2018年7月に登場したJB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラは、先代モデルと異なり初代や2代目のエクステリアデザインをモチーフに、スクエア形状のボディが与えられ老若男女問わず人気を集めています。
古き良きデザインの中に新しいエンジンや安全装備が装備されたJB64/JB74は、メーカー純正レストモッドとも言うべき車両とも言えるのではないでしょうか?
そんなジムニーを純正エアロのまま乗るのも良し、ジムニーらしく外装カスタムを施して乗るのもジムニーオーナーの特権と言えます。
ジムニーの純正エアロや外装パーツを社外品に変更する上で、どんな種類があって何がNGなのか?
エアロや外装のパーツ交換におけるメリット、デメリットについて「エアロ外装攻略」として徹底的に解説していきます!
エアロ&外装パーツの役割
クルマの外装に関わるパーツは誰しもが「見れば分かる」部分のパーツであり、クルマ購入時にも多くのユーザーが外観で買うクルマを決めることがほとんどです。
クルマのイメージや印象を目に見えてハッキリと分かるのがエクステリアデザインの醍醐味と言え、人で例えるなら「洋服」「ファッション」「化粧」にあたる大事な役目を果たしています。
「純正はスッピンと同じ」というような、良い意味でも悪い意味でも捉えられてしまうこともありますが、それも人それぞれではないでしょうか?
純正状態からカスタムする(=お化粧をする)ことで、自分好みにクルマをアレンジすることができ、ファッショナブルな1台に仕上がります。
特にジムニーは十人十色とも言えるほど、オーナーごとに個性がハッキリとするカスタムが多く、エアロパーツや外装パーツのジムニーカスタムは醍醐味の1つ。
他車に比べてパーツの種類も豊富で、コストも抑えられているパーツが多いので、手軽にカスタムを楽しめるのも要因の1つとなっています。
エアロパーツ・外装パーツを交換することのメリット
ジムニーにおいて、エアロパーツや外装パーツを交換することでのメリットとして挙げられるのが、
・目立つ
・アプローチアングル、デパーチャーアングルを稼げる
・実用性が上がる
という点です。
1点目の「目立つ」という点については言わずもがな。純正とは異なる見た目になることで、同じジムニーを並べたとしても自分だけの1台であることがハッキリと分かるようになります。
2点目のアプローチアングル、デパーチャーアングルについてですが、特にスチール素材を使った薄型のバンパーの場合、オフロード走行向けにデザインされていることで前後のアングルを稼ぐことができます。
逆にドレスアップ向けのエアロパーツの場合、地上高が下がる製品もあるため前後アングルは減る方向に進むものもあります。
3点目の実用性が上がる、という部分については特にサイドステップの装着や、ルーフキャリアなどが挙げられ、スチール素材のサイドステップは乗降性の向上に繋がり、ルーフキャリアなどは積載量の増加につながります。
エアロパーツ・外装パーツを交換することのデメリット
・費用が掛かる
・車重が重くなる傾向になる
・燃費が悪くなる傾向になる
という点です。
1点目の費用が掛かる、という点については純正からさらにカスタムを施すため相応の出費は必要になる、ということです。
2点目の車重についてですが、JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラ向けの外装パーツ(特にフロントバンパー、リアバンパー)というと、他車種と異なりスチール(鉄)やステンレスなどの金属素材を用いたパーツが多く、純正からの交換装着や追加装着の場合、純正の樹脂パーツに比べてパーツ単体が重くなるため、重量としては増える方向になります。
軽量化向けのカーボン製品は少なく高価パーツが多いため、重量が増えることを嫌うのであれば使用する素材にも気を遣うようにしましょう。
3点目の燃費についてですが、重量に紐づくものと空気抵抗に関わる部分になります。
スチールバンパーなどで重量が増え、タイヤの露出が増えると空気抵抗も増すため、特に高速道路などでの移動ではより顕著に燃費に影響を与えます。
ジムニーの場合、元々タイヤの露出面積が大きいため燃費は悪い前提であるものの、商品によっては更なる燃費低下になることを念頭に置くようにしましょう。
ジムニーにおけるエアロ外装パーツの種類
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにおける主なエアロ外装パーツの種類として以下が挙げられます。
・フロントグリル
・フロントバンパー
・サイドステップ
・リアバンパー
・オーバーフェンダー
・ルーフキャリア
・リアナンバープレート移設キット、タイヤ移設キット
などになります。
