1998年にフルモデルチェンジをして5代目となったスズキ アルトは、乗用車モデル、商用車のバン、スポーツグレードの「ワークス」を取り揃えて登場。
レトロ調モデルやリーンバーンエンジン搭載車など幅広いバリエーションを展開しました。
乗用車のHA12S型/22S型/23S型を2004年に、商用車12V型/23V型を2005年に販売を終了。
6代目へフルモデルチェンジしました。
スズキ 5代目 アルトとは
スズキ 5代目アルトは、HA12S型/22S型/23S型/12V型/23V型と多彩な型式を持ち、最後のアルファベットのSがセダンモデル、すなわち、乗用車を指し、Vが商用車のバンを意味しています。
フルモデルチェンジは1998年、軽自動車規格の変更が行われたタイミングで同時に新型車へ移行。製造販売終了のタイミングは、乗用車と商用車で異なっています。
丸みを帯びたスタイリングと低燃費を実現したエンジンを搭載し、約6年~7年にわたり製造販売された軽自動車が5代目 アルトです。
おすすめポイント1:ボディサイズを拡大し、丸みを帯びたスタイル
1998年の軽自動車規格の変更に伴い、ボディサイズを拡大して登場した5代目 アルト。1998年(平成10年)の法改正では、全長が10cm延長され340cmとなり、全幅も8cm拡大され148cmとなりました。
5代目 アルトは、全長および全幅を新基準に準じたサイズとしています。スタイルは、先代までの直線的な造形から丸みを帯びたスタイルとなり、ヘッドライトも角形から丸型をモチーフとした造形です。
ボディバリエーションは、3ドアおよび5ドアハッチバックの乗用車と商用車に3ドアのみのラインナップで登場。スポーツグレードの「ワークス」は、3ドアのラインナップとなっています。
特に、「ワークス」は専用デザインのバンパーやヘッドライト、エアロパーツなどが与えられ、スポーティーな演出が随所見られるのもスポーツグレードならではのポイントです。
おすすめポイント2:ベーシックで万能な標準モデル
ベーシックなグレードにあたるモデルは、3ドアと5ドアをラインナップし、用途や目的によってドア枚数を選択することができました。
全長の延長に伴いホイールベースを延長したことにより、走行安定性が向上。
さらに、4代目よりも全高を高くしたことで頭上スペースが広くなり、室内空間にゆとりが生まれました。
エンジンは、660cc 直列3気筒 SOHC自然吸気のF6A型が引き続き搭載された他、新たに直列3気筒 DOHC自然吸気 K6A型を設定。
エンジンのパフォーマンスは、F6A型 6バルブ仕様が42OS/5.6kgm、F6A型 12バルブ仕様が46ps/5.8kgm、K6A型が55ps/6.2kgm、K6A型 リーンバーン仕様が46ps/5.8kgmを発生させます。
トランスミッションは、4速MT/5速MTと3速トルコン式ATが組み合わされました。
ベーシックなグレードでも十分なパフォーマンスを発揮し、セカンドカーや日常の足として使うのであれば、3ドアでも十分でしょう。
リアドアがあることによるアクセスの良さや使い勝手を重視するのであれば、5ドアを選ぶと不満なく日常生活を支えてくれます。
おすすめポイント3:スポーツグレードの「ワークス」
スポーツグレードの「ワークス」は、先代に引き続き専用エクステリアが備わる3ドアの設定。
エンジンは、660cc 直列3気筒 SOHC 6バルブターボ仕様 F6A型と660cc 直列3気筒 DOHC 12バルブターボのK6A型が搭載され、トランスミッションは、5速MTと3速トルコン式ATが用意されました。
エンジンは、F6A型が60ps/8.5kgm、K6A型が64ps/11kgm(MT)・10.8kgm(AT)を発生。
軽量なボディと相まって、スポーティーなドライビングを実現しています。
小さくても楽しいスポーツドライビングを堪能したいのであれば、アルト「ワークス」がおすすめです。
まとめ
軽自動車規格の変更に伴い登場した5代目 アルトは、通常のエンジンだけでなくリーンバーンエンジンや高いパフォーマンスを発揮するターボエンジンなど幅広いバリエーションが特徴です。
ベーシックなグレードでは用途や使うシーンによってドア枚数を選び、スポーツドライビングを楽しみたいのであれば、「ワークス」を選ぶことをおすすめします。