ホットハッチクラスで高い人気を誇るスズキ・スイフトスポーツ(スイスポ)。このスイスポの人気を一気に押し上げたのは2代目モデルのZC31でした。
ZC31がなぜここまで人気となったのか?
そこには、他メーカーのホットハッチにはない魅力が満載だったからこそ。今回はそんなZC31スイスポスポーツについてご紹介します。
スズキ・ZC31Sスイフトスポ―ツとは
今、日本のホットハッチカスタムにおいて、一番熱い視線を集めているのはスズキ・スイフトスポーツ(以下:スイスポ)です。
現行モデルのZC33S型は発売以降大量のバックオーダーをかかえるほどの人気で、国内外の多くのパーツメーカーもカスタムパーツを発売しています。
そんなスイスポを爆発的に推し上げたのが2代目モデルのZC31型。
エンジン、フレーム、外装/内装デザインすべてを一新し、エンジンはHT81型から排気量を100ccアップして1.6リッター化。
これは、当時スズキが出場していたJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)排気量が1.6リッターまで向上したことがきっかけとなっています。
そして、2007年にドライバーズチャンピオンを獲得したことで、ラリー人気の高い欧州を中心に人気が爆発!ZC31スイスポは全世界で約25万台のセールスを記録しました。
スズキ・ZC31スイフトスポ―ツの変更点
ZC31スイスポの2度の一部改良を行い、前期・中期・後期(または1型・2型・3型)に分けられます。
1型からの変更点と2型の特徴
2型ではトランスミッションのギア比を変更し、エンジンバルブスプリング変更によりタコメーターのレッドゾーンは6,800rpmから7,200rpmに向上しました。
そのほか、内部機構の変更点として、サスペンションのチューニングやESP(横滑り防止機構)が追加搭載されました。
外装はウインカーをボディからドアミラーへ移行し、内装はドアハンドルのトリムを赤から黒、メーカーオプションのレカロシートを赤黒基調から黒グレー基調へ変更、さらに後部座席の折りたたみ機構変更とラゲッジボードの追加が行われました。
2型からの変更点と3型の特徴
3型の外装は、従来のアルミホイールをエンケイ社製へ変更。
デザインの変更とホイール単体での軽量化を果たしています。
スズキ・ZC31スイフトスポ―ツのおすすめポイント①:デザインがカッコいい
ZC31スイスポのベースモデルである2代目スイフトは、世界戦略車としてデザインに関心の高い欧州でも受け入れられるスタイルを意識してデザインされています。
このデザインは欧州市場で高く評価され、3代目であるZC32Sスイスポにも基本デザインが持ち越しされたほど。
また、XGエアロという純正のエアロパーツも用意され、欧州ホットハッチモデルと肩を並べるほどスタイリッシュで、海外で多くのユーザー獲得しました。
スズキ・ZC31スイフトスポ―ツのおすすめポイント②:カスタムが楽しい
ZC31スイスポは競技だけでなく、ユーザーによるカスタムも盛んです。
発売当時から、多くのメーカーがパーツを開発・販売を行っていたため、現在は多くの中古のパーツがお店やネットオークションで流通しています。
また、メーカーによっては今も新品パーツが購入できるほど、根強い人気を誇っているのです。
中古車両も安価で購入できるため、安くて速いコンパクトカーに乗りたいという方にはおすすめ。
排気量の小さいのエンジンをいかに、パワーアップして速くするかが面白いところで、ZC31スイスポの場合、ターボやスーパーチャージャーを搭載するのが人気のようです。
スズキ・ZC31スイフトスポ―ツのおすすめポイント③:特別仕様車の装備が豪華すぎる
スイフトスポーツ Sリミテッド / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION.
スイフトスポーツ Sリミテッド / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION.
スイフトスポーツ Vセレクション / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION.
スイフトスポーツ Vセレクション / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION.
スイフトスポーツ Vセレクション / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION.
ZC31スイスポは発売以降、『リミテッド』、『Vセレクション』、『Sリミテッド』、『Fリミテッド』など多数の特別仕様車が販売されました。
リミテッドは、外装に専用フロントスポーツバンパー&サイドスポイラーの装着、シート表皮に本革とアルカンターラを採用した専用レカロシートを装備。
Vセレクションは、専用エアロに質感の高いアルカンターラを使用したスポーツシートを搭載し、レーシング車両を意識した仕様となっています。
Sリミテッドは、SRSカーテンエアバッグ・フロントシートSRSサイドエアバッグ、ディスチャージヘッドランプを装着。
Fリミテッドでは、専用エアロや専用レカロシートを装着し、本革巻ステアリングホイール、本革巻シフトノブ、シルバーステッチが入ったシフトブーツ、クロムメッキの装飾が施されたシフトリングなど、細部までこだわりのレーシーなパーツが採用され、非常に豪華な装備が満載です。
まとめ
スイスポは、多くのショップが現行ZC33Sに力を入れていることから新たなユーザーも増え、中古車市場では3代目モデルのZC32S型が依然として高い人気です。
しかし、ZC31Sスイスポもまだまだ現役。
カスタムノウハウも情報が出回っており、カスタムのやり方しだいではZC33・ZC32のカスタムカーを凌ぐ速さだって実現できます。
安価で速いホットハッチを製作したい方には、ZC31型スイフトスポーツを是非おすすめします。