ジムニーの場合他車と異なり、灯火類などは社外バンパーに付属している場合もあり、純正バンパーを活用する場合であれば社外LEDテールレンズなどの装着ができますが、フロントバンパーやリアバンパーの形状に依存する専用の灯火類も多く、購入時には必ず確認をするようにしましょう。
フロントグリル
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの外装カスタムにおいて第一に押さえておきたいポイントとなるのがフロントグリルです。
ジムニーに限らず、フロントグリルは「クルマの顔」とも称される部分で、フロントグリルのデザインの違いによりクルマの表情は大きく変化をします。
特にジムニーの場合、フロントの投影面積に対してフロントグリルが占める割合が大きく、交換する場合には少し手間が掛かるものの、交換後の費用対効果は非常に大きく、初めてエアロや外装パーツをカスタムする部分としてもオススメです。
フロントグリルの役割として、ラジエーターやエアコンコンデンサに空気を流す役目も果たしているため、過度にグリルの穴を塞いでしまうのはオーバーヒートの原因になるため注意が必要です。
純正フロントグリルや社外フロントグリルはオーバーヒートにならないことを前提とした中で、デザインの違いで個性的な見た目を演出しています。
DAMD little.D フロントグリルはランドローバーディフェンダーをオマージュしたグリルで、凹凸のあるくっきりした造形でクラシックな印象を与えるグリル。
両端にはジムニー専用サイズで新たに開発した丸形ランプが付属します。
現行ジムニーにディフェンダーならではの"当時感"を演出する特徴的なフロントグリルとなっています。
フロントグリル購入/装着時の注意点
フロントグリル選ぶ際、気にしておきたい点として、ウインカーの移設が必要か否かが挙げられます。
市販されている社外フロントグリルのほとんどが純正ウインカーを流用していますが、一部メーカーの製品ではウインカー移設を前提としたフロントグリルが存在します。
ボンネットやフロントバンパーに移設するパターンがあるため必ず確認をするようにしましょう。
フロントバンパー
フロントグリルに続いてクルマの顔となるフロントバンパー。
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラには他の車種とは比べ物にならないほど、フロントバンパーの種類が豊富で、社外アフターパーツだけでも100製品以上にのぼります。
ジムニーのフロントバンパーを選ぶ上で素材や形状で大別されます。
・樹脂やFRP製バンパー
・プレート形状の金属製バンパー
・バー形状の金属製バンパー
などが挙げられます。
1点目の樹脂やFRP製バンパーは、他の車種と同様にドレスアップ性に優れており、純正とは異なる雰囲気にアレンジしたいならオススメの材質です。
リフトアップ向けに高さを短くしたショートバンパーであったり、他の車種をオマージュしたバンパーなど幅広いデザインの中から選ぶことができます。
2点目のプレート形状の金属製バンパーは、樹脂やFRP製バンパーに比べて凹凸の形状をデザインするには難しいものの、耐衝撃性に優れており、よりスッキリとしたスタイリングにアレンジしたいならオススメのパーツです。
3点目のバー形状の金属製バンパーは、オフロード走行を前提にした製品が多く最も耐衝撃性に優れ、林道や岩場の走行中にフロントバンパーがぶつかってしまっても、ボディをしっかりと保護する役割を担っています。
林道を傷を気にせず走りたい、スパルタンな見た目にしたいオーナーにオススメのパーツです。
TANIGUCHI オフロードフロントバンパーType1はスチール素材を用いたバータイプのフロントバンパーです。
スキッドプレートに対して装着するタイプとなるため、バンパー単体での装着は不可となるものの、見た目の迫力とオフロードスタイルを追求したいユーザーにおすすめのバンパーとなっています。
牽引フック、ドライビングライトの装着することも可能で、個性的かつ機能性も併せ持っています。
フロントバンパー購入/装着時の注意点
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにフロントバンパーを装着する上で注意しておきたい点として、
・アプローチアングルが増えるのか、減るのか
・フォグランプの移設が可能か否か
・スキッドプレートは別売りが多い
・ジムニーとジムニーシエラで装着できる製品が異なる
が挙げられます。
1点目のアプローチアングルについてですが、純正よりも薄型フロントバンパーの場合、アプローチアングルが増える方向になり、オフロードでの走行に有利になりますが、純正よりも高さに厚みのあるフロントバンパーの場合、アプローチアングルが減り(車高が低くなり)、オフロードでの走行では不利になります。
