スバルの人気SUV フォレスター。
その中で2代目モデルとなるSG系は中古車相場価格がかなり下り、底値になりつつあります。
まだまだ色あせないデザインと本格的なAWDを体験するには今がチャンス!?
今回はそんなフォレスターSG系のおすすめポイントを紹介します。
スバル・フォレスターSG系とは
SG系フォレスターは、2002年2月から2007年12月まで生産されたスバルのSUVです。
『"BEST of BOTH" WORLDを追求したクロスオーバーSUV』を開発コンセプトとし、世界トップクラスのポテンシャルを目指して開発されました。
外装は初代モデルからキープデザインですが、水平対向4気筒エンジンの熟成を図りつつ、初代モデルよりも約30kg軽量化され、燃費や安全性能の向上が図られています。
また、ロードスポーツとしても高い運動性能を発揮し、国内だけでなく北米をはじめとする海外でも人気を得て、SG系が販売されていた2006年2月には累計生産台数100万台を突破しました。
スバル・フォレスターSG系の年次変更点
© SUBARU CORPORATION.
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SG系フォレスター登場時、グレード展開は2.0リッターNAエンジンを搭載した『X』と『X20』、2.0リッターターボを搭載した『XT』の3グレードでした。
このうちXとX20は5速MTと4速AT、XTは4速ATが設定され、駆動方式は4WDのみ。
SG系フォレスターの発売から8カ月後の2002年10に、新グレードに『CROSS SPORTS(クロススポーツ)』が追加されました。
クロススポーツは、タウンユースに求められる商品力を高めたモデルで、バンパーやグリルなど外装パーツを専用デザインにし、車高が1550mmまで抑えられています。
また、ATにマニュアルシフト操作可能なE-4ATが採用されました。
初回一部改良
リアシートは、形状の最適化とセンターアームレストが装備され、フロントサスペンションの改良も施されました。
さらに、新グレードに『X BACKPACK EDITION(Xブラックエディション)』、『X20 L.L.Bean EDITION(X20 L.L.ビーンエディション)』が追加設定されています。
フォレスター・Xブラックエディション / © SUBARU CORPORATION.
Xブラックエディションは、Xをベースに専用のインディゴブルー撥水加工表皮のシート、専用バンパー、フロントフォグランプ、15インチアルミホイール、荷室/リヤシートバックハードマットなどを搭載し、スポーツやレジャーシーンでの使い勝手に優れたモデルです。
フォレスター・L.L.ビーンエディション / © SUBARU CORPORATION.
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L.L.ビーンエディションは、アウトドア用品総合ブランド『L.L.ビーン』とコラボレーションしたモデル。
Xをベースに、16インチアルミホイールやフロントフォグランプ、大型電動格納式リモコンドアミラー、2灯式HIDハイ&ロービームランプを装備。
また、内装にはL.L.Bean EDITIONのロゴをあしらった専用本革シートや、本革巻ステアリングホイール、本革巻ATセレクトレバー/MTシフトノブ及びハンドブレーキレバーが装備されています。
クロススポーツ2.0i追加
2003年7月30日に、新グレードの『CROSS SPORTS 2.0i(クロススポーツ2.0i)』が追加されました。
2.0リッターNAエンジンを搭載し、専用デザインの16インチアルミホイール& 215/55R16タイヤ、MOMO製本革巻ステアリングホイール 、クロススポーツ専用シート表皮 、カラードバンパー、カラードサイドクラッディング、カラードサイドスカートが装備されています。
さらに2004年6月29日にはクロススポーツ2.0iをベースにした、CROSS SPORTS α(クロススポーツアルファ)が発売されました。
STiバージョンの追加
2004年2月3日に新グレード、STiバージョンの追加と、L.L.ビーンエディションの改良が行われました。
STiバージョンは、ピュアスポーツSUVを目指し、新エンジンの2.5リッター水平対向4気筒DOHCターボエンジンと6速MTを搭載。
225/45R18のブリヂストン ポテンザRE030と、18インチ専用鍛造ホイールが採用されています。
サスペンションも専用のチューニングがなされ、ブレーキにはブレンボを採用するなど、当時としてはかなり豪華な装備でした。
マイナーチェンジ
2005年1月27日に初めてのマイナーチェンジが行われ、これを境にマイチェン前が前期型、マイチェン後が後期型と呼ばれています。
外装デザインは一新され、内装はシートに撥水加工や傷や汚れに強い荷室ハードマット&リヤシートバックハードマットを採用。
エンジンを新設計にしたことで加速性能を向上し、TGV(タンブルジェネレーションバルブ)を採用したことで燃費効率が改善しています。
トランスミッションはシフト操作により走りの楽しさを高めるスポーツシフトE-4ATが、2.0XSと2.0XTに採用されました。
© SUBARU CORPORATION.
