2023年1月13〜15日にかけて、毎年恒例となる東京オートサロン(TAS2023)が実施。
限られた時間の中ではあるものの、モタガレ的に気になった車両やブースをご紹介していきます!
TEXT&PHOTO:EJ
畑野自動車 ALPINE A110「RAVAGE Japan」
畑野自動車からはALPINE A110のカスタマイズカーがお披露目。
フランス・RAVAGE AUTOMOBILEとの提携により実現した1台で、ボディキットやホイールなどは全て今回のオートサロンに合わせて製作された至極の逸品ばかり。
2022年夏に展示予定車両が全焼という不幸に見舞われるも、今回展示車両をデザイン諸々イチから製作し直して前日ギリギリでの搬入という、タイトスケジュールで出来上がった1台。
インポートカー部門優秀賞にも輝き、2/18(土)筑波サーキットにて開催されるAttack筑波2023にてタイムアタックを実施するとのこと。
Honda「CIVIC TYPE R-GT」
HondaからはNSX生産終了に伴い、次期型のGT車両のコンセプトカーとしてお披露目された「CIVIC TYPE R-GT」。
FL5シビックタイプRのデザインラインに、Class1規程に合致したエアロデバイスを装備。
規定に合致するよう駆動はFFではなくFRとなっており、2024年のGT500クラスではHonda シビック/日産Z/トヨタスープラといった顔ぶれがサーキットに並ぶかもしれません。
BLITZ 日産ARIYA
総合チューニングパーツメーカーBLITZからは日産ARIYAのカスタマイズカーがリリース。
リーフを始め、国内でもBEV車両が一般道でも見られる機会が増えている中、BEVでもカスタマイズする楽しみを感じられる1台として、ARIYAには純正エアロパーツをベースに追加して装着するタイプのエアロパーツでドレスアップ。
あらゆる車種に対して様々なカスタムパーツを開発しているBLITZが提案する、BEVだからこそ楽しめるカスタムに注目です。
TOYO TIRES AUDI S1 HOONITRON
©︎モタガレ
トーヨータイヤブースに飾られていたAUDI S1 e-tron HOONITRON。
TAS2023に来場予定だった故・ケン=ブロック氏が駆った1台で、動画「GYMKHANA」シリーズでも見たユーザーは多いのではないでしょうか?
S1というネーミング通り、往年のアウディWRXマシンであるSport quattro S1をモデルに作られたレーシングEVで、最高出力は約500kW(680馬力)。
前後の大型ウイングやブリスダーフェンダーなど、古き良きデザインを取り入れつつも現代版S1としてエモーショナルな1台として会場でも注目を集めていました。
ドライビングシミュレーター「DRiVe-X」
©︎モタガレ
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アジア人として唯一、米国NASCARシリーズにフル参戦しているレーシングドライバー古賀琢麻氏がプロデュースするドライビングシミュレーター「DRiVe-X」
3日間で延べ300名以上の来場者が試乗体験し、免許を持たない中学生から還暦を過ぎた大人まで幅広い来場者から人気を集めていたブース。
元F1ドライバーであり現在は衆議院議員でもある山本左近氏とのカンファレンスも実施され、シミュレーターとメタバースを活用したモータースポーツについての内容で盛り上がりました。
DRiVe-Xはエンドユーザー向けにも販売されており、toBはもちろんtoCにも多くに引き合いがあった様子。
NISSAN GT-R MY2024
日産ブースではNISSAN GT-R 2024年モデルがお披露目。
2007年にリリースされてから今年で16年。17年目の改良モデルのロングセラー車種として今もなお人気を集めるGT-R。
レギュラーモデルとNISMOモデルが同時に発表され、エクステリアデザインを中心に改良が行われました。
TOYOTA Gazoo Racing 「GR Corolla H2 × GR86 CNF Condept」
今回のTAS2023で注目を集めたのが、AE86をベースとしたBEVと水素エンジン車の2台。
その立役者ともなっているのが、スーパー耐久シリーズでST-Qクラスに参戦する水素エンジンカローラとバイオマス由来のCNF燃料を使用するGR86です。
スーパー耐久ST-Qクラスは「走る実験室」とも呼べるクラスで、賞典として争われないものの、他のカテゴリーやクラスに依存せず自由度の高い車両が参戦するクラスで、今では各メーカーのテスト車両が耐久試験も兼ねて参戦することが多く、バラエティに富んだクラス。
2023年からは、水素カローラで気体水素から液体水素への搭載燃料変更を予定しているとのことで、内燃エンジンの可能性、水素エンジンの可能性を担う1台としてまだまだ注目を集める1台となりそうです。
まとめ
かつては東京エキサイティングカーショーとして始まり、今ではチューニングカーやカスタムカーはもちろんのこと、シミュレーターやメタバース、先端技術に至るまで様々な方向性を見せてくれた東京オートサロン2023。
新型コロナウイルス以前とは言わないまでも、来場者は3日間で延べ179,434名という盛況ぶりで終えました。
次回は2024年1月12日(金)〜14日(日)を予定。