特に樹脂やFRP素材の社外フロントバンパーの場合、フロントの最低地上高が下がる製品が多いため、目的に応じて装着するようにしましょう。
2点目のフォグランプは、そもそも純正でフォグランプが装着されていないJB64WジムニーのXGグレード、それ以外のグレードにはジムニー/ジムニーシエラ共に全グレードに標準装備されており、社外フロントバンパーもフォグランプが移設可能なものか、または専用のフォグランプが付属しているものが存在します。
XG以外のグレードからフォグランプを撤去する目的で、社外品ではフォグランプが無いものを選ぶケース、社外品でもフォグランプを活かすケースなど、ユーザーごとにフォグランプの必要性は異なるため、用途に応じてフォグランプの有無を選ぶようにしましょう。
3点目のスキッドプレートは、フロントバンパーの下部に装着するパーツで、基本的にはフロントバンパーとは別パーツの認識になります。
製品画像などではスキッドプレートが装着されている場合が多いですが、「※スキッドプレートは別売りです」と記載があります。
中にはフロントバンパーとのセット品の場合もあるため、必ず確認をしてから購入するようにしましょう。
4点目のジムニーとジムニーシエラの違いについてですが、ジムニーとジムニーシエラとで純正フロントバンパーの形状は似ているものの、純正でオーバーフェンダーを装着しているジムニーシエラには、ジムニーと比較してより横幅のあるフロントバンパーが装着されいます。
社外エアロパーツでもジムニーシエラ用のフロントバンパーとジムニー用のフロントバンパーで長さが異なる製品があったり、ジムニーの幅に合わせてジムニーシエラと共用にしているケースがあるため、購入時にはバンパーの横幅を確認するようにしましょう。
サイドステップ
サイドステップ(サイドスカート)はドレスアップ目的と機能目的、保護目的に別れる部分のパーツ。
特にジムニーやジムニーシエラの場合、リフトアップ(車高を上げる)することが多く、リフトアップをすることで乗り降りがしにくくなります。
そこで補助ステップとなるサイドステップを装着することで、リフトアップをしても乗降性を確保できるというもの。
またオフロード走行でのサイドシル保護を目的としたサイドシルガードもあり、段差の大きい岩場などを乗り越える際に必要になってくるパーツです。
TANIGUCHI 2段調整サイドステップは乗降性を向上させるためのサイドステップ。
雪や泥が積もりにくく滑りにくいメッシュタイプで、ドア側面からはみ出さない設計で車検もOK。
ステップ面の高さをサイドシル下端より約8cmと約5cmの位置に2段階調整ができます。
リフトアップした際に乗り降りがしにくくなってしまう場合でも、サイドステップがあることで利便性を損いません。
サイドステップ購入/装着時の注意点
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにサイドステップを装着する上で注意しておきたい点として、
・ランプブレークオーバーアングルに影響する
・JB64用とJB74用が存在する
・ジムニーシエラには装着できないパーツが多い
・サイド出しマフラーの場合、サイドステップを装着できない場合がある
が挙げられます。
1点目のランプブレークオーバーアングルへの影響ですが、特に乗降性の向上を目的としたステップを装着した場合に影響が出ます。特にラダーフレームよりも下にステップがくる場合はランプブレークオーバーアングルが減ることになるため、オフロードでの段差を乗り越えにくくなるなどがあります。
2点目のJB64用とJB74用についてですが、ジムニーにはもともとサイドステップ(サイドスカート)が装着されておらず、ジムニーシエラにはサイドスカートが純正で装備されています。その関係で社外サイドステップを装着する場合、ジムニーとジムニーシエラとで出幅が異なるため、社外品によってはジムニー用とジムニーシエラ用で分けられているため注意が必要です。
3点目のジムニーシエラに装着できないパーツが多い点ですが、特にサイドシルガードなどはジムニー専用品が多く、ジムニーシエラの場合は純正サイドスカートを撤去した上で、オーバーフェンダーとの隙間を埋めることが前提となります。
4点目のサイド出しマフラーとの併用ですが、サイド出しマフラーとサイドステップの形状と取り付け位置により、装着の可否が分かれます。サイドステップを装着する場合、サイド出しマフラーはほぼ装着不可となるため、併用したい場合は必ず適合確認をするようにしましょう。
リアバンパー
リアバンパーはフロントバンパーと同様にJB64W/JB74Wには100種類以上ラインナップされているアフターパーツ。
様々な素材や形状などから選ぶことができます。
車の見た目を気にするところで、フロントバンパーはクルマの顔となる部分であるため、オーナーとしては交換後の満足度は高いと言えますがリアバンパーはどうなのか?
