ホンダ 初代 フィット GD型は、2001年~2007年まで販売されていました。日本では2001年6月にロゴの後継車として登場。軽自動車を除くホンダの乗用車で、最も小さいサイズのモデルです。デビュー当初、日本国内での月販目標台数は8000台でしたが、受注台数は発表後1か月で約48000台を記録。この数値は3代目プリウスが出るまでの、日本車歴代トップ受注台数。デビュー年には、グッドデザイン賞、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2002年には、RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。さらに、日本国内の年間販売台数トップを記録。33年間トップを守り続けたトヨタ カローラを上回り、現在ではコンパクトカーのベンチマークとなっています。
ホンダ 初代 フィット GD型とは
出典:https://www.honda.co.jp/auto-archive/fit/2004/image/fit200106.jpg
ホンダ 初代 フィット GD型は、2001年にデビューした5ナンバーサイズのコンパクトカー。小さなボディながらも広い室内空間と上品な質感を併せ持っていることが特徴です。
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトの採用や、VTECエンジンを搭載したスポーティーグレードの展開などにより、コンパクトカーのトップに登り詰めました。
日本国内では「フィット」として販売されていますが、日本以外の市場では「Jazz」の名で販売されるグローバルモデルです。
おすすめポイント1:センタータンクレイアウトで自由空間を手にいれた
出典:https://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/200106/04.html
ホンダ 初代 フィット GD型は、一筆書で描けるフォルムと広いガラスエリアを持つコンパクトカーです。デザイン面や視界面でも優れていますが、一番のトピックはセンタータンクレイアウトを採用していること。
燃料タンクをフロントシートの下に配置することで、これまでのコンパクトカーのなかでもトップレベルの広い室内スペースを確保することに成功しています。
おすすめポイント2:優れたパッケージング
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センタータンクレイアウトの採用により、フロントシートよりも後ろのスペースが自由な空間となります。特に、リアシートを床下に格納することでフルフラットになるラゲッジペースにより、ライバルに差をつけました。
出典:https://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/200106/07.html
高すぎず低すぎない程よいシート高により、乗降性は良好。
街中での利用が多いコンパクトカーにとって、乗り降りのしやすさ、ラゲッジスペースの自由度の高さは、大きな武器といえるでしょう。
おすすめポイント3:バリエーション豊かなパワートレイン
出典:https://www.honda.co.jp/news/2002/4020912-fit.html
デビュー当初は、1.3L 直列4気筒 SOHC L13A型を搭載。2本のプラグによる位相差点火方式「i-DSI」が採用され、最高出力86馬力、最大トルク12.1kgm。トランスミッションはCVTで、駆動方式はFFと4WDがラインナップされました。
後に1.5L 直列4気筒 SOHC VTEC L15A型エンジンが追加され、トランスミッションには、ホンダマルチマチックS+7スピードモード(7速自動変速モード)を組み合わせています。
また、1.5L FF車に5速MTも追加されました。
適度に機敏なハンドリングとほどよく固められた足回りにより、スポーティーな走りを楽しむこと可能です。
おすすめポイント4:居心地と勝手が良い室内空間
出典:https://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/200106/07.html
ホイールベースを長くとり、タイヤを四隅に配置することで、ラゲッジスペースや室内空間を広くすることができるのも、ホンダ 初代 フィット GD型の特徴です。また、全高を高めにしたことで、窮屈感を感じにくくなっています。
出典:https://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/200106/07.html
ライバルとなる国産コンパクトカーと変わらぬサイズ感でありながら、広い室内と使い勝手の良いシートアレンジ、フラットになるラゲッジスペースを持つホンダ 初代 フィット GD型は、日常の買い物はもちろん、大きめの荷物や段ボールを積載するときにも、便利な仕様となっています。中古車相場価格
19万円
【中古車相場の価格帯】
3万円~35万円
(2020年6月時点)
維持費
自動車重量税:24,600円
自賠責保険料:21,550円
燃料費:65,000円
合計=141,650円
(2020年6月時点)
(燃料費は、年間1万km走行、単価130円/Lで算出)
スペック
エンジン:直列4気筒 1.3L SOHC、直列4気筒 1.5L SOHC VTEC
車両重量:990kg~1100kg
燃料消費率:19.4km/L~24.0km/L
まとめ
出典:https://www.honda.co.jp/news/2006/4060110a.html
ホンダ 初代 フィット GD型は、日本のコンパクトカーに革命を起こしたモデルといっても過言ではありません。コンパクトカーは、小さくて狭いという概念を覆し、レイアウト次第で広さも使い勝手も両立させることができると証明した革命児です。
シンプルな造形だからこそ、時間が経過しても褪せることのない魅力を備えている初代 フィット GD型を、改めて見直してみるのも良いかもしれません。