日産"スカイラインGT-R"は、"スカイライン"をベースとした2ドアスポーツカーです。そのなかでも1999年に登場したBNR34型は、「第二世代最後のGT-R」となった記念すべきモデル。モータースポーツのベース車両で活躍したクルマの走りを楽しめます。
Contents
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- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)とは
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)はどのような場面で活躍するクルマか
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその1:伝統の直列6気筒ターボエンジン
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその2:車両の状態がわかりやすいマルチファンクションディスプレイ
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその3:軽量化と耐久性向上を両立したマルチリンクサスペンション
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその4:進化を続けたVスペックと上質なMスペック
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその5:アフターパーツの豊富さ
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)の中古車相場
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)の維持費
- 日産・スカイラインGT-R(BNR34型)スペック紹介
- まとめ
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)とは
モータースポーツで活躍し、 勝利を目指すクルマとして開発されており、 一般のユーザーでも走りを楽しめる一台。
全日本GT選手権(現・スーパーGT) やスーパー耐久シリーズなど、 日本国内のモータースポーツで数多くのタイトルを獲得したクルマです。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)はどのような場面で活躍するクルマか
その理由は「ボディ」にあります。
タイヤが消耗してもハンドリングに影響がでず、 長時間乗っても疲れなくて速いクルマをテーマに開発されました。
BCNR33型よりもボディサイズが縮小されて、取り回しの良さを実 現。
加えて「アドバンスドエアロシステム」 と呼ばれるコンセプトが取り入れられています。
カーボン製エンジンフードやダクト、 角度調節機能付きリヤスポイラーを装着。
軽量で安定感があり、 ドライバーに限界まで攻めるチャンスを与えてくれる1台となっています。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその1:伝統の直列6気筒ターボエンジン
搭載される「RB26DETT」型エンジンは、 BNR32型より長く使われた伝統を持つエンジンで、2.6リッター(2600cc)の直列6気筒ターボエンジンは、 最高出力280馬力。
当時日本国内で設定されていた最大出力を誇ります。
当時日本国内で設定されていた最大出力を誇ります。
高められたコントロール性能と合わせ、 胸をすくような走りを楽しめるのです。
また、BNR34型スカイラインGT- RはRB26型エンジンを搭載した最後のモデル。
貴重な直列6気筒ターボエンジンを味わうならばこの1台です。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその2:車両の状態がわかりやすいマルチファンクションディスプレイ
ターボチャージャーのブースト量やスロットルの開放量、 オイルの状態などをチェックできる液晶画面をインパネ中央に装備 しています。
これは第二世代最後のGT-Rに装備された最新技術であり、 クルマの状態をチェックしながらの良好な走りを楽しめるのです。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその3:軽量化と耐久性向上を両立したマルチリンクサスペンション
これは、サスペンションの可動部分が大きくて路面の状態に合わせられる強 みを持っており、ステアリングの操縦性が向上しています。
BNR32型より継承され、熟成を極めたサスペンションで、 楽しいドライブを実現しているのです。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその4:進化を続けたVスペックと上質なMスペック
【Vスペックの特徴】
- アクティブLSD、圧縮タコメータを標準装備
- VスペックⅡ(2000年8月マイナーチェンジモデル)
ではNACAダクト付カーボンボンネットを採用
【Mスペックの特徴】
- 本革ヒーター付きシート
- 専用ステアリングホイール
- 専用ボディカラー「シリカブレス」
Vスペックは、 高いパフォーマンスを誇るカーボン製パーツを装備し、走行性能が高められています。
2000年のマイナーチェンジ時に導入されたVスペックⅡは、 量産車では初となる「NACAダクト」 を備えたエンジンフードを採用。
一方、2001年に設定されたMスペックは、 本革素材を使用したシートやステアリングホイールが採用されています。
走りだけでなく高級感も備えたモデルに仕上がっているのです。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のオススメポイントその5:アフターパーツの豊富さ
日産系チューニングパーツを取り扱う「NISMO」 によってアフターパーツが販売されています。
また、社外製パーツも豊富で、オーナー好みのBNR34型スカイラインGT- Rにカスタマイズできるのです。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)の中古車相場
2020年6月現在の日産・スカイラインGT-R(BNR34型)の中古車相場は、以下のとおりです。
最低中古価格:609万8000円(2020年6月時点)
最高中古価格:2355万円(2020年6月時点)
平均価格:1059万3000円(2020年6月時点)
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)の維持費
日産・スカイラインGT-R(BCNR33型)の、1年間にかかる維持費はいったいどの程度なのでしょうか。
この項目では、スカイラインGT-Rのグレード、VスペックⅡ(2.6リッター、4WD、6速MT仕様)を例に、維持費を計算してみました。
ガソリン代
使用燃料はプレミアムガソリン(ハイオク)で、140円/Lと仮定して計算しています。スカイラインGT-Rのグレード、VスペックⅡ(2.6リッター、4WD、6速MT仕様)の実燃費は平均で6.82km/Lです。
(出典:https://e-nenpi.com/enenpi/cartype/965)
この項目では、1年間の走行距離を9000kmと仮定します。
スカイラインGT-Rを1年間使用した場合のガソリン代は、年間9000km程度の走行で約180,000円程度と考えておきましょう。【ガソリン代計算式】
1,319(L)×140(円、ガソリンの値段)=184,750(円、年間のガソリン代)
自動車税
日本の自動車税は搭載されているエンジンの排気量で区分けされており、スカイラインGT-Rの場合は「自動車税」に分類されます。スカイラインGT-Rのグレード、VスペックⅡ(2.6リッター、4WD、6速MT仕様)は、以下の金額が課税されます。
自動車税(2.5リッター以上、3リッター未満):51,000円
その他諸々の費用
ガソリン代や自動車税以外で、スカイラインGT-Rにかかる費用を挙げてみました。
項目 費用 車検費用
・基本料金
・法定費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)112,340円 任意保険(主な条件)
・新規契約
・30歳以上
・ゴールド免許
・運転者・記名保険者とその配偶者に限定
・年間走行距離 9000km以下
・人身傷害:3,000万円(車内のみ補償型)
・対人対物賠償無制限
・車両保険なし56,000円
スカイラインGT-Rの年間維持費は約40万円
スカイラインGT-Rの年間維持費は404,090円です。ガソリン代 | 184,750円 |
自動車税 | 51,000円 |
車検費用(基本料金+法定費用) | 112,340円 |
任意保険 | 56,000円 |
合計 | 404,090円 |
車検費用のうち法定費用は、車種を問わず固定でかかってくる部分なので、把握しておく必要があるでしょう。
また、任意保険は、条件により金額が異なるので注意が必要です。
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)スペック紹介
日産・スカイラインGT-R(BNR34型)のスペックを簡単に紹介します。
全長 | 4.600mm |
全幅 | 1.785mm |
全高 | 1.360mm |
燃費(10・15モード) | 8.1km/L |
駆動方式 | 4WD |
排気量 | 2568cc |
乗車定員 | 4名 |
まとめ
「第二世代の集大成」として登場し、3代かけて熟成が施されたBNR34型スカイラインGT-R。
VスペックのバージョンアップやMスペックの設定など、走行性能が磨かれただけでなく、高級感も高められた最終形態です。
中古車市場でも高騰を見せており、ますます良好な車両が減少傾向のなかで、状態の良いBNR34型スカイラインGT-Rを購入するならば今が最後のチャンスではないでしょうか。
BNR34型スカイラインGT-Rで、速さを極める走りを楽しみましょう!