まだ20年は楽しめる。マツダ・NAロードスターをカーライフを楽しみたい人へオススメする理由

まだ20年は楽しめる。マツダ・NAロードスターをカーライフを楽しみたい人へオススメする理由

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マツダ・ロードスター(NA系)とは

マツダ・ロードスター(NA系)出典:https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/restore/

エンジンパワーはソコソコでも小型軽量、オープンエアーを優雅に楽しむもよし、ヒラヒラ舞って走りを楽しむもよしな小型FRライトウェイト・オープン・スポーツ、マツダ”ロードスター”。

その源流である初代NA系が誕生したのは1989年で、海外ではマツダ”MX-5ミアータ”として、マツダディーラーのひとつ「ユーノス」ブランドから”ロードスター”として発売されました。

当時、ライトウェイト・オープンスポーツというジャンルは世界から消滅しつつあり、NAロードスターも往年の初代ロータス”エラン”を思わせるパッケージへファミリア用の1.6リッターDOHCエンジンを縦置きしただけの、単なる懐古調の車だと思われていたのです。

しかしフタを開けてみれば国内外を問わず世界中で大ヒットと猛烈な賞賛の嵐!

ニューヨークのMoMA・近代美術館へ永久展示されたテールランプをはじめとする、決して懐古趣味ではない近代工業製品として完成されたデザイン、形だけではなくFRスポーツとして十分以上に通用して運転が楽しいコントローラブルな走りは、本物でした。

1980年代前半までの安穏とした円安ドル高体制から放り出され、世界に通用する「本物」を否応なく作らざるを得なかった日本車が1990年代頃に続々と回答を出し、世界の自動車作りを変えた中の一台として、初代NAロードスターは永遠に語り継がれるべき名車です。

マツダ・ロードスター(NA系)はどのような場面で活躍するクルマ?

マツダ・ロードスター(NA系)出典:https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/story/

四輪ダブルウィッシュボーン独立懸架サスペンションとバランスの取れたレイアウトで鮮やかな走りも可能とはいえ、わずか120~130馬力程度のオープンスポーツですから、現在では特にチューニングでも受けていない限り、気合を入れて走る類の車ではありません。

むしろ、天気の良い日にはソフトトップ(幌)を開け、オープンエアーを楽しみながら買い物やドライブを楽しむのにふさわしい車であり、それ以外の場で活躍を求めるのは野暮というものです。

マツダ・ロードスター(NA系)のオススメポイントその1:見ていて飽きないその姿

マツダ・ロードスター(NA系)出典:https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/restore/

それが人であれ物であれ、気になる憧れの存在というものはいつまでも見ていて飽きないもので、NAロードスターもどんな角度から見ても飽きさせない1台で、自動車である以前にちょっとした芸術作品のようでもあります。

鑑賞に耐える車はユーザーにとってファッションの一部でもあり、内装の仕様もさまざまなモデルが発売されていますから、中古車として選ぶ場合には自分の好みの服などと合わせてみたり、逆に自分のファッションを見直す機会かもしれません。

マツダ・ロードスター(NA系)のオススメポイントその2:走り出す前から感じる一体感

マツダ・ロードスター(NA系)出典:https://www.favcars.com/images-eunos-roadster-v-special-na6ce-1990-91-52818

2シーターの小型オープンスポーツである以上、現代的な意味での「広さ」とは無縁の車ですが、こうしたジャンルの車ではむしろ車を「着こなす」ような感覚で、シートへ収まった時の違和感がないかどうかが重要になってきます。

NAロードスターはそうした意味で、特にドライバーにとってはステアリングやシフトレバー、各ペダルなどの配置が絶妙であり、自然と正しいドライビングポジションを取れるよう配慮された車ですから、自らの手足を振って歩いたり踊ったりするような感覚で運転を楽しめます。

もちろん個人の体格差によって違和感を感じる部分が出ると思いますが、そこは無理せず自らのポジションに合うよう積極的に調整していくべきでしょう。

マツダ・ロードスター(NA系)のオススメポイントその3:幌を自然に開けたくなる雰囲気

マツダ・ロードスター(NA系)Photo by Matias Tukiainen

特に日本のような風土や文化の国ではオープンカーの幌を開け放って乗るというのは抵抗がありますし、気候の変化も厳しい国ですから、利便性でいえば現代の車に多い電動メタルトップのクーペコンバーチブルに勝るオープンカーはありません。

しかし、在りし日のブリティッシュ・オープンスポーツに通じるコンセプトのNAロードスターにとって幌を閉めた姿よりも、幌を開け放ってこそシックリくるというのが、外から見ていても中に乗り込んでも共通した感覚です。

マツダ・ロードスター(NA系)のオススメポイントその4:舞い踊るような操作感

マツダ・ロードスター(NA系)Photo by Ian Gulinao


わずか120~140馬力程度のDOHCエンジンとはいえ吹け上がりは軽快で、暴力的な加速感はないものの、積極的なシフト操作やアクセルワークを駆使して操る楽しみがあります。

ステアリング操作の面では、リトラクタブルライトのユニット重量を感じる以外は基本的に素直な特性を持っており、慣れれば前後左右の荷重移動を楽しみつつヒラヒラと舞うような操作感を楽しめるはずです。

マツダ・ロードスター(NA系)のオススメポイントその5:コンディションを支えるレストアメニュー

マツダ・ロードスター(NA系)出典:https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/restore/

デビューから20年以上が経過した2010年代に入ってくると、さすがに維持の面で純正部品の枯渇などが問題になってきましたが、マツダでは部品の復刻販売やレストアメニューの展開でファンの要望に応えました。

全ての部品を取り外して継続使用可能な部品はそのまま、劣化した部品は交換する基本メニューから、エンジンなどのフルオーバーホールを伴い新車同然にするフルレストアコースまで準備されており、ユーザーの資金やベース車の程度にもよりますが、どのような中古車を購入してもNAロードスターで満足なカーライフを送れます。

まとめ

マツダ・ロードスター(NA系)Photo by Iwao

NAロードスターのデビュー前は、ロータス”エラン”(初代)の模倣、パワーのないエンジンで何が楽しいといった陰口が多かったものですが、いざデビューしてみれば「これほど楽しい車はないじゃないか!」と評価は180度変わりました。

世界中の自動車メーカーがこりゃイカンと同種の車を次々にデビュー(もちろんそのメーカーのキャラにそぐうよう解釈し直した上で)させるなど歴史を大きく変えた一台ですが、それゆえにファンからもマツダからも大切にされている車です。

特にそのデザインは現在でも立派に通用するファッショナブルなもので、日本車でも例外的なほどアフターサポートの充実した旧車ですから、中古車として購入しても安心して楽しんでください。

これからカーライフを楽しみ始める人はもちろん、新車販売当時に乗っていた人も、憧れで終わった人も、あのNAロードスターでまだまだ華麗なカーライフを楽しめるなんて、素晴らしいことではありませんか!

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