東京都町田市に店舗を構える「株式会社VAB」は、プリウスを中心としたエコカー向けのカスタムパーツと特殊加工ナノ粒子エコナノを、展開しているショップです。
「エコスポーツ」をテーマに製品開発を行なっている同ショップの代表、宮本 清英さんに様々な商品開発の経緯や注目のアイテムを訊ねてきました。
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エコカーでもモータースポーツがしたい!
東京都町田市に店舗を構える株式会社VAB(ブイエービー)代表 宮本 清英さんは、かつて富士フレッシュマンレースにスターレットで参戦していた経験を持つ、大のモータースポーツ好きです。
サーキットに足繁く通っていた仲間に誘われ、ひょんなことから黎明期のK4GP セパン24時間耐久に、トヨタチームからセラで参戦した事も。
そして、速さだけでなく燃費も考慮されるレギュレーションの中で戦われるK4GPに参戦した事で、速さとは無縁のように思えるエコカーでも実はモータースポーツは成り立つのではないだろうか?と考えるようになったそうです。
その頃は某大手タイヤメーカーの販社で会社員をしていた宮本さんでしたが、K4GPに参戦した経験からエコカー向けのカスタムパーツを作って販売してみたら面白いのでは?と一念発起して独立。
エコカーとモータースポーツの奥深さに魅了され、富士スピードウェイで開催されているエコカーカップに協賛しながら自身のチームで参戦するなど、企画側としてはもちろんですが、参加者としても速さに囚われないモータースポーツイベントを楽しんでいます。
VAB(ブイエービー)とは
2010年5月に設立した株式会社VABは、自動車用アフターパーツの開発・企画・製造・販売・コンプリート車両製作を行うチューニングショップです。
「エコカーをやるならまずはプリウスだろう」ということで最初に手がけたのが30系プリウスで、その後40系プリウスアルファ、NHP10アクア、50系プリウスなどのトヨタ車系ハイブリッドカーを中心にエアロパーツやマフラーなどのカスタムパーツの開発・販売を行ってきました。
近年では添加剤をエコに活かせないかと考え、研究を重ねた末に辿り着いたのが特殊加工ナノ粒子「エコナノ」で、燃費改善だけでなく速さにつながることからモータースポーツ業界からも一目置かれる商品の開発に成功。
K4GPで経験した、速さと燃費を両立した商品開発を実現して販売を行なっている、注目すべきショップの1つです。
「エコナノ」って何?
オイルと混ぜると白濁色になります©️Motorz
VAB宮本さんが温暖化対策として開発した特殊加工ナノ粒子「エコナノ」は、見た目はただの白い粉末ですが、その原材料は酸化チタン光触媒で、自動車のエンジンオイルに混ぜて添加剤として使用します。
エンジン内部に白い粉を入れてしまってエンジンが壊れないの?と思われるかもしれませんが、光触媒とエンジンオイルを混ぜ光化学反応によりエステルを生成する性質から、逆に燃費においては10%の向上とオイル交換サイクルの長期化を実現できる優れもの!
開発当初は、なぜ光触媒をエンジン内部に入れることで燃費向上に繋がるのか不明なことが多く、良い結果だけが先行していましたが、その結果をきちんと裏付けるべく、7年という長い研究期間のほとんどを検証実験に費やしていたそうで、2018年2月現在は国際特許がもう少しで取得できるところまで来ており、パワー&トルクの向上、エンジン音の静粛性向上、排気ガス削減、オイルライフの性能向上など様々な効果が既に実証されています。
そんなエコナノの添加方法は簡単で、現在使っているエンジンオイルとエコナノを付属のボトルに入れ、よく混ぜてから投入するだけ。
光触媒でオイルスラッジがエステルに生成されるサイクルにはいるまでに3ヶ月ほどかかるということなのですが、ある程度オイルに馴染んでくると無駄なフリクションが消え、静音性さえも高まるのだそうです。
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まとめ
エコスポーツを謳いながらプリウスをはじめとしたエコカーのエアロパーツ開発を行い、特殊加工ナノ粒子「エコナノ」を共同開発した株式会社VAB。
エコナノを一見しただけでは「謎の粉」や「魔法の粉」というように少し怪しげな印象を受けるかもしれませんが、実証実験が行われ、国内のレースシーンで使用しているチームから絶大な信頼を置かれており、優勝するなどの結果を残してます。
今後は地球温暖化に対しての環境対策として、自動車用途以外にもエコナノを推進していくそうなので、株式会社VABの活躍に注目してみてくださいね!