2005年5月6日には、後期型のSTIバージョンを発売。
グレード表示が"STi"から"STI"へ、Iが小文字から大文字に変更されています。
2回目の一部改良
さらに、2.0XTにソリッドフォース・サウンドシステム、L.L.ビーンエディションにHIDヘッドランプが標準装備となりました。
新グレードでは、2.0Xをベースに本革シート、フレッシュパッケージ、HDDナビゲーションシステムを装備したAIRBREAK(エアブレーク)が発売されます。
3回目の一部改良
STIバージョンで装備されたステアリングホイールが全グレードに装備され、フロントドアのドアトリムの形状を変更。ドアポケットにドリンクホルダーを追加するなど、内装の機能性向上が図られています。
スバル・フォレスターSG系のおすすめポイント1:さまざまなグレードを設定
SG系フォレスターが発売された後、ユーザーのさまざまなニーズに応えるために、外装や装備、エンジンの仕様が異なるグレードを幅広く展開していきました。
定番グレードのL.L.ビーンエディションやSTIヴァージョンの他、フォレスター販売10周年を記念した特別仕様車『10th ANNIVERSARY』や、WRCラリー ジャパンの開催を記念した特別仕様車『XT WR Limited 2004』など、限定発売の希少グレードもいくつか存在します。
ロードスポーツからオフロードまで楽しめるグレード展開が、SG系フォレスターが人気を集めた一つの理由です。
スバル・フォレスターSG系のおすすめポイント2:フォレスターSTIの最終モデル
© SUBARU CORPORATION.
SG系フォレスターのSTIバージョンは、歴代フォレスターの中でグレード名にSTIがついた最後のモデルです。
3代目モデル以降は、STIが手掛けるモデル名が『tS』になったため、フォレスターのSTIバージョンはかなり希少モデル。
しかも、インプレッサWRX STIと同等の装備がなされ、スバルがラリーで培った技術がフルに注ぎ込まれています。
SUVというよりハイスペックなスポーツワゴンな雰囲気は、SG系フォレスターでしか味わえません。
スバル・フォレスターSG系のおすすめポイント3:低重心で安定性抜群
フォレスターとは、ごくごく簡単にいうとレガシィの車高をそのままアップしたようなモデルです。
そのため、未舗装路や悪路走行のために最低地上高をアップさせたことによる安定性への懸念がつきまといます。
その問題を解決してくれるのが、スバル独自の水平対向エンジンです。
レガシィやインプレッサに比べて背が高いモデルですが、エンジン自体がフラットな形状で、エンジン高が低いため、車体全体が低重心になっています。
そうなれば操舵安定性に有利で、高速路のクルーズ走行時もどっしりと安定した走行ができるのです。
フォレスターはオフロード走行だけでなく、オンロードでの走行性能も非常に高いレベルにあるクルマです。
まとめ
SG系フォレスターは中古車を格安で購入できるので、これから手軽にSUVライフを始めたい方やSUVのカスタムベースが欲しい方にはうってつけのモデルです。
少し古いモデルとなりますが、きちんと整備すれば10万キロ以上でもまだまだ乗り続ける事が可能!
SUVの新境地を切り開きたいかたは、初期コストが安価なSG系フォレスターはいかがでしょうか。