実は、クルマが走行中に見られていることが最も多い場所がリア周りになり、フロントよりもリアは他のドライバーの目に付く部分になります。
リアバンパーを社外品に交換することで後方からのイメージはガラッと変わるので、フロントバンパーと合わせてカスタムをしたいところ。
Showa Garage FRPリアバンパー アルトテール仕様はテールランプとセットになったFRPリアバンパーです。
HA36Sアルト用のテールランプを使用することで、バンパーを薄くスタイリッシュな仕上がりになっています。
テールランプ裏側はフルカバー形状になっていますので、タイヤが巻き上げた雨水や泥などからテールランプを保護できます。
ナンバープレート移設とスペアタイヤ移設を前提としているため、導入には少しハードルが高いですが、純正とは大きく異なるスタイリングを実現します。
リアバンパー購入/装着時の注意点
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにリアバンパーを装着する上で注意しておきたい点として、
・デパーチャーアングルに影響があるか否か
・ジムニー用かシエラ用か
・ナンバープレート移設が必要か否か
・突入防止装置の基準を満たしているか
が挙げられます。
1点目のデパーチャーアングルについては、フロントバンパーと同様に、リアバンパーの厚み(高さ)によってデパーチャーアングルに影響が出ます。
特にオフロード走行を前提とした薄いリアバンパーの場合、デパーチャーアングルをより大きく取れますが、ドレスアップ系のFRPエアロの場合、逆にデパーチャーアングルを少なくするパーツもあるため、気になるオーナーは厚みを気にするようにしましょう。
2点目のジムニー用/シエラ用についてですが、これもフロントバンパーと同様にオーバーフェンダーがある関係で、リアバンパーの全幅は異なります。メーカーによってはジムニー用のリアバンパーをシエラと共用しているケースもあり、基本的には車種ごとにサイズを合わせられている製品を選ぶようにしましょう。
3点目のナンバープレート移設についてですが、ジムニーやジムニーシエラ向けのリアバンパーというと、ナンバープレートをトランクドアに移設することを前提としたバンパーが多いことが挙げられます。
理由としてはナンバープレートがあることでオフロード走行時にナンバープレートを損傷してしまうためで、リアバンパー交換とナンバープレート移設がセット(ナンバー移設キットによってはスペアタイヤ移設も必要)になっていることが多いです。
またジムニーシエラでリアナンバープレートを移設する場合、普通車登録のJB74Wは「封印」を外してナンバーを移設するため、移設後に陸運局へ行き再度封印をする必要があるため、注意が必要です。
4点目の突入防止装置の要件については、2021年9月以降に生産された車両には車体後部に突入防止装置を設ける義務があります。
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの場合、リアバンパーが突入防止装置の役割を果たしており、地面からリアバンパーの下端が550mm確保されていれば車検に通すことができます。
リフトアップもしている車両で薄型のリアバンパーを装着する場合、550mmを超える場合があるため、必ずサイズを確認してから装着するようにしましょう。
オーバーフェンダー
JB64Wジムニーカスタムの代名詞の一つと言えるオーバーフェンダー。
JB74Wジムニーシエラには純正でオーバーフェンダーが装着されているものの、軽自動車規格のJB64Wジムニーには装着されておらず、ナローボディでジムニーらしさを見せつつも、JB64Wでもオーバーフェンダーを装着することでワイド感を演出することができます。
基本的には貼り付けとビス留めによる固定での装着になりますが、比較的手軽に装着できるエアロパーツで見た目へのインパクトも大きいことが特徴。
JB64Wのボディラインを活かした形状から、メーカー独自の様々な形状があったりと様々な種類から選ぶことができます。
JB74Wジムニーシエラ用にもオーバーフェンダーは用意されており、貼り付けて装着するよりは純正フェンダーを社外フェンダーに交換するパーツが多いです。
アーチ上げ(タイヤハウスを広く見せる)やアーチ下げ(タイヤハウスを狭くする)などフェンダーによってスタイルが異なります。
G'BASE スタイリッシュオーバーフェンダーは片側10mm未満の拡幅で済むオーバーフェンダーで、保安基準に適合しつつ純正ライクなデザインでワイド感をスタイリッシュに演出します。
軽自動車規格のため、ジムニーシエラのようなグラマラスなオーバーフェンダーとまで行かないまでも、純正のジムニーと比べて外装の雰囲気が一変し、タフさと力強さを与えます。
オーバーフェンダー購入/装着時の注意点
