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四国のジムニーマスター アウトクラスカーズが展開するコンプリートカスタム
特集
東京オートサロン2019では、様々なモディファイが施された新型ジムニーが多数展示された。
その中でも、新型ジムニーの特徴でもある「どことなくレトロな雰囲気」を前面に押し出したスタイリングで話題となったのが、「アウトクラスカーズ」のジムニーコンプリートカーだ。
徳島県徳島市でスズキの副代理店「スズキコンプリート徳島」を経営する同社は、昨年、スズキ新車販売の表彰式で軽四輪部門四国ブロック賞を獲得。
前述の東京オートサロン2019出展で話題になり、ジムニーやエブリィのリフトアップ新車コンプリート車両の受注が激増している今注目するべきプロショップである。
元祖 ヴィンテージ・レトロスタイルのジムニーカスタム
これまでも、JA11型ジムニーをさらにクラシックなイメージに仕立て上げたヴィンテージコンプリートカー(レトロパッケージ)を発売するなどジムニーのレトロ化はお手のもの。
「ジムニーらしさの追求」をコンセプトに、ジムニーのレトロ化という新しいジャンルを確立させたのがアウトクラスカーズのヴィンテージコンプリートなのだ。
JB64もアウトクラスカーズ流に
レトロStyleを突きつめたアウトクラスカーズが手がけると、新型ジムニーの魅力はさらにアップする。
外観で目を引くのは、「ヴィンテージグリル」だ。
オリジナルの無骨なグリルとは異なる細いスリットが入るデザインで、マスクの印象を大きく変えている。さらに、筆記体のスズキ旧エンブレムの採用も、レトロ感を効果的にアップしている。
バンパーは一瞬オリジナルのままに見えるが、シエラ同様に「オーバーライダー風処理」が入っていないシンプルな造形。これもアウトクラスカーズのオリジナルだ。
リアバンパーも交換されているが、ノーマルのままでは大きい印象があるテールランプをキャリイトラック用にすることで、リアビューのクラシカルな雰囲気をさらに増すことに成功している。
また、SJ10型ジムニーなどに貼られていた「4-WHEEL DRIVE」のステッカーを思い出させるステッカーも、小技としてとても効いている。
ワイルド&タフなを演出するパーツたち
フェンダーには車検対応のオーバーフェンダーが装着されており、無骨なイメージを演出。
ボディサイドに走る大きなストライプステッカーも、原色を生かした70年代風デザインで、カーキ色の純正色(ジャングルグリーン)とのマッチングも最高にクールだ。
屋根上に載せられたルーフキャリアもワイルドな外観を作り上げている。
ジムニーらしさを追求するアウトクラスカーズのデモカーでは、2インチアップコイル、KYB製14段調整ショック、ステンレス製ラテラルロッド、スタビダウンブロックなどで高い悪路走破性と快適なオンロードでの乗り心地も両立している。
リフトアップされたことで、RVらしい見た目も獲得している。
この設定は、コントロール性を重視したオフロードで快適に走れる足回りと言える。
特徴として、2インチアップコイルで、3インチのストロークを確保。
オフロードレース参戦の結果をフィードバックした賜物である。
内装もコダワル
外観だけでなく、インテリアもアウトクラスカーズオリジナルのシートカバーを装着。デモカーの「キャメル」仕様では、かつてのアメリカ車のシートを思わせる、テカテカに光る新素材レザーを採用。
ヴィンテージな雰囲気を手軽に演出してくれる。様々なシチュエーションで使うジムニーだけに、雨や埃、泥等の付着も簡単に拭き取れるのは嬉しいポイントだ。
「ヴィンテージコンプリート」と称する通り、各パーツを新車にビルトインした状態で購入することも可能なのは、さすがスズキ副代理店で四国運輸局指定民間車検工場でもあるアウトクラスカーズならでは。各パーツは人気が高く、SOLD OUTになっているものも多いようなので、気になった人はすぐに問い合わせてみてはいかがだろうか。