ンダ S660は、2015年から2022年まで製造販売されていた軽スポーツカー。
1996年に販売が終了したホンダ ビートから約19年の時を経て、ホンダ車のラインナップに軽スポーツカーが復活しました。
軽自動車という限られた枠の中で本格的なメカニズムを採用し、運動性能を追求している点がホンダ S660の特徴。
登場以来、ホンダファンやスポーツカーファンを楽しませてくれています。
ホンダ S660とは
ホンダ S660は、本格的な軽スポーツカーとして2015年から販売が開始されました。
2ドア2シーターのパッケージングを採用したオープンカーで、エンジンを座席後方のミッドシップに搭載していることが特徴です。
前後重量配45:55の優れた重量バランスを実現できたのは、エンジン搭載位置を乗員の背中に設定したからといえるでしょう。
税金などのランニングコストを抑えながらも、本格的なスポーツドライビングを楽しむことができる軽スポーツカーが、ホンダ S660です。
おすすめポイント1:本格スポーツカーと同じミッドシップエンジン
ホンダ S660の本気度が最も表れているのが、ミッドシップに搭載されたエンジンです。
これは、フェラーリやランボルギーニなど世界の名だたるスーパーカーやスポーツカーと同じレイアウトを軽自動車で実現するという驚きの発想。
出典:https://www.honda.co.jp/
エンジン本体は、ホンダの軽自動車「N」シリーズにも搭載されている直列3気筒 S07A型 ターボエンジンですが、新設計のターボチャージャーを採用した改良型エンジンとなっています。
最高出力は軽自動車規格最大値となる64馬力/6000rpm。最大トルクは104Nm/2600rpmです。
ホンダ S660専用に吸気・排気やターボチャージャー作動音のサウンドがチューニングされているため、耳からもスポーツドライビングを堪能できる演出も人気の秘訣でしょう。
おすすめポイント2:高い剛性を誇るボディフレーム
オープンスポーツカーであるホンダ S660は、オープンボディが故にボディ剛性の高さが心配されます。
しかし、ボディの骨格を余計な曲がりがなく、スムーズな直線と面で構成。
シンプルかつ緩やかな線でフレームを作ったことにより、高い剛性を確保することに成功しました。
さらに、全体の60%以上にハイテン材(高張力鋼板)を使うことで、軽量化にも成功しています。
おすすめポイント3:選べるトランスミッション
スポーツカーといえば、MTで車を操るイメージがあるかもしれません。
もちろん、ホンダ S660にもMTの設定があり、軽自動車初の6速MTが採用されています。
加えて、7速パドルシフト付きCVTもラインナップ。
AT限定免許でも、マニュアル車感覚のスポーツドライビングを楽しむことが可能です。
こういったスポーツカーがより身近となる選択肢が設けられていることで、初めてのスポーツカーライフを身構えることなく送ることができます。
おすすめポイント4:オープンボディでも安全性に抜かりがない
ホンダ S660は、安全面も充実しています。
運転席/助手席には、i-SRSエアバッグシステムやi-サイドエアバッグシステムを標準装備。
特に助手席には、長時間内圧を保持することができる内圧保持式エアバッグシステムが世界初採用されています。
出典:https://www.honda.co.jp/S660/webcatalog/performance/active-safety/
また、衝突軽減ブレーキや車両挙動安定化制御システム(VSA)など、予防安全システムも一部オプションで用意。
最新の安全装備が装着できるのも、見逃せないポイントです。
おすすめポイント5:メーカーチューニングの極み「S660 Modulo X」
ホンダ S660には、ホンダの純正アクセサリーブランド「Modulo」が手掛けた、「S660 Modulo X」もラインナップされています。
開発アドバイザーは元レーシングドライバーでドリフトキングの異名を持つ、土屋圭市氏。
「S660 Modulo X」は、土屋圭市氏が徹底的に走り込んで作り上げたパーツにより、そのポテンシャルを最大限に引き出されています。
まとめ
ホンダ ビートの再来といわれるS660は、スポーツカーファンの期待を裏切らないスポーツドライビングを提供してくれます。
コストパフォーマンスに優れた本格的なミッドシップエンジンのオープンスポーツカーであるホンダ S660。
趣味の車としても最適で、おすすめの一台です。