D1 LADIES LEAGUEに参戦し、2010年~2012年の3年間連続で年間チャンピオンに輝いた水貝澄花さん。
180SXへの愛が溢れる水貝さんが長年競技で使用した愛車を直撃取材!
もう旧車の域に入って来たとも言える180SXを長年乗り続けるオーナーのこだわりに迫ります。
Contents
400PS弱を叩き出すエンジン!
水貝さんのドリフト仕様180SXは、SR20DETエンジンのまま、タービン交換を中心とした基本的なチューンを施し、400馬力弱を発生する競技用車両。
D1 LADIES LEAGUEを長年戦ってきた、相棒と言えるマシンです。
エンジン内部は、ピストンにも手を加え、基本を押さえたカスタムが施工されています。
タービンにはGReddy TD06-20Gを採用。
ウエストゲート仕様で高回転型、「低回転域は腕でカバーする!」とは本人の弁。
冷却系は、TRUSTのサージタンク、KOYOのラジエーター、オイルクーラー、インタークーラーを装着。
ドリフトはその特性上、車両正面から空気を取り込むことが難しいため、どうしても水温や油温が上がりがちですが、水貝さん曰く、導風板を設けることで特殊な高温対策をすることなく、「競技においても快適な温度を保ったまま戦うことができた」とのこと。
画像では見えづらいですが、バンパー開口部に導風板が設けられています。
ドリフトしながら前へ進むことが重要。
サスペンション・アーム類はD-MAXのドリフトに特化したモデル。
「ドリフトをしながらクルマを前に進める」という点を重視してセッティングされています。
ホイールはENKEI RPF1。
軽量性に富んだところがお気に入りポイントで、メーカー純正のホイールを作るENKEIだからこそ、信頼性も抜群です。
エアロには統一感を。
エアロパーツはMacの180SX TYPE Bシリーズで統一。
フロントバンパー、カナード、サイドステップ、リアバンパーを装着しています。
フロントバンパーは純正と比べセンターの開口部が大きく取られ、迫力のフロントマスクを演出しながら、冷却効果を高めます。
バンパー両端に見えるカナードは、空力効果のみならず、オーバーフェンダーとも美しいラインを描いています。
サイドステップもMacの製品を装着。
動画では語られていませんが、前後共にワイドフェンダーも装着しています。
180SXへの想い
180SXだけで十数台乗り継いだという水貝さんにとっての180SXの魅力を聞くと、「車内の明るさとスタイルの良さ」と答えてくれました。
ハッチバック故にリアから日光が差し込み車内が明るくなる180SX。
姉妹車両であるS13シルビアと比べてもその差は歴然で、とても気に入っているそう。
また、現代のクルマには無い曲線美もお気に入りポイント。
走行中にガラスなどに自車が写ると、長年乗ってきた今でもなお、惚れ惚れしてしまうのだとか。
そんな水貝さんですが、これから180SXに乗りたいというオーナーに伝えたいことは「180SXは車体の数も減っているし、パーツも手に入りづらくなっているため、まずは大切に乗ってほしい」 「お金を払ってレッスンを受けたり、運転技術を磨いてクルマを大切に乗ってほしい。」という二つだそう。
180SX、特にドリフトを楽しむオーナーの皆さんは、この言葉を参考にして素敵なカーライフを楽しんでくださいね!