ハイブリッドなのにMT操作が楽しめる!CR-Zを今オススメする理由

ハイブリッドなのにMT操作が楽しめる!CR-Zを今オススメする理由

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車名からFFスポーツコンパクトの名車・CR-Xを思い起こす人も多いと思いますが、実車はむしろエコでありながらスポーティーと評価を得た、初代インサイトのパワーアップ&スケールアップ版的なハイブリッドスポーツがホンダ”CR-Z(シーアルズィー)”です。

スーパースポーツはともかく、軽量コンパクトFFでもスポーツできるハイブリッドに乗りたい!というユーザーにはまさにオススメの1台です!

ホンダ・CR-Z(シーアールズィー)とは

ホンダ・CR-Z出典:https://www.honda.co.jp/

1999年に発売されたオールアルミボディ2シータークーペの初代インサイトで、国内2番目のハイブリッドカーメーカーとして名乗りを上げたホンダは、その後も1モーター式ハイブリッドシステム「IMA」を進化させつつ、シビックハイブリッド(初代2001年発売)や2代目インサイト(2009年発売)など実用的な4ドア/5ドアセダンでハイブリッドカーを展開します。

スポーツイメージに大きく期待のかかるホンダは、コンパクトなボディの2代目インサイトや、同時期に登場したフィットハイブリッドより排気量が大きい1.5リッターエンジンを採用し、IMAシステムを搭載したFFハイブリッドスポーツ「CR-Z(シーアールズィー)」を、2010年2月に発売しました。

空力を意識したフロントからの伸びやかなルーフラインや、テールでストンと切り落とされるコーダトロンカ・スタイルが、かつて小型軽量FFスポーツとして名を馳せた名車CR-Xを思わせ、「究極のCRシリーズ」を彷彿させるCR-Zという車名からも、それまでエコカーとしての側面ばかり強調されがちだったハイブリッドカーでのスポーツ走行に期待が高まります。

ただし、実際のところは、バッテリー容量に対して車体がコンパクト過ぎたため、2+2レイアウトを断念。

テールゲートを持つハッチバッククーペでありながら、ラゲッジスペースも最小限にすぎなかった初代インサイトの実用的な拡大版というべき車となっていました。

とはいえ、進化したIMAは気筒休止システムとの組み合わせで短距離ならモーター単独のEV走行も可能となっており、一回り以上大きくなったボディによって2+2シートや、ある程度実用的なラゲッジを手に入れたCR-Zは、確かに「打倒プリウス燃費一発勝負」に徹しすぎた初代インサイトに比べると、はるかに実用的でした。

もちろんハイブリッドスポーツをうたっているだけあって、相応のスポーツ装備の充実が図られており、ミッションはCVTのみならず6速MTを設定。

2012年9月マイナーチェンジ以降のモデルでは、ニッケル水素からリチウムイオンへと変更されたバッテリーによってモーター出力も向上。押せば3リッターV6エンジン並の加速が得られる「PLUS SPORT」ボタンも追加されています。

さすがにバッテリー重量のかさむハイブリッドスポーツゆえ、純ガソリン車ほどのパワーウェイトレシオを得るのは難しかったものの、バッテリーの電力が切れるまではモーターの大きなトルクで高速走行が可能であったため、ハイブリッドスポーツの可能性を大きく広げた1台であることは間違いありません。
 

ホンダ・CR-Zはどのような場面で活躍するクルマ?

ホンダ・CR-Z出典:https://www.honda.co.jp/

ハイブリッドスポーツというからには、サーキットへ持ちこんでガンガン走ってみたいような気もしますが、バッテリー容量やエネルギー回生技術がまだ未発達な時代の車ゆえ、もしモータースポーツへ持ちこみたいのであれば、スタートからゴールまでの走行時間が短い、ジムカーナやオートテストがオススメ。

ハイブリッドカーゆえの低燃費とモーターアシストによる軽快な走りを活かし、基本的には2名までの乗車(プラス2的な後席はやはりそんなに広くない)で、通勤や買い物に使うパーソナルカーとしての使用が、もっとも活躍できる用途です。

また、当時のホンダ製ハイブリッドカーとしては排気量に余裕がある、1.5リッターi-VTECを搭載しているため、乗車人数を絞れるなら高速長距離巡航を含むドライブ用途でも有利です。
 

ホンダ・CR-Zのオススメポイントその1:モーターアシストの大トルク

ホンダ・CR-Z出典:https://www.favcars.com/

エコカーとしての側面が強調されすぎて見落としがちですが、ハイブリッドカーで、それもモーター単独のEV走行が可能なほど強力なモーターが搭載されたフルハイブリッドは、静止状態から強烈に立ち上がるモーターの大トルクが魅力です。

