トヨタ オーリスは、2006年から2018年まで販売されていたCセグメントのハッチバックです。日本のみならず世界の市場をターゲットにした国際戦略車として開発されました。全幅が1,700mmを超えるため、日本での登録ナンバーは3ナンバー。コンパクトながら使い勝手と質の高い走りを実現するクルマです。
トヨタ オーリスとは
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21782842.html
トヨタが世界戦略車として投入したコンパクトカー「オーリス」は、カローラに設定されていた2ボックスハッチバックの後継車として開発され、2006年にデビューしました。日本では5ドアハッチバックのみのラインナップでしたが、海外では3ドアモデル(初代のみ)や5ドアのステーションワゴンも展開しています。
また、日本では2018年を最後にオーリスの名が消滅してしましたが、海外の一部では2018年以降もオーリスの名が使われています。
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21804266.html
おすすめポイント1:欧州をターゲットにした質の高い走り
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2006年に登場した初代 オーリスは、「5mインプレッション」をキーワードに、キーを手にした時から感じるクルマへの期待感、見ただけで乗る人を魅了する欧州デザインが採用されたエクステリア、センタークラスターからセンターコンソールまで一体化した斬新なインテリアによる、先進性と上質さ、エンジンをかけて走り始めた時に感じる運転する喜びが追求されました。そして1.5Lエンジン搭載の「150X」、1.8Lエンジン搭載の「180G」、1.8Lエンジンに6速MTを搭載する「RS」の3グレードが展開されています。
おすすめポイント2:トヨタの新しいデザインをいち早く取り入れた2代目
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2012年に登場した2代目 オーリスは、スポーツハッチバックの新基準を確立するという明快な方向性のもと、デザインや乗り味といった、クルマが本来持つ様々な魅力を高次元で調和させる事に成功。エクステリアは、トヨタ独自のデザイン表現である「キーンルック」を、空力や冷却性能に配慮した台形のバンパー開口を強調する「アンダープライオリティ」で表現。
車体サイズを先代よりも全長+30mm、全高-55mmにすることで、低く伸びやかなデザインとするとともに、ボディの低重心化と室内スペースの拡大も施されました。
インテリアはスポーティかつ上質な室内空間を演出する造形で、ブラックとグレージュのインテリアカラーを設定。
ラインアップは最終的に、6速MTを搭載した「RS」、1.8Lエンジン搭載の「180S」、1.5Lエンジン搭載の「150X」、トヨタ初の1.2L直噴ターボエンジン(8NR-FTS)を搭載した「120T」、1.8Lエンジンにモーターを組み合わせた「ハイブリッド」の5種類が展開されました。
おすすめポイント3:MTを搭載したグレードもラインナップ
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トヨタ オーリスは、スポーティーなハッチバックという位置付けのため、MT車が設定されているのも嬉しいポイントです。コンパクトで扱いやすく、安定感のあるボディサイズと形状にMTを組み合わせた「RS」は、日常に適度な刺激を与えてくれる最適なグレード。
踏ん張りが効く走りのセッティングにより、運転好きや走り好きも納得できる仕上がりになっています。
おすすめポイント4:2代目にはシャア専用オーリスが登場
出典:https://www.modellista.co.jp/mobile/event/as2014/auris/
2013年、アニメ「機動戦士ガンダム」とのコラボレーションによるカスタマイズカー「シャア専用オーリス」が発売されました。カスタマイズカー「シャア専用オーリス」には、シャア・アズナブル専用機をイメージした、さまざまなドレスアップが施されています。
シャア専用のパーツは、トヨタモデリスタが手がけた17のパーツと、トヨタ純正用品の2パーツの全19パーツを用意。
シャア専用オーリスは、ガンダムファンを虜にしました。
【代表的なシャア専用パーツ】
・シャア専用エアロキット
・シャア専用SIIDコクピットパネル
・ZT指揮官用ブレードアンテナ
・シャア専用オーリスナビ
・シャア専用オーリスフロアマット
など
中古車相場価格
100万円
【中古車相場の価格帯】
10万円~190万円
(2020年6月時点)
維持費
自動車重量税:24,600円
自賠責保険料:21,550円
燃料費:86,710円
合計=168,860円
(2020年6月時点)
※燃料費は、年間1万km走行、15.0km/L、単価130円/Lで算出
※自動車税は、1.8Lで算出
スペック
サイズ:全長×全幅×全高=4,240-4,245mm×1,760mm×1,505-1,530mm
エンジン:直列4気筒 1.5L/1.8L
車両重量:1240kg~1380kg
燃料消費率:14.4km/L~20.0km/L
【2代目 オーリス】
サイズ:全長×全幅×全高=4,275-4,330mm×1,760mm×1,460-1,500mm
エンジン:直列4気筒 1.2Lターボ/1.5L/1.8L/1.8Lハイブリッド
車両重量:1220kg~1400kg
燃料消費率:14.4km/L~30.4km/L
まとめ
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21792647.html
約12年間、2世代にわたり国内で販売されたトヨタ オーリスは、目立つ存在ではなかったものの、走りのポテンシャルは世界に通用する実力を備えています。世界戦略車としての高い能力を秘めたオーリスの名は、2018年に国内から消えてしまいましたが、オーリスが造り上げた質の高い走りは、カローラスポーツへ受け継がれました。
カローラスポーツの走りの良さは、オーリスが存在したからこそ実現できたといっても過言ではありません。
改めてトヨタが世界に向けて発信した世界戦略車 オーリスを見直してみると、トヨタの実力を垣間見ることができるでしょう。