びたデザインのクルマが増えていった中で、MR2は時代の最先端を進んむクルマでした。
トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその3:可変式リヤスポイラーを採用
出典:http://cdn.toyota-catalog.jp/
SW20型MR2でオススメしたい3つ目のポイントは、可変式リヤスポイラーです。
通常のリヤスポイラーではウイング(羽根部分)の角度が調節できないところを、MR2は3段階に調節することが可能(※)となっています。
直進安定性と操縦性を、ドライバーの好みに合わせて調節可能。
サーキット走行が趣味で、MR2をノーマル状態で走らせたいと考えている人にはうってつけの装備ではないでしょうか!
(※)一般道路を走行する場合は、標準状態の角度(0°)に設定して使用する
トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその4:ビルシュタイン製ショックアブソーバーを標準装備
SW20型MR2でオススメしたい4つ目のポイントは、スポーツ走行に適したショックアブソーバーを採用している点です。
MR2に標準装備されたショックアブソーバーは、ドイツのビルシュタイン社との共同開発。
世界の自動車メーカーがフラッグシップであるスポーツカーに採用する、ビルシュタイン社製のショックアブソーバーで、最適な抵抗力を確保してサスペンションの働きをサポートしてくれるため、優れたハンドリングが提供されます。
トヨタ・MR2(SW20型)のオススメポイントその5:オープン感覚が楽しめる「Tバールーフ」
Photo by Guillaume Vachey
SW20型MR2でオススメしたい5つ目のポイントは、「Tバールーフ」仕様が用意されている点です。
初代AW系でも採用されていたTバールーフを、SW20型でも引き続き採用。
ガラス製のルーフ部分は装着したままのでも日が差し込み、気持ちよさを味わえる一方で、雨の日でも気にせずそのままドライブを楽しめるオールマイティーな仕様です。
また、ルーフを取り外した場合でも、ルーフ中央に細い棒状のフレームが残るため、高いボディ剛性を保っています。
トヨタ・MR2(SW20型)の維持費
トヨタ MR2(SW20型)の、1年間にかかる維持費はいったいどの程度なのでしょうか。
この項目では、MR2のグレード GT-S(2リッターエンジン・5速MT・MR仕様)を例に、維持費を計算してみました。
ガソリン代
使用燃料はハイオクガソリンで、140円/Lと仮定して計算しています。MR2のグレード GT-S(2リッターエンジン・5速MT・MR仕様)の実燃費は平均で9.05km/Lです。
この項目では、1年間の走行距離を9000kmと仮定します。
MR2を1年間使用した場合のガソリン代は、年間9000km程度の走行で約140,000円程度と考えておきましょう。【ガソリン代計算式】
994(L)×140(円、ガソリンの値段)=139,226(円、年間のガソリン代)
自動車税
日本の自動車税は搭載されているエンジンの排気量で区分けされており、MR2の場合は「自動車税」に分類されます。また、MR2のグレード GT-S(2リッターエンジン・5速MT・MR仕様)は、「1.5リットル超~2リットル以下」に該当します。
自動車税「1.5リットル超~2リットル以下」:39,500円
その他諸々の費用
ガソリン代や自動車税以外で、MR2にかかる費用を挙げてみました。
項目 費用 車検費用
・基本料金
・法定費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)101,940円 任意保険(主な条件)
・新規契約
・30歳以上
・ゴールド免許
・運転者・記名保険者とその配偶者に限定
・年間走行距離 9000km以下
・人身傷害:3,000万円(車内のみ補償型)
・対人対物賠償無制限
・車両保険なし48,000円
MR2の年間維持費は約33万円
MR2の年間維持費は328,666円です。ガソリン代 | 139,226円 |
自動車税 | 39,500円 |
車検費用(基本料金+法定費用) | 101,940円 |
任意保険 | 48,000円 |
合計 | 328,666円 |
車検費用のうち、法定費用は車種問わず固定でかかってくる部分ですので、把握しておく必要があるでしょう。
また、任意保険は、条件により金額が異なるので注意が必要です。
トヨタ・MR2(SW20型)スペック紹介
トヨタ・MR2(SW20型)のスペックを簡単にご紹介します。
全長 | 4.170mm |
全幅 | 1.695mm |
全高 | 1.235mm |
駆動方式 | MR |
排気量 | 1998cc |
乗車定員 | 2名 |
まとめ
ボディの拡大とエンジンのパワーアップ、足回りのセッティングが調整され、最適化されたSW20型MR2は、ノーマル仕様でも十分にドライブを楽しめる要素が整っています。
現在は中古車市場での値段が上昇しており、貴重な車種になりつつあるMR2。
今が手に入れる、最後のチャンスかもしれません。
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