ガソリンエンジンでもディーゼルエンジンでも、内燃機関ではどうしてもゼロ発進は非常に非効率的で力不足なため、高回転まで空ぶかしをしてからスタートするロケットスタートでも使わない限り、本気を出したハイブリッドカーやEV(電気自動車)並の加速は困難です。

CR-Zは、そのメリットを最大限に強調した加速力勝負のスポーツカーとなっているほか、2012年9月以降に「PLUS SPORT」システムが追加されたモデルでは、ターボ車で言えばスクランブルブーストじみた緊急加速が味わえます。
 

ホンダ・CR-Zのオススメポイントその2:6速MTを駆使した走り

ホンダ・CR-Z出典:https://www.favcars.com/

ハイブリッドシステムの中でも、既存のパワーユニットへモーターを挟み込むように追加されたホンダIMAシステムは、MTの設定が容易で5速MTが好評だった初代インサイトに続き、CR-Zでも6速MTが選択可能です。

既にAT限定免許ユーザーの方が多い時代の車である事や、先進的なハイブリッドスポーツということで、中古車市場でもCVTの方がややタマ数は多いものの、4割程度は6速MT車。

スポーツ用手動変速ミッションとしてはマストアイテムである、6速MTを駆使する喜びをぜひ味わってほしいと思います。
 

ホンダ・CR-Zのオススメポイントその3:燃費からスポーツまで「3ドライブモードシステム」

ホンダ・CR-Z出典:https://www.favcars.com/

CR-Zはハイブリッドなので、結局はエコカーなのでしょうか。それとも6速MTまで設定されている点とデザインの印象から、スポーツカーなのでしょうか。疑問に思っている人もいると思います。

その答えは「3ドライブモードシステムの設定次第」というわけで、エコカーとして使いたいなら「ECON」、トルクフルな走りと軽快なステアリングを存分に堪能したいなら「SPORT」、どちらもホドホドにというなら「NORMAL」を選択。設定次第で車の性格をガラリと変えることができるあたりは、まさに先進スポーツカーの面目躍如といったところでしょうか。
 

ホンダ・CR-Zのオススメポイントその4:初代インサイトより実用的なラゲッジ

ホンダ・CR-Z出典:https://www.favcars.com/wallpapers-honda-cr-z-zf1-2010-12-427513

姿カタチからあまり期待されないかもしれませんが、実はラゲッジもかなり実用的で、バッテリーを収納するために上げ底で、テールゲートを開けばすぐに床だった初代インサイトとは異なり、2名分の手荷物を載せる程度なら十分以上のラゲッジスペースが確保されています。

一応は2名分が確保されている後席ですが、そこだけはCR-Xの個性を強烈に引継ぎ、超短距離用エマージェンシーシートでしかないため(CR-Xでは犬もまいるとか1マイルしか尻がもたないという意味でワンマイルシートと呼ばれ、実際10分程度の乗車でも相当な忍耐が必要でした)、どうしても人を乗せなくてはいけない時以外は畳んで、常時ラゲッジを広げて使用するのがオススメです。
 

ホンダ・CR-Zのオススメポイントその5:エアロパーツがキマるハイブリッドカー

ホンダ・CR-Z出典:https://www.favcars.com

今やハイブリッドカーでもエアロパーツを組んだ純正カスタマイズモデルなどは珍しくありませんが、時々GTウイングなど派手なパーツを組んでいると、「エコカーなのに台無し」などと言われてしまうこともあります。

しかしハイブリッドでエコカーながら、れっきとしたスポーツカーでもあるCR-Zは、派手なエアロパーツが似合う数少ないハイブリッドカー!積極的にカスタマイズしていくのが、オススメです。
 

まとめ

ホンダ・CR-Z出典:https://www.honda.co.jp/

モーター単独走行も可能なフルハイブリッド車に乗った事がある人で、POWERモードなどモーターをパワー志向へ振ったモードを試してみた事がある人なら、ターボ車でブーストが立ち上がった時のような大トルクが瞬時に立ち上がることに、驚いた事があると思います。

瞬時にスポーツカーへ変わる快感を味わうと、燃費重視で買ったはずのエコカーで、ついついパワフルな走りを楽しみたくなるものです。

情が許すなら、本格的にスポーツ方向へ振られたハイブリッドカーに乗れば、より楽しい走りと充実したカーライフが待っているはず!

ハイブリッドカーだからこそスポーツするべきだと思う方には、現実的な価格で購入可能な上に、まだまだ新しいホンダ CR-Zは、最高にオススメの1台です。
 

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