スズキ・ジムニーをワンサイズ大きくしたジムニーシエラ。
「ぶっちゃけジムニーで十分じゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、ジムニーシエラだからこそおすすめしたいところはいくつもあります!
しかも、ここでは現行JB74ではなく旧型JB43!
今実はお買い得でチョイスしたいJB43ジムニーシエラの魅力をご紹介します。
スズキ・JB43ジムニーシエラとは
ジムニーシエラは、軽自動車規格のジムニーに対し、排気量アップとワイドフェンダー化を行った乗用車です。
現行型のジムニーシエラは2018年に発売されたJB74でしたが、JB74の前に販売されていたのがJB43。
JB43の生産期間は2000年から2018年の18年間、ベースモデルのJB33を含めれば1998年から約20年間なので、非常に長い期間販売され、その間、何度も一部改良やマイナーチェンジが行われてきました。
JB43ジムニーシエラは、排気量1,328ccでスイフトやワゴンRソリオと同じのM13A型エンジンが搭載され、JB23ジムニーよりワイドトレッド化されています。
スズキ・JB43ジムニーシエラの年次変更点
ジムニーワイドとジムニーシエラの違いとは
JB43型の『ジムニーシエラ』は2002年1月から2018年2月まで販売されていました。
しかし、その前にJB43ジムニーシエラとほぼ同シルエットの『ジムニーワイド』が4年ほど販売された時期があり、ジムニーワイドが発売された当初は、車両型式から『JB33』と呼ばれています。
2000年4月にエンジンを積みかえたことでマイナーチェンジとして車両型式がJB33からJB43に変更されますが、モデル名はジムニーワイドのまま。
ジムニーワイドのままJB33、JB43と引き継がれ、マイナーチェンジから2年後の2002年に『ジムニーシエラ』に改名されます。
JB33ジムニーワイドからJB43ジムニーシエラまで、フルモデルチェンジされず、一度のマイナーチェンジと複数回一部改良がなされたことによりJB33ジムニーワイドだった1型からJB43ジムニーシエラ最終モデルの9型まで存在しますが、すべて同モデルとして扱われることが多いです。
1型から9型までの年次変更内容
型式 | 車体番号 | 販売期間 | 変更内容 |
---|---|---|---|
1型 | JB33W-100001~ | 1998年1月~ | ・モデル名『ジムニーワイド』 ・特別仕様車『Zリミテッド』販売 |
JB33-11562 ~ | 1998年7月~ | 一部改良 ・タイロッドエンド形状を変更 ・JMを廃止、JZ誕生 ・1999年10月グッドデザイン賞受賞 |
|
2型 | JB43W-100001~ | 2000年4月~ | マイナーチェンジ ・車両型式がJB33からJB43へ変更 ・JZ廃止→ベースグレードのみに位置変更 ・エンジンが新開発のM13Aへ変更 |
3型 | JB43W-110001~ | 2002年1月~ | 一部改良 ・モデル名『ジムニーシエラ』に変更 |
4型 | JB43W-200001~ | 2004年10月~ | 一部改良 ・インパネ意匠変更 ・トランスファー切り替えがレバー式からスイッチ式へ変更 |
5型 | JB43W-300001~ | 2005年11月~ | 一部改良 ・マニュアルヘッドランプレベライザー等の装備追加 ・ドアミラー形状変更 |
2006年1月 | ・特別仕様車『ワイルドウィンド』を発売 (2006年11月、2007年11月にも発 |
||
2007年~ | ・ワイルドウィンドのフロントバンパーを輸出仕様と同じものが装着 | ||
6型 | JB43W-400001 ~ | 2008年6月~ | 一部変更 ・空調パネルの小変更 ・ドライブアクション4×4システムを搭載し2H-4L間の直接シフト可能になった ・特別仕様車『ランドベンチャー』を発売(2009年6月にも発売) |
2008年11月 | ・特別仕様車『ワイルドウインド』発売 | ||
2010年4月 | ・4月9日に誕生40年記念モデル『X-Adventure』(クロス-アドベンチャー)発売 | ||
7型 | JB43W- | 2010年9月~ | 一部改良 ・法改正により車載故障診断装置を搭載 |
8型 | JB43W-560001~ | 2012年5月~ | 一部改良 ・フロントフードの高さや構造を変更 ・フロントバンパーのデザインを変更 ・ISOFIX対応のチャイルドシート固定用アンカーを採用 ・特別仕様車『クロスアドベンチャー』発売 |
9型 | JB43W- | 2014年8月 | 一部改良 ・メーターやシート表皮などのデザインを変更 ・横滑り防止装置&トラクションコントロールを標準装備 ・特別仕様車『ランドベンチャー』発売 |
