2003年にフルモデルチェンジを実施し、2代目となったアウディ A3は、「小さな高級車」というコンセプトを受け継いでいます。
デビュー当初は、3ドアハッチバックのみのラインナップでしたが、5ドアの「スポーツバック」、アウディの新しいアイコン「シングルフレームグリル」、ダウンサイジングターボの追加をし、内外装・走りの質感を高めています。
2012年までの約9年間にわたり製造販売され、3代目へフルモデルチェンジしました。
アウディ A3(8P)とは
1996年に登場した初代 A3からのコンセプトを受け継ぎ2代目となったA3は、2003年から製造販売が開始され、日本市場でも2003年から販売が開始されました。発売開始の翌年2004年に5ドアの「スポーツバック」を追加しバリエーションを拡大しました。
搭載されるエンジンは、1.4L~2.0Lまでのベーシックなグレードをラインナップし、スポーツグレードとして3.2Lエンジンを搭載したモデルを展開。
3.2Lモデルは2009年に「S3」と入れ替わり販売が終了しました。
2012年までの約9年間でデザインの変更やエンジンラインナップ、「S」モデルへの展開など、目まぐるしく変化をしていったA3が2代目 8Pの世代です。
おすすめポイント1:5ドアの追加やシングルフレームグリルの採用でスタイリッシュな万能コンパクトカーへ
2003年にフルモデルチェンジした「小さな高級車」アウディ A3は、3ドアハッチバックモデルのみのラインナップで登場。
リアサスペンション形状をトーレリングアーム式から4リンク式に変更し、走りの質を高めていることが特徴です。
エンジンは、直列4気筒 1.6L、直列4気筒 2.0Lをベーシックグレードとして用意し、V型6気筒 3.2Lエンジンをスポーツグレードとして展開ていました。
2004年に全長を170mm延長し5ドア化した「スポーツバック」と2.0Lターボエンジンを搭載したグレードを追加。
シングルフレームグリルは、2005年のアウディA6を皮切りにA3にも順次採用されていきました。
シングルフレームグリルによるアウディらしい表情と5ドアの「スポーツバック」が追加されたことで、アウディ A3の質感や使い勝手が向上したといえるでしょう。
おすすめポイント2:ダウンサイジングターボを取り入れたパワートレイン
2代目となるアウディ A3(8P)は、発売当初自然吸気エンジンのラインナップしかありませんでした。
2004年に登場した直列4気筒 2.0L ターボエンジンを筆頭に、直列4気筒 1.8L ターボエンジン、1.4L ターボエンジンを投入。
自然吸気エンジンからダウンサイジングターボエンジンへとエンジンの入れ換えをしていきました。
さらに、直列4気筒 2.0 ターボエンジンの出力を高め、最高出力256馬力/最大トルク33.7kgmを発生させるスポーツグレードを「S3」として登場させ、2009年から日本でも販売を開始。
モデル後半の時期には、すべてのグレードをダウンサイジングターボとなりました。
組み合わされるトランスミッションは、6速ATもしくは7速ATで、年式やグレードによってティプトロニック(トルコンAT)とS-トロニック(デュアルクラッチ)が使い分けられています。
おすすめポイント3:基本はFFでも四輪駆動「クワトロ」も追加
※画像は、参考画像
2代目 アウディ A3は、フォルクスワーゲン ゴルフと共通のコンポーネンツを使用しているため、横置きエンジンの前輪駆動がベースとなっています。
また、アウディの十八番でもある四輪駆動システム「クワトロ」が採用されているグレードもあり、2.0Lターボ(TFSI)の一部モデル、3.2Lモデル、S3はクワトロの設定です。
歴史ある四輪駆動のクワトロがコンパクトモデルのA3にも搭載されているのは、アウディらしいこだわりの一面といえるでしょう。
おすすめポイント4:スポーツグレード「S3」もラインナップ
2003年の発売当初に設定がなかった「S3」は、モデルの途中から設定されました。
アウディのスポーツグレードに冠される「S」モテルである「S3」は、3.2Lクワトロと入れ替わる形で2009年に日本市場へ導入。
2.0Lターボエンジン(TFSI)に四輪駆動「クワトロ」を組み合わせ、最高出力256馬力/最大トルク33.7kgmという高いパフォーマンスを発揮。
0-100km/h加速は5.6秒(欧州数値)で、同時期に発売されていたポルシェ ボクスター/ケイマンの0-100km/h加速が5.4秒であることを考慮するといかに速いかということがわかるでしょう。
まとめ
「小さな高級車」という初代 A3からのコンセプトを引き継ぎつつ、基本性能を向上させ、パフォーマンスと環境性能を両立させるダウンサイジングターボを取り入れた2代目 A3。
シングルフレームグリルの採用により、アウディファミリーの表情を手にいれ、存在感と質感がより向上したといえるでしょう。
入れ替りが激しい世代となった2代目 A3は、同じ型式(8P)でもさまざまなバリエーションがあることを踏まえた上で中古車選びをする必要があるモデルです。
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