コンパクトトールワゴンクラスのなかで人気の高いスズキ・ソリオ。
過去にワゴンRワイドやワゴンR+というモデルで売られていましたが、2代目モデル・MA05系は新シャシー・新エンジン搭載で一気に性能向上を果たしました。
3代目が登場したことで2代目モデルの中古車相場の値下がりが進み、今では10万円代で販売される中古車も出てきて、今後コンパクトトールワゴン購入を考えている方には注目していただきたいモデルです。
スズキ・2代目ソリオMA15S系とは
©SUZUKI MOTOR CORPORATION.
スズキ・ソリオは、1997年から販売されているトールワゴンです。
トールワゴンといっても人気の7人乗りミニバンではなく5人乗りで、全長と全幅はコンパクトカーと同じくらいにし、全高を高くして室内の居住性を高めたクルマです。
これまで2度のフルモデルチェンジが行われ、最初のフルモデルチェンジに伴い登場した2代目モデル・MA15S型は2011年1月7日から2015年8月25日まで販売されました。
「乗って楽しく、使って便利、燃費も優れたコンパクトハイトワゴン」をコンセプトに開発し、街中での取り回しに優れて、広い室内空間を完備。
後席両側スライドドアやさまざまなシートアレンジが可能なワンタッチダブルフォールディングリアシートを採用し、ファミリーカーとしての居住性と使い勝手の良さがウリです。
毎年3万台以上を売り上げ、三菱へOEM供給して三菱・デリカD:2として販売されました。
スズキ・2代目ソリオMA05S系の年次変更点
軽自動車のワゴンRを乗用車版『ワゴンRワイド』や『ワゴンRソリオ』といったモデルが先代で、コンパクトハイトールワゴンという点ではワゴンRの乗用車仕様という見方ができます。
しかし、フルモデルチェンジに伴い車名が『ソリオ』へ変更してMA15S系になったことで、新開発のプラットフォームと、パワートレインはスイフトと同等のK12B型・1.2リッター直列4気筒DOHCエンジンと副変速機付CVTを採用したことで、ワゴンRから完全に独立したモデルへと変貌しました。
2011年モデルでは燃費22.5km/L(10・15モード走行)となるクラストップクラスの低燃費を達成しています。
2011年11月25日【一部改良】
2011年11月25日に一度目の一部改良が行われ、全車にアイドリングストップを追加設定し、バックドアに『IDLING DTOP』のエンブレムが貼り付けられました。
車両の安定走行を補助するESP(ヒルホールドコントロール付)が標準装備されています。
そして、専用のエアロパーツスモーク調のアイラインを施したヘッドランプ、専用デザインの15インチアルミホイールを装着した特別仕様車『ブラック&ホワイト』が発売されました。
2012年6月18日【新モデル・ソリオバンディットを追加発売】
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2012年6月18日には、通常のソリオから斬新で個性的なデザインの『ソリオバンディット』を追加発売しました。
若者向けに、専用のフロントアッパーおよびロアグリルを装備して個性的なフロントマスクのスタイルです。
ほかにもフロントバンパーやリアコンビネーションランプ、15インチアルミホイールなど、どれもバンディット専用で、ソリオバンディットはレギュラーモデルとして現行モデルでもラインナップされています。
2013年11月18日【一部改良】
2013年11月18日の一部改良では、『デュアルジェットエンジン』と『エネチャージ』を搭載したモデルを設定しています。
『デュアルジェットエンジン』と『エネチャージ』は『X-DJE』、『S-DJE』、『特別仕様車BLACK&WHITEII-DJE』、『BANDIT-DJE 2WD車』に採用され、従来モデルからより低燃費仕様となっています。
ソリオの4WD全車には、『デュアルジェットエンジン』が搭載されています。
外装は新デザインのフロントグリルやエッジを効かせたフロントバンパー、ワイド感を演出したリアバンパー、新デザインのルーフエンドスポイラー、LEDリアコンビネーションワンプ、新デザインの15インチアルミフレームを採用。
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内装はブラック基調のインパネ、ドアトリム、ドアトリム表皮を装着し、スポーティーなデザインの常時発光式メーターを採用。
ドアハンドルにスイッチひとつで開閉可能なワンタッチパワースライドドア(挟み込み防止機構付)、後部にパーソナルテーブル、まぶしさを軽減するトップシェード付フロントガラスを採用しています。
2014年2月6月【一部改良】
レーダーブレーキサポートⅡは、前方を走行する車両を検知し、前方衝突警報機能、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能、自動ブレーキ機能の3つの機能を持ち、『X-DJE』、『S-DJE』、『特別仕様車BLACK&WHITEII-DJE』、『BANDIT-DJE』にはエマージェンシーストップシグナル、ESP(車両走行安定補助システム)が標準装備。
約45~100km/hの間で設定が可能なクルーズコントロールシステムを採用しています。
2014年8月4日【一部改良】
スズキ・2代目ソリオMA15S系のおすすめポイント1:ライバル車よりも広い車内
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ソリオが属するコンパクトハイトワゴンは、トヨタや日産からもいくつか販売されていますが、それらライバル車に比べてもソリオの車内は広い空間です。
室内長×室内幅×室内高で比較すると、日産・キューブは1,950mm×1,395mm×1,275mm、トヨタ・ラクティスは1,875mm×1,420mm×1,310mm、これに対しソリオは
2,145×1,415×1,345mmで、数値上でライバル車より優ります。
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後部座席を倒さずにゴルフバッグが詰めたり、後部座席を倒せば自転車を乗せることが可能で、非常に使い勝手の良いです。
スズキ・2代目ソリオMA15S系のおすすめポイント2:優れた燃費性能
ソリオには、通常モデルに加え、デュアルジェットエンジンとエネチャージを組み合わせた低燃費仕様のモデルが設定されています。
もちろん、低燃費仕様のほうが価格が高いですが、長い目で見ればガソリン代で、乗っていた期間が長ければ長いほどトータルでお買い得になるということ。
低燃費仕様はアイドリングストップ車に比べて約17%燃費向上を果たし25.4km/Lを実現。
当時のライバル車だったラクティスやキューブよりも圧倒的に良好な燃費性能でした。
スズキ・2代目ソリオMA15S系のおすすめポイント3:乗り降りしやすい後部座席
後部座席への乗り降りでステップ高が低いのは、小さい子供やお年寄りがおられる家族にとっては嬉しい仕様です。
ソリオの後部座席のスライドドアも開くとステップ高が365mmと低く、さらに開口部の高さは1,230mmと余裕のある間隔です。
スライドドアをボタン一つで自動開閉してくれるワンタッチパワースライドドアは、挟み込み防止機構付なところは子供が乗り込んでから閉める際に安心できます。
まとめ
5人の乗りの魅力的なハイトールワゴン。そのなかでもソリオは前席と後席ともに余裕のある空間で、これなら奥さんも子供たちも大喜び。
週末に家族サービスのため、家族みんなでソリオに乗り込めば、子供たちがこれからどこへ行くかワクワクしてるところが想像できそう。
そして2代目モデルは50万円以下で中古車購入でき、5人乗りのファミリーカーなら2代目ソリオMA15S系で十分満足させてくれるでしょう。