注目のオールシーズンタイヤ「ヨコハマ BluEarth-4S AW21」軽自動車サイズを含む11サイズに拡大!

注目のオールシーズンタイヤ「ヨコハマ BluEarth-4S AW21」軽自動車サイズを含む11サイズに拡大!

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オールシーズンタイヤは、その名の通りすべての季節使用でき、四季のある日本にこそピッタリということで、近年日本国内でも徐々に注目を集めるようになってきました。とは言え、本当に雪でも走れるのか、オンロードの走行性能はどうなのかなど、まだまだ購入するまでには勇気が必要という方も多いでしょう。

そこで今回は、ヨコハマタイヤのオールシーズンタイヤ「BluEarth-4S AW21」のオンロード性能と雪上性能を、大人気のSUVトヨタ RAV4を使って検証します。

Photo : Kiyoshi WADA Text : Shingo MASUDA

欧州でも高評価を獲得する抜群のオンロード性能


BluEarth-4S AW21は、2018年のジュネーブモーターショーで欧州向けに発表され、2019年シーズンから日本に導入。

夏用タイヤと冬用タイヤを季節に応じて使用することが法律で義務付けられているオールシーズンタイヤの本場欧州でも、年間を通して使用できるタイヤとして高い評価を得ています。

一般的な夏タイヤと比べて遜色ない剛性感


インプレッションは、まず東京周辺のオンロードから。走り出してすぐに感じたのは、“一般的な夏タイヤと比べて変化を感じられない”ということです。

変化がないと書くと、ややネガティブなようにも感じるかもしれませんが、実は結構すごいこと。冷えた路面でもグリップ力を維持するため、スタッドレスタイヤのコンパウンドは柔らかく作られています。

そのため、スタッドレスタイヤはどうしても乾いた路面での剛性感に欠け、走行がやや不安定になりがちです。

その点、高いオンロード性能を発揮するBluEarth-4S AW21には、ブロックの倒れ込みを抑えて、ドライ路面での剛性を確保する「オールシーズン3Dサイプ」と、大型ブロックをショルダー部に採用。

わずかなステアリング操作でも車がしっかり反応する剛性感があり、交差点の右左折時や高速道路でも不安感なく運転することができます。

さらに、剛性感が高いとはいえ、石畳のようなやや路面状況が悪いところでも乗り心地が悪化することはなく、車内で感じる振動や音は一般的なスタンダード低燃費タイヤと同レベルです

夏タイヤと変わらない低周波のロードノイズ


また、スタッドレスタイヤの場合、柔らかく細かいサイプの影響で独特の「シャー」というやや高周波なロードノイズを発生します。

しかし、BluEarth-4S AW21の発生する音はずいぶんと違った印象。静かなコンフォートタイヤに比べれば、やや「ゴー」という低周波のロードノイズは感じるものの、オーディオをうっすら掛けていれば気にならないレベルに抑えられています。

ウェット路面でも感じる確かなグリップと制動力


取材当日、曇りからスタートしたインプレッションも、天気は曇りから雨に変わり、水溜りができるほど完全なウェット。

タイヤにとってウェット性能は非常に重要なポイントであるため、図らずも今回は非常に充実したインプレッションとなりました。

雪道や凍結路面に強いスタッドレスタイヤは、その特性上どうしてもウェット路面が弱点。過去に筆者もスタッドレスタイヤで、濡れた路面でスピンしかけるという経験があります。

夏タイヤに近いオンロード性能を持つBluEarth-4S AW21は、大きく水しぶきが上がるような路面でのブレーキングでもしっかり剛性のある制動感があり、不安定になるようなことはありません。

ハイドロプレーニングを起こすようなこともなく、率直な印象としては剛性感のある夏タイヤといったところです。
 

BluEarth-4S AW21の雪上性能をテスト


取材2日目は、いよいよ北関東の山間部へ向かい、BluEarth-4S AW21の雪上性能を試します。

まず試すのは、除雪されていない圧雪された路面。降雪地域の住宅街やスキー場の駐車場などで良くあるシチュエーションですが、夏タイヤなら絶対走りたくない状態です。

縦横それぞれの方向で高いグリップ力を発揮


いざ走り出してみると、明らかにグリップしている感触があり、その感覚はやや拍子抜けするほど。

夏タイヤならどんなに慎重に発進しても、駆動力が掛かった直後「ズズッ」と滑る感触はあるものですが、その最初に発生するはずの“滑る感覚”が全くなし。やや雪深い上り坂でも問題はなく、加減速も自由自在です。

もちろん、試乗車として用意されたRAV4の電子制御が優秀ということも考慮しなければいけませんが、BluEarth-4S AW21とトラクションコントロールの組み合わせなら、多少運転に自信がない方でも、難なく発進することができます。