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにオーバーフェンダーを装着する上で注意しておきたい点として、
・片側9mm以内(両側で20mm未満)の拡幅に収まっているか
・ジムニー用かシエラ用か
・固定方法
が挙げられます。
1点目の拡幅についてですが、車検証記載の車幅から両側で20mm以上の拡幅がある場合、構造変更をする必要があります。そのため多くのメーカーからリリースされているオーバーフェンダーは「片側9mm」の拡幅を謳っており、両側で20mm未満とすることで構造変更を必要としない出幅のオーバーフェンダーになっています。
特にJB64Wの場合、オーバーフェンダーにより構造変更を行なった場合は軽自動車規格から外れ普通車登録となるため、自動車税などは普通車と同じ扱いになり税負担が上がります。
コスパ良くオーバーフェンダーを装着したいのであれば、片側9mm以下のオーバーフェンダーを選ぶようにしましょう。
※装着時の個体差により10mmとなる場合があります。あくまでも現場車検員判断となります。
2点目のジムニー用かシエラ用かについては、ジムニーシエラには純正でサイドステップが装着されている関係で、オーバーフェンダーはJ B64Wジムニー用とJB74Wジムニーシエラ用とで分けられていることがほとんどです。
必ず適合をチェックした上で商品を選ぶようにしましょう。
3点目のオーバーフェンダーの固定方法について、メーカーにより装着方法が異なるケースがあり、JB64Wジムニーの場合は貼り付けるだけで装着可能なパターンと、貼り付け+ビス留めによる固定などに分けられます。
ボディに穴を開けたくない場合などは貼り付けだけで済むオーバーフェンダーを選ぶようにしましょう。
ルーフキャリア
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの場合、他の車種以上に専用のルーフキャリアがラインナップされています。
特に多いのがスチール製の製品が多く、形状もメーカーによって様々。ルーフを全て覆うタイプや、半分だけ覆うハーフタイプ、トランクに装着するラダーと統一感のあるルーフキャリア、と行ったようにジムニーをトータルコーディネートする上でも重要なパーツです。
もちろんジムニー/ジムニーシエラの場合、車内に積載できる荷物に限りがあるため、ルーフキャリアにボックスを載せてより多くの荷物を運ぶ上でも重要な役割を果たします。
Showa Garage A-x ルーフラックMサイズはJB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラのルーフにピッタリサイズのルーフラックです。
ショウワガレージのルーフラックは実用性と機能性が確保されたルーフラックで、フロント側には極力積載物に走行風が当たらないように風よけとなるプレートを設置。
またルーフラックそのものはラダー状にすることで、どんな位置でも積載物をロープで固定することができ、少量の場合でも安心して積載して固定し走行することができます。
ルーフキャリア購入/装着時の注意点
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラにルーフキャリアを装着する上で注意しておきたい点として、
・重量
・積載荷物の固定方法
が挙げられます。
ルーフキャリアの場合、指定部品になるため、溶接以外の固定方法かつ突起物とならなければ、装着したまま車検対応となります。
重量については、車検関係にはあまり関係ないものの、重量物を車両の一番高い場所に設置することで、走行中にボディが振られやすくなることが挙げられます。
また高速道路走行時などは風切り音も発生しやすくなるため、フェアリング(風邪除け)を装備したりと必要に応じて対応するようにしましょう。
ルーフキャリアに荷物を固定する際には注意が必要です、ネットやロープなどでしっかりと固定をしないと、走行中に積載物が落下する可能性もあるため、確実な固定をするようにしましょう。
ナンバー移設キット、スペアタイヤ移設キット
JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラのエアロパーツをカスタムしていく上で、避けて通れないのがナンバー移設キットとスペアタイヤ移設キットです。
特にリアバンパーに関わる部分では移設キットが必要になることが多く、交換しようとするリアバンパーにナンバー装着が不可の場合にはナンバー移設が必要になり、ナンバー移設する際にスペアタイヤの移設が必要になってきたりと、玉突き状態で各パーツの交換が必要になってきます。
JB64Wジムニーの場合、軽自動車であるためリアのナンバープレートに封印がされていないので移設は容易です。JB74Wジムニーシエラの場合、ナンバープレートに封印があるため移設するには陸運局に行って再度封印が必要になります。
