スズキ アルトのスポーツモデル『アルトターボRS』。
5ドア4人乗りでありながらターボエンジンのパワフルな加速と専用チューンの足回りでスポーティーな走行が楽しめる希少なモデル。
そんな魅力あふれるアルトターボRSにおすすめポイントを詳細にご紹介します。
スズキ アルトターボRSとは
スズキ アルトといえば、リーズナブルで低燃費な5ドアハッチバックの軽自動車ですが、現行アルト(HA36S)で初めてのスポーツモデルだったのがアルトターボRSです。
アルトターボRSは2015年3月に発売され、同年12月24日に発売されるアルトワークスのベースモデルとなったモデルです。
その後、2018年11月にアルトの一部仕様変更が発表されると同時にアルトターボRSが生産終了となり、生産期間は3年8カ月とあまりにも短命なモデルでした。
アルト / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION
アルトは、658cc直列3気筒R06A型エンジンにCVTを組み合わせ、車重が610~700kgと非常に軽量な車体が相まって、発売当時に燃費値が市販車トップの37.0km/Lを記録しました。
2015年にはグッドデザイン賞、RJCカー・オブ・ザ・イヤー、日本カー・オブ・ザ・イヤー『スモールモビリティ部門賞』の3冠を達成し、スズキ軽自動車ラインナップの標準車両モデルとして人気のモデルです。
アルトターボRSは、スポーティーで爽快な走りとクルマを操る楽しさを追求し、アルトをベースにスポーティーなチューニングがなされたモデルです。
軽自動車なので維持費やカスタム費用が安く、登場からカスタムベースとして注目が集まり、多くのパーツメーカーがアルトターボRSのカスタムパーツを販売しました。
スズキ アルトターボRSのおすすめポイント1:乗って楽しい
5速AGS / ©SUZUKI MOTOR CORPORATION
アルトターボRSは、各部に補強された専用ボディやインタークーラー付きターボを搭載したエンジンや専用開発された5速AGSトランスミッションなど、燃費重視の通常モデルとは打って変わり、スポーツを楽しむ仕様になっています。
トランスミッションの5速AGSは、通常のオートマモードに手動で変速するマニュアルモードが設定され、ステアリングホイールに備え付けられたパドルシフトでシフトアップ/ダウンを行います。
ボディはBピラーの上部やテールゲート開口部などを30打点でスポット溶接増しされ、ショックアブソーバーは前後ともKYB製、スタビライザーを全車標準装備しているほか、ブッシュ類の強化といった改良もなされています。
パワーは軽自動車規格目一杯の64馬力、これに車重がわずか670kgしかないため、アルトターボRSは軽さとターボRS専用チューンでドライビング楽しめるスポーツKカーです。
スズキ アルトターボRSのおすすめポイント2:外装がカッコいい
Photo by Ken Shimoda
Photo by Ken Shimoda
アルトターボRSの外装はアルトと基本デザインが共通ですが、細かなところでターボRSの専用カスタムが施されています。
前後バンパーやサイドスカートは、スポーティーにドレスアップされ、ホイールは切削加工のエンケイ製15インチアルミホイールと、なかなか高そうなパーツが取り付けられています。
Photo by Ken Shimoda
カラーはパールホワイト、ピュアレッド、ブルーイッシュブラックパ―ルの3色で、『TURBO RS』のサイドデカールもカッコいい。
見た目からも瞬時にスポーツKカーだとわかるスタイルです。
スズキ アルトターボRSのおすすめポイント3:充実の内装装備
©SUZUKI MOTOR CORPORATION
内装は高いホールド性を確保する専用シートやエアコン吹き出し口に赤いメッキ加工など、RSターボ専用パーツが装備されます。
シフトブーツや本革ステアリングにレッドステッチが施されたり、ピアノブラック調のセンターガーニッシュなど、通常モデルのアルトと比べても、圧倒的に高級感があります。
また、運転席シートヒーターを標準装備(4WDは助手席にも装備)や、室内空調ユニットを通過する空気を電気で直接温め、室内に入った直後の冷間時にエンジン始動直後から暖かい風を出すことができるPTCヒーターを4WDに採用しています。
アイドリングストップ中は、保冷材によってエンジン停止時の車内温度上昇を抑制するエコクールも標準装備させており、冬場に嬉しい装備が至れる尽くせり。
これほど実用性を高く、そしてスポーツが楽しめる軽自動車はなかなかありません。
スズキ アルトターボRSのスペック
©SUZUKI MOTOR CORPORATION
スズキ アルトターボRS | |||||
---|---|---|---|---|---|
型式 | DBA-HA36S | ||||
駆動方式 | FF | 4WD | |||
ミッション | 5速AGS | ||||
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,500 | ||||
ホイールベース(mm) | 2,460 | ||||
車重(kg) | 670 | 720 | |||
乗車定員(名) | 4 | ||||
原動機型式 | R06A | ||||
エンジン種類 | 直列3気筒DOHC12バルブターボ | ||||
総排気量(cc) | 658 | ||||
ボア×ストローク(mm) | 64.0×68.2 | ||||
圧縮比 | 9.1 | ||||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 47[64]/6,000 | ||||
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 98[10.0]/3,000 | ||||
JC08モード 燃費値(km/L) | 25.6 | 24.6 | |||
タイヤサイズ | 前 | 165/55R15 75V | |||
後 | 165/55R15 75V |
まとめ
アルトターボRSは、軽自動車でもファン・トゥ・ドライブをしたいという方にピッタリのモデルです。
また、通常モデルのアルトより快適でクオリティが高い上級グレードととらえてもいいでしょう。燃費面ではベースモデルが優りますが、装備ではアルトターボRSが充実している部分もあるため、普段使いだけど通常のアルトじゃ物足りないと感じるユーザーにアルトターボRSはおすすめしたいです。
スポーツKカーとはいえオートマ限定免許での運転可能で、アルトワークスほどスパルタンではないので、女性にも是非乗っていただきたいです。
一歩進んだ軽自動車ライフを送りたい方はアルトターボRSいかがでしょうか。