コーナリング性能に関しては発進同様十分なグリップ感があり、日々の運転レベルのハンドル操作であれば滑るという感覚はありません。

高い速度で急激な操作を行うと、当然フロントは逃げていってしまいますが、それはあくまでインプレッションとして意地悪な操作をした場合の話。「雪道を走っている」ということを忘れず、急の付く運転をしなければ問題ありません。

試乗を繰り返し、圧雪された雪が飛ばされると、固く凍った路面が出現。そうなってくると電子制御が介入する場面が増え、完全な凍結路面はやや苦手ということが分かります。

続いて雪上のブレーキ性能については、想像していた以上にしっかりとした制動感があり、狙ったところに停めることも難しくありません。

どんなタイヤでも厳しいシャーベット路面も安心


また、取材時には、どんなタイヤにも厳しいと言われるシャーベット路面を走る機会もありました。

シャーベット状の路面は、水や雪に加え、泥も混じることで満足なグリップが稼げません。 そんなシャーベット路面では、雪上に比べやや滑る感覚はあるものの、十分速度を落としていれば「曲がる・止まる・進む」の基本動作を行うことできます。

こちらも滑りやすいことを認識し、無理な運転をしなければ全く問題ないという印象です。
 

溝が減っても変わらない雪上性能


今回の検証では、使用過程のBluEarth-4S AW21を試すこともできました。車はトヨタ ヴォクシー(2WD)で、約1年間、16,000km使用されたBluEarth-4S AW21を履いています。

溝の深さは約6.4mmと、新品と比較して30%程度摩耗した状態ですが、止まらない、曲がらないということはありません。

RAV4のように、4WD+オールシーズンタイヤという組み合わせに比べてやや滑る感覚はあります。しかし、夏タイヤなら立ち往生してしまうような場面でも状況によっては問題なく走れることが確認できました。
 

排水性と雪中せん断力を両立したトレッドパターン


オンロードでも雪上でも、まさにオールシーズンのグリップ力を発揮するBluEarth-4S AW21。

角度が絶妙に替えられた「V字ダイバージェントグルーブ」はあらゆる方向にエッジ効果を発揮し、センターから外側に向かって効率的に雪や雨を排出します。


また、V字ダイバージェントグルーブと逆の角度で入れられた「クロスグルーブ」が雪をしっかり圧縮することで、雪中せん断力を向上。

実際にタイヤが通った路面を見ても、しっかり雪が踏み固められていることがわかります。

タイヤ表面の手触りは、まるで高級ななめし革のようにしっとり。低温でも柔らかさを失いにくい特殊なコンパウンドを使用していることがうかがえます。
 

軽自動車から大型SUVまでカバーする豊富なサイズラインナップ


BluEarth-4S AW21のサイズラインナップは、軽自動車用である155/65R14(11月発売予定)から、235/55R19という最新のSUVまでという豊富な30サイズ。
季節を問わず使用できるオールシーズンタイヤだからこそ、幅広い車種に対応しているのは嬉しいポイントではないでしょうか。
ヨコハマタイヤ BluEarth-4S AW21【2021年10月以降発売予定サイズ】
235/55R19 105W 10月1日発売
245/40R18 97Y 10月1日発売
225/45R18 95Y 11月発売予定
235/45R18 98Y 11月発売予定
235/50R18 101V 10月1日発売
225/60R18 104V 10月1日発売
235/60R18 107W 10月1日発売
215/50R17 95W 10月1日発売
225/55R17 101W 10月1日発売
215/70R16 100H 11月発売予定
155/65R14 75H 11月発売予定

交換の煩わしさから解放してくれるBluEarth-4S AW21


雨交じりのオンロードから、雪、氷、シャーベット路面と、さまざまなシチュエーションでBluEarth-4S AW21の実力を試すことができました。

まずおすすめしたいのは、やはり非降雪地域にお住いの方です。BluEarth-4S AW21ならシーズンごとのタイヤ交換費用も、使わないタイヤの保管も必要ありません。

また、降雪地域の方なら、いよいよ雪が降るというタイミングで交換する必要がないため、わざわざ混雑するショップに行かなくても、空いているタイミングで交換することができます。

欧州を中心とする国や地域では、冬用タイヤの装着が義務づけられています。BluEarth-4S AW21は、冬用タイヤとして認証されていることを示す「スノーフレークマーク(正式名称:スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク)」を取得。

公的に認められただけのことはあり、実際の雪上性能は想像以上の実力です。

もちろんスタッドレスタイヤではないため、深い雪や凍結路面で使用することはできません。

ですが、高速道路で実施される「冬タイヤ規制」にも対応しており、プラスαの安心感を持ったタイヤとして、多くの人におすすめできます。

ヨコハマタイヤオールシーズンタイヤを詳しく見る

 

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