お手軽ちょいアゲ!!純正活用で安く仕上げるハイゼットカーゴ

特集

2019/08/11

人気となっている軽自動車の中でも、キャンプをはじめとしたアウトドアユースで注目されているのが“軽バン”です。

後部座席を広く取った乗用車タイプのハイトワゴンと違い、後部座席の広さはそのままに、荷室部分も十分な広さを確保。普段使いからレジャーまで、あらゆる場面でマルチに使用することが可能。

しかし、軽バンというとどうしても商用車のイメージが強く、「オシャレとは程遠い存在」という印象を持っている方も少なくないのではないでしょうか？

そこで、今回はそんな軽バンの印象を大きく変えるちょいアゲ系ハイゼットカーゴをご紹介しましょう。

しかも、大きく印象を変えられるにも関わらず、掛かるカスタム費用は必要最低限というのですから、リフトアップしたカスタムカーに興味がある方は必見の1台となっています。

Text : Shingo MASUDA ／ Photo : Takanori ARIMA

Page1

Page2

フォトギャラリー

ワクワク感と上質感を手ごろなカスタム費用で手に入れる

今回ご紹介するのは、東京都福生市に店舗を構えるRIDE+TECH（以下ライドテック）のハイゼットカーゴです。

商用車イメージの強いハイゼットカーゴに、乗り心地の悪化や車検の心配がない“ちょいアゲ”カスタムを施し、さらにラグジュアリーな雰囲気もプラス。

ちょいアゲによる遊び心だけでなく、バンとは思えないオシャレなスタイルを取り入れることで、すぐにでも家族や友人と海や山に繰り出したくなるワクワク感を演出しています。

しかし、やはり気になるのはカスタム費用。

維持費のかからない4ナンバーの軽自動車で、ワクワク感と上質感を得ることができれば言うことナシですが、このハイゼットカーゴでは、純正の良さをうまく残したライドテックのカスタムパーツを要所要所で使うことで、費用を大幅に抑え、手の出しやすい内容となっていることが大きなポイントです。

純正の良さをうまく活用し上質感を演出

ボディと同じ純正色にカラーリングされたフロントバンパーは、純正のプレスラインを上手に取り入れ、まとまり感のある顔立ちを演出。

さらに、バンパー全体の高さを短くし、専用のスキッドプレートを装着することで、よりリフトアップを強調することができます。

フロント同じく薄型のリヤバンパーは、左右にあしらわれたスリット以外、過度なデザインを排除したことで、リヤ周りの見た目をシンプルにまとめ、リフトアップ効果をさらに強調。

また、ヘッドライトとテールランプをアトレーワゴンの純正品を使用し、キリっとしつつも上質感のある洗練された印象になっています。

運転席と助手席、さらにフロントガラスには、透過率70％以上の特殊なミラーフィルムを採用し、車検も問題なくクリアできるとのこと。

ただし、一部のディーラーでは透過率に関係なくフィルムを張っているだけで車検NGとなることがあるため、心配な方は貼る前に確認しておくと安心です。

実用性を損なわない1インチアップのスプリングセット

リフトアップ方法は、ブロックではなく、ライドテックのUPスプリングセットを採用し、リフトアップ量は1インチ（25.4mm）。

リフトアップと言えばリフトアップブロックの仕様が一般的で、比較的容易に行うことができますが、純正ショックのままでは、高くなった重心を支えることができず不安定になってしまいます。

そのため、どうしても専用ショックへの交換が必須メニューとなってしまい、相応の費用は覚悟しなければなりません。

しかし、ライドテックのUPスプリングは、純正ショックをそのまま使用でき、純正スプリングよりもバネレートを高くすることで、重心が高くなることで発生する不安定さを解消しているのです。

また、通常スプリングのみでリフトアップした場合、どうしてもフロントタイヤのキャンバー角がポジティブ（逆ハの字）になり、リヤのホーシング（車軸）は車体の中心からズレてしまいます。

しかし、ライドテックのUPスプリングセットには、専用のキャンバー補正ボルトとラテラルロッドが含まれているため、これらの“ズレ”を心配する必要がありません。

そして、足元を固めるホイールは、ライドテックオリジナルカラーのXTREME-Jホイールをチョイス。

タイヤサイズも145/80R12から165/60R15に変更され、タイヤだけで約15mm、スプリングと合わせると約40mmのリフトアップ効果が期待できます。