スペアタイヤの純正設置は、ホイールが裏側を向いていますが、表向きに変更するパターンであったり、リアバンパーや移設したナンバープレートに干渉しないよう、位置変更ができるキットがあります。
リアバンパーを社外品に交換する場合は、ナンバー移設とスペアタイヤ移設もセットで考慮しておくと良いでしょう。
Showa Garage スペアタイヤ移動ブラケット 表向きは右方向に82mm、上方向に106mmスペアタイヤを移設できるブラケットで、別売りのナンバー移設プレートも装着可能な構造になっています。
またタイヤ移設で問題になりがちなのが、ブラケットを装着したことでの全長の変更があり、JB64Wジムニーの場合軽自動車規格をスペアタイヤを装着した状態で車検を通すため、スペアタイヤを装着する必要があります。(スペアタイヤを外した場合も全長変更となるため、構造変更申請が必要となります)
さらにはホイールを表向きにしつつ、全長変更を最小限に抑えることをクリアしたスペアタイヤ移動ブラケットとなっており、難しい基準をクリアした中での便利なアイテムとなっています。
エアロパーツを交換する前に知っておきたい豆知識
構造変更に関わる寸法について
車両の種類によって自動車は車検証記載に対して一定の範囲内であれば自由な変更が認められており、以下の表になります。長さ | 幅 | 高さ | 車両重量 | |
小型自動車 軽自動車 |
±3cm | ±2cm | ±4cm | ±50kg |
普通自動車 大型特殊自動車 |
±3cm | ±2cm | ±4cm | ±100kg |
この範囲内であれば指定部品や指定外部品、取り付け方法に関係無く構造変更の必要はなく、車検に通すことができます。
例えばオーバーフェンダー(純正フェンダーに貼り付けるタイプ)の場合、社外オーバーフェンダーそのものは指定外部品にあたるため、両側で2cm(20mm)以内の拡幅であれば、構造変更の必要がありません。
そのため多くのメーカーの商品が片側9mmフェンダー(両側で20mm未満)が多く流通している、というわけです。
指定部品/指定外部品について
クルマを構成する部品として指定部品と、指定部品以外の指定外部品に大別することができ、前述の寸法内であれば指定部品も指定外部品も装着は認められていますが、取付方法によって構造変更が必要になるケースがあります。部品 | 取付方法 | 変更内容 | |
一定範囲内 | 一定範囲外 | ||
指定部品 | 簡易な取付方法 | ◯ | ◯ |
固定的取付方法 | ◯ | ◯ | |
恒久的取付方法 | ◯ | × | |
指定外部品 | 簡易な取付方法 | ◯ | ◯ |
固定的取付方法 | ◯ | × | |
恒久的取付方法 | ◯ | × |
指定部品例:バンパー、ルーフキャリア、リアラダー、ウインチ等
指定外部品例:ボディリフト用のブロック、スプリングスペーサー、オーバーフェンダー等
簡易な取付方法例:テープでの貼り付け、クリップなど工具を不要とする装着
固定的取付方法例:ボルトやナットを用いた工具が必要な固定
恒久的取付方法例:溶接やリベットで固定し容易に取り外しが不可能な固定
となっており、具体例を挙げると
前後バンパーやルーフキャリアの場合、指定部品での固定的取付方法にあたるため、一定範囲外でも構造変更の必要がありません。
オーバーフェンダーの場合、指定外部品で固定的取付方法にあたるため、一定範囲外(両側で20mm以上)となる場合は構造変更の必要があります。片側9mm出しのオーバーフェンダーでも、装着時に用いる両面テープの厚みによっては片側10mm以上になってしまうケースがあるため、必ず付属の両面テープで装着をするようにしましょう。
令和3年9月(2021年9月)実施の突入防止装置の義務化について
ジムニー/ジムニーシエラオーナーにとって気にすべき新しい法規制として、令和3年9月(2021年9月)に実施された突入防止装置の装着が挙げられます。これは2021年9月以降に生産された車両は、車体後面の構造部に対し後方からの突入防止装置を設けなければならない、という法規制で、特に車体後面の高さが高い方向になりやすいリフトアップをする車両は気にしなければならない法規制です。
ジムニー/ジムニーシエラの場合、純正リアバンパーが突入防止装置の役割を担っているので、純正リアバンパーの下端が550mm以下を保たれていれば突入防止装置は必要ありません。
リフトアップやリアバンパーを交換してリアバンパー下縁が550mm以上となった場合は、突入防止装置が必要になりますし、リフトアップをしても550mm以下で収められていれば、装着の必要は無いということです。
例えば、JB74ジムニーシエラを3インチリフトアップ、タイヤサイズを大きくした上での純正リアバンパーの場合、550mm以下には収まるものの、薄型のリアバンパーを装着している場合、550mmを超える場合があるため注意が必要です。
結局のところ何がオススメなのか?