2018年2月 | ・生産終了 | ||
2018年7月 | ・販売終了 |
スズキ・JB43ジムニーシエラのおすすめポイント1:世界中で愛されているスズキ車
ジムニーシエラは、ジムニーの海外輸出向けに生産されたモデルを国内仕様にして販売しています。
国内では軽自動車であるジムニーの存在感が強いですが、ジムニーシエラはスズキが誇るグローバルカーなのです。
開発テストは、海外の悪路で行われたり、世界中のユーザーから意見を取りいれて進められました。
つまり、ジムニーシエラは世界基準のもと開発された4×4オフロード車両なのです。
スズキ・JB43ジムニーシエラのおすすめポイント2:余裕のパワー感
JB23ジムニーは660ccターボエンジンを搭載しているのに対し、JB43ジムニーシエラは1,300ccのNAエンジンです。
JB23ジムニーはターボのブーストに入ったとき一気に加速していく段階的なパワーフィールですが、JB43ジムニーシエラは低回転から高回転までフラットな出力特性で加速していきます。
エンジンパワーにも余裕があるため、高速道路の移動などではジムニーよりも快適に走行可能。
また、ボディサイズは5ナンバーに収まるコンパクトカーと同等な大きさのため、小回りがきく上に、乗車位置が高くて見晴らしが良いため、狭い街中でも安心して運転できます。
スズキ・JB43ジムニーシエラのおすすめポイント3:走破性能は小型クロカン4×4の横綱級!
近年のクルマ市場で、世界的に高い人気を誇るのはコンパクトSUVです。
これらの車種は背も高く、悪路走破性も高そうに見えますが、想定されているステージはいわゆるオンロード。アスファルトの上です。
対してJB43ジムニーシエラは正統派4×4オフロード車。
また、車重が約1トンと非常に軽量のため、大型SUVが走れない道でも軽さを生かして走り抜けることができます。
ジムニーシエラが持つ「軽量コンパクトかつ本格的な4×4オフロード車」というクルマは、世界中探しても稀で、なおかつ小型オフロードカーの中では、横綱級の活躍と人気があります。
スズキ・JB43ジムニーシエラのおすすめポイント④:カスタムパーツが豊富
JB23ジムニーとJB43ジムニーシエラの販売台数ではJB23のほうが多く、その分カスタムパーツも豊富です。
「では、カスタムは不自由なの?」と、思われるかもしれませんが、JB23ジムニーとJB43ジムニーシエラは共通部品が多く、JB23ジムニーのパーツの大半がJB43ジムニーシエラにも取り付けられますのでご安心ください。
また、海外ではJB43ジムニーシエラが主流であるため、海外製パーツが多いのも魅力の一つ。
JB23ジムニー同様、JB43ジムニーシエラも豊富なパーツを選びながら自分だけの愛車を作っていく楽しさを持っているのです。
スズキ・JB43ジムニーシエラのスペック
2008年式 JB43ジムニーシエラ | ||
---|---|---|
型式 | GWZJ-Y6【GWZR-Y6】 | |
全長×全幅×全高(mm) | 3,550×1,600×1,705 | |
ホイールベース(mm) | 2,250 | |
車重(kg) | 1,060【1,070】 | |
乗車定員(名) | 4 | |
原動機型式 | M13A | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC16バルブ | |
総排気量(cc) | 1,328 | |
ボア×ストローク(mm) | 78.0×69.5 | |
圧縮比 | 9.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 65[88]/6,000 | |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 118[12.0]/4,000 | |
トランスミッション | 5速MT/4速AT | |
駆動方式 | パートタイム4WD | |
10・15モード燃費値(km/L) | 14.0【12.8】 | |
タイヤサイズ | 前 | 205/70R15 95S |
後 | 205/70R15 95S |
まとめ
いかがでしたか。
軽自動車のジムニーも良いクルマですが、ジムニーシエラにしかない魅力もたくさんあります。
維持費を考えれば軽自動車であるジムニーが圧倒的にお買い得ではありますが、車検を安くできるように民間工場を探したり自らユーザー車検に挑戦したみたりすれば、維持費もジムニーより少々割高ぐらいで抑えれます。
これからジムニーの購入を考えているオーナーさんは、JB43ジムニーシエラにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
きっとジムニーよりも刺激的で快適なオフロードライフが待っているかもしれませんよ。