ホンダ オデッセイは、発売から25年以上経過したロングセラーモデルです。
そのぶん、中古車市場では13年落ち、18年落ちの車両が多数流通していますが、今、中古車を購入するなら4代目モデルがおススメです。
ここでは4代目オッデセイのおすすめポイントを維持費や中古車相場とともにご紹介します。
ホンダ・4代目オデッセイとは
ホンダ オデッセイは1994年から生産されている、6人または7人乗りのミニバンです。
3列シートミニバンでありながら全高を低くしたことで、セダンのような運動性能とスタイリッシュなエクステリアが大人気。低ルーフミニバンブームを巻き起こし、初代モデルが登場してから大ヒットしています。
4代目オデッセイは、2008年10月16日に3度のフルモデルチェンジを経て登場し、3代目モデルからの2.4リッターVTECエンジンに、変わりはありませんが、新開発のCVTを採用。
低燃費走行を支援する『ECOモード』のスイッチが追加されるなど、燃費性能の向上を果たしています。
2011年10月6日にマイナーチェンジが行われ、これを境に前期型と後期型に分かれます。
2013年10月まで生産されました。
ホンダ・4代目オデッセイの年次変更点
© Honda Motor Co., Ltd.
4代目オデッセイの外装デザインは、基本的に3代目からのキャリーオーバー。
『センシュアル・ダイナミズム』をデザインコンセプトとし、フロントマスクをメインにデザインの修正が加えられ、官能的な美しさと力強さが表現されています。
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発売時のグレードは、ベースグレードのM、装備を充実させたL、装備の充実と高級感を引き出したLi、そして専用チューンによりスポーツ走行が楽しめるAbsoluteの4つでした。
駆動方式は全グレードにFFと4WDが設定され、FFにはCVT、4WDとアブソルートには5速ATが搭載され、一部グレードにはマニュアルモードでシフト操作できるパドルシフトが装備されています。
4代目モデルになってから新たに追加された機能としては、車両の挙動の乱れを安定方向にアシストする『モーションアダプティブEPS』や、魚眼CCDカメラにより死角の低減や車庫入れなどを支援する『マルチビューカメラシステム』、エアコンの協調制御が搭載されました。
内装は、2代目モデルから3列目乗員の足入れスペースを約40mm拡大。2列目シートバック形状が見直され、ひざまわりのスペースも約20mm拡大されています。
さらに、荷室容量は先代モデルの244~672Lより増加した、259~708Lを確保。
低重心・低床、そして全高を低くしつつ、内装をワイド化させて広い空間を追求する改良がなされました。
一部改良【2009年9月10日発売】
アブソルートに装備されていたエアロパーツやフォグライト、本革巻ステアリングホイールおよび専用ブラック内装をパッケージオプションとした『エアロパッケージ』が、『M・ファインスピリット』と『M』に設定されました。
また、Honda HDDインターナビシステムにマルチビューカメラシステムや12セグ/ワンセグTVチューナーをパッケージオプションとした、『マルチナビパッケージ』が全タイプに設定されています。
マイナーチェンジ【2011年10月13日発売】
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マイナーチェンジでは、ダーククローム・メッキ・フロントグリルや、リアコンビネーションランプが新デザインに変更され、クリアレンズと一体感のあるリアライセンスガーニッシュが採用されました。
また、メーター内にエコドライブ度を表示するコーチング照明と、ECONスイッチが全グレードに標準装備されています。
さらに、全席に3点式ELRシートベルトとヘッドレスト、走行安定性のためのVSA(車両挙動安定化制御システム)が全車標準装備されました。
ホンダ・4代目オデッセイのおすすめポイント1:パワフルなVTECエンジン
ホンダと言えば、やはりエンジン!
搭載されるエンジンはVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)と、VTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を融合した2.4リッター直列4気筒DOHCエンジン。
パワー・低燃費・低フリクション化はすべて高いレベルに達しており、国土交通省の排ガス規制『★★★★低排出ガス車』認定を受けるなど、高度な環境性能を実現しています。
また、アブソルートは通常モデルよりも最高出力が33PSアップした206PSに達し、全域でトルクフルでスポーティーな走りを楽しむことができます。
ホンダ・4代目オデッセイのおすすめポイント2:低重心のシャシー
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4代目オデッセイには、ホンダ独自の低床・低重心フレームや、その他パーツが使用されており、中でも偏平樹脂製フューエルタンクや低床対応ダブルウイッシュボーン・リアサスペンション、薄型コンパクトチャンバー+偏平ツインサイレンサーは、低重心化に大きく貢献しています。
これだけ低重心にこだわるのは、車体の安定性とハンドルを切ったときにリニアに車体が曲がっていく操舵性を重視しているからです。
ホンダ・4代目オデッセイのおすすめポイント3:運転しやすいボディサイズ
4代目オデッセイは3ナンバーサイズでありながら、小型セダン並みの最小回転半径5.4mを実現。全長は1,545mmで全高も低いため、ほとんどの立体駐車場に入庫することが可能です。
スリムなフロントピラーを採用したことで、フロントウインドウから左右フロントドアウインドウまで連続感のあるパノラマ視界が楽しめます。
ホンダ・4代目オデッセイのおすすめポイント4:乗員全員が快適なインテリア
車内の静粛性を高めるために、ボディ骨格のすみずみに防音・防振構造が施され、内装材にも吸音性と高剛性タイプの制振材が採用されました。
2列目左右席乗員の着座位置が、それぞれ約25mm内側に設定され、1列目から3列目までの着座位置をV字状にレイアウト。
すべての乗員が爽快な視界を楽しめるような、乗員配置になっています。
また3列目シートは膝まわりのスペースにゆとりをもたせ、居住性も配慮されました。
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2列目シートのセンターアームレストは、センタースルー化を可能にし、3列目シートへ移動しやすく、さらに車外から3列目シートへ乗り込むときのスペースを確保するために、リアドアの開口幅が広げられています。
3列目シートを臨時的なシートではなく、常に7人が快適に乗れるように配慮した設計がなされているのです。
ホンダ・4代目オデッセイのスペック
M・S | Absolute | |
---|---|---|
車両型式 | DBA-RB3【DBA-RB4】 | |
駆動方式 | FF/4WD | |
全長×全幅×全高(mm) | 4,800×1,800×1,545 【4,800×1,800×1,565】 |
|
ホイールベース(mm) | 2,830 | |
最低地上高(mm) | 150 | 145【150】 |
乗車定員(名) | 7 | |
車両重量(kg) | 1,610【1,660】 | 1,630【1,690】 |
エンジン型式 | K24A | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC16バルブ | |
総排気量(L) | 2.354 | |
内径×行程(cm) | 87.0×99.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 127[173]/6,000 | 151[206]/7,000 【150[204]/7,000】 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 222[22.5]/4,300 | 232[23.7]/4,300 【230[23.5]/4,300】 |
トランスミッション | CVT【5速AT】 | 5速AT |
タンク容量(L) | 60 | |
JC08モード燃費値(km/L) | 12.4【10.6】 | 11.0【10.6】 |
まとめ
4代目オデッセイは、ファミリーカーとして最適な3列シートミニバンでありながら、低床・低重心化とパワフルなエンジンにより、スポーティーな走行も楽しめます。
背の高いミニバンに不満がある方は、4代目オデッセイが一味違ったミニバンライフを楽しませてくれるかもしれません。