まずはフロントグリルから!
©︎OUTCLASSJB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラのエアロパーツや外装のカスタムをしていく上での第一歩となるのがフロントグリル。
いきなりフロントバンパーやリアバンパーなどはハードルが高いところですが、フロントグリルであれば比較てローコストで費用対効果のあるドレスアップを行えます。
特にジムニーの場合、フロント投影面積に占めるフロントグリルの割合が大きく、交換するだけで純正とは違う雰囲気に仕上げることができます。
スポーティに見せたいならグリル開口部の大きいメッシュタイプ、エモーショナルなスタイリングを目指すならオマージュ系のグリルがおすすめです。
OUTCLASS ヴィンテージGグリルは、ヴィンテージなベンツGクラスをイメージしてデザインされたフロントグリル。
嫌味のない1ランク上の上質な面構えを演出します。
本体はASA樹脂製とする事でABS樹脂製と比べ経年劣化が少なく、純正品以上のクオリティが実現されています。
数字以上に見た目が変わるオーバーフェンダー
©︎VENUSJB64Wジムニーに片側9mmのオーバーフェンダー、と行っても数字だけでは分かりにくい部分ではありますが、サイドビューから見た時のイメージはジムニーシエラ並みに迫力が出ます。
ボディ同色のオーバーフェンダーとすることで落ち着きのあるスタイリングに、黒シボやボディ色と異なる色のオーバーフェンダーとすることで、フェンダーの存在感が一気に高まります。
価格は3〜10万円程度とメーカーや使用する素材によって異なりますが、好みのフェンダーがきっと見つかるはずです。
G'BASE スタイリッシュオーバーフェンダー TYPE-2は、クラシカルなデザインのJB64W型ジムニーに装着するショートタイプのオーバーフェンダーです。
ノーマル車高でもリフトアップ感を放つ腰高なデザインは、独特なSUVスタイルを演出しノーマルホイールでも抜群の存在感を発揮。
出幅を片側8〜10mm(微調整可能)に収めることで保安基準に適合しつつワイド感を演出。構造変更の必要がありません。
取り付けは純正取り付け穴と両面テープを使用し、ボディへの穴あけは必要ありません。
ジムニーを軽自動車規格で収めた中で、ジムニーシエラのようにワイド感を演出したい、比較的ローコストでオーバーフェンダーを導入したいユーザーにオススメのカスタムパーツです。
周辺パーツまで含めて一気にフルエアロ
©︎AERO OVER既に申し上げている通り、リアバンパー周りのカスタムとなるとバンパー交換だけにとどまりません。
・リアナンバー移設
・スペアタイヤ移設
・マフラー位置
など一つずつ交換してしまうと、理想のスタイリングにならなかった、干渉して装着できずパーツを買い直すといったケースも。
特にリア周りのパーツの組み合わせは複雑となるため、理想とするゴール設定をした上で、パーツを組み合わせてカスタムをするようにしましょう。
AEROOVER G62/G62S エアロパーツフルセットはGクラス AMG G63の雰囲気を再現しながら、オシャレな欧州テイストというエアロオーバーらしさを掛け合わせたのが、このG62。
ジムニー本来の、オフロード遊びというよりも、都会でオシャレに乗りこなしたいという街オフ派のジムニーオーナーに向けた提案です。
まとめ
今回はJB64Wジムニー/JB74Wジムニーオーナーなら知っておきたい「エアロ外装パーツ攻略」をお伝えしました。
ジムニーは他の車種以上にエアロパーツや外装パーツに関わるパーツが多く、さらには法令関係も関わってくるため意外と安易にカスタムできない部分でもあります。
ご自身の予算や好み、洋服を選ぶのと同じようにジムニーに似合う外装パーツを見つけてみて下さい。
モタガレにはジムニー向けエアロパーツ/外装パーツが豊富にラインナップされているのでチェックをお忘れなく!