いわゆる「光モノ」とも呼ばれる灯火類の数々。ヘッドライトやテールランプのカスタムといえば古くからの定番ネタ。
でもあなたはそのルールをきちんと理解しているだろうか?
安全に直結する各部分の灯火類保安基準のまとめと、その中でも特に注意すべき点をピックアップして解説!
また人気のカスタム「イカリング」や「スモークフィルム」などは車検に通るのか?などの考察や、近年純正装着の進む「流れるウインカー」ことシーケンシャルウインカーやDRL(デイタイムランニングランプ)についての法令など、最新情報も交えながら詳しく掘り下げていきます!
お手軽ドレスアップの定番「ライト」でも実はルールがいっぱい!
通称「光モノ」魅力は絶大なイメチェン効果だけど…?
自動車という存在とは切っても切れない関係のライト。
車体の前後左右に取り付けられたライトは道交法上で「灯火類」と総称され、それぞれが照明や合図などの役割を果たしています。
カスタムカー界隈においては内装の照明などと併せて「光モノ」ともよばれ、施工難易度に対するイメチェン効果の大きさなどからドレスアップの定番として親しまれているのは周知のとおり。
でも実はそんなお手軽さとは裏腹に、ライトにはとても厳格なルールが存在するのです。
あなたのクルマは大丈夫?安全のため、そして車検対応をキチンとするためにもそれぞれのライトのルールを知っておきましょう!
「色」「取付位置」「光量」「光軸」が灯火類保安基準のキーワード
- 色
- 取付位置
- 光量
- 光軸
この3つの保安基準を満たして初めて車検対応となり、公道を走ることが許されます。
逆にこれらのどれかひとつでも満たしていなければ違法改造と見なされ、整備不良として取り締まりの対象となってしまうのです。
【参考:灯火類の罰則】
- 違反点数:1点
- 反則金額:7,000円
罰金7000円というのも冷静に考えれば手痛い出費。
また灯火類の整備不良は他車からの視認性に直結するため、車検対応か、取り締まられるか以前の問題として危険なので絶対にあってはならないことだと断言します。
そもそも改造不可?新型車のライトのトレンドとは
近年のクルマの灯火類は主に上級グレードのモノを中心に、制御の緻密化や構造の複雑化が進んでいます。
特にLEDの普及により増えてきたALH(アダプティブライティングヘッドライト)や、いわゆる「流れるウインカー」であるシーケンシャルウインカーなどの装着車は、ヘッドライト自体に基盤や制御回路が組み込まれており原則的にユーザーレベルでの分解は不可能。
交換する場合は片側10万円~数十万円するユニットごとASSY交換というケースが増えています。
従来のクルマの場合は裏側から電球を差し替えたりするだけで安価かつ簡単にDIYカスタムが可能でしたが、段々とそのような車種は減ってきています。
裏を返せばそれだけ灯火類というものは安全性やデザインに直結する部品であり、メーカーとしてはいじって欲しくない部分というのが本音のようです。
とはいえ今でも、特に大衆車はコストの兼ね合いで昔ながらのハロゲン球や電球を使用するものも多く、魅力的な社外パーツで愛車をカッコよくカスタムしたいというユーザー心理もまた真実。
正しいカスタムを楽しむためにも、それぞれの部分ごとに愛車の灯火類の保安基準をしっかりと理解していきましょう!
灯火類の保安基準一覧&特に注意すべき部分をピックアップ解説!
迷ったらココを見て!自動車用灯火類保安基準を一覧にまとめました
- 光の色:白色または淡黄色(濃い黄色はNG)左右で同じ色であること
- 色温度:3,500~6,000K(ケルビン)程度
- ランプの数:ロービーム2灯、ハイビームは2灯または4灯
- 取付位置:左右対称 レンズ上端は地上120cm以下、下端は同50cm以上 ライト部分端からボディ側面まで4cm以内に収まること
- 明るさ:ハイビーム時 2灯式15,000カンデラ以上 4灯式12,000カンデラ以上
- 最高光度の合計は22万2000カンデラ以下
- 光軸:向きと角度について ロービームは40m先のものを確認でき、且つ対向車の妨げにならぬようやや左に向くこと ハイビームは100m先を確認できること
【スモールランプ(車幅灯)】
- 光の色:白色、淡黄色、橙(オレンジ)色のいずれかで全て同色であること
- 左右対称で2個または4個
- 明るさ:夜間に前方300mから確認できること
【フォグランプ(霧灯)】
- 光の色:前方は白色または淡黄色、後方(リアフォグランプ)は赤色 前後それぞれ左右同色であること
- 取付位置(2005年登録車まで):フォグランプの中心がヘッドライトのロービーム照明部の中心より下にあること
- 取付位置(2006年以降登録車):前方はロービームより下で照明部分の上端が地上25~80cm、後方は照明部分の上端が地上25~100cm以内 かつブレーキランプから10cm以上離れていること
- 明るさ:1万カンデラまで 後方は尾灯よりも明るく点灯すること
- 光軸:斜め下向きの角度
- スモールランプおよびヘッドライト点灯時にのみ点灯可能 消灯時には点灯しないこと
【デイライト(昼間走行灯)】
- 光の色:白色に限る(青やオレンジ、黄色、緑などは不可)
- 取付位置:下端が地上25cm、上端が150cmまで 左右間隔60cm以上(車幅130cm以上の車の場合)
- 照明部の面積:25㎠以上200㎠以下
- 明るさ:400カンデラ以上1440カンデラ以下
- 夜間は消灯または減光すること
【その他灯火類】
- 光の色:前方は赤色以外 後方は赤色や橙(但し地上2.5m以上は可)白色以外
- 明るさ:300カンデラ以下
【ウインカー(方向指示器)】
- 光の色:橙(オレンジ)色
- クリアレンズの場合はランプが橙色に発光すること
- 取付位置:地上35~210cm以内 ボディの最も外側から40cm以内
- レンズの面積:前方・後方20㎠以上、側面部10㎠以上
- 明るさ:電球は15w以上、前方と後方は100m離れて確認できること
- 点灯回数:毎分60~120回の間であること
- シーケンシャルウインカー(流れるウインカー):
- LEDの点灯は内側から外側に向かうこと(車体内側から外側、もしくは中心から放射状に広がって均一かつ連続的に点灯)
- LEDは点灯後、全てのLEDが点灯するまで点灯し続けること
- 全てのLEDが同時に消灯すること
- 点灯周期は毎分60~120回の間で一定周期であること。
- 流れ方が左右対称であること
- 他の方向指示器と点滅周期が同じであること
【ブレーキランプ(制動灯)】
- 光の色:赤色に限る
- クリアレンズの場合はランプが赤色に点灯すること
- 取付位置:地上35cm~210cm以内 ボディの最も外側から40cm以内
- レンズの面積:20㎠以上
- 明るさ:電球は15w以上 100m離れて確認できること
【バックランプ(後退灯)】
- 光の色:白色
- 取付位置:2個ある場合は左右対称であること
- 同時に点灯するバックランプは2個まで
- 明るさ:後方75mの距離から確認できること
【ヘッドライト】色温度と光軸がキモ!
ヘッドライト(前照灯)はその名の通り夜間や悪天候時に重要な役割を果たす部品。
そのため色温度や光度、光軸まで厳密に数値が定められています。灯火類の中でも最も保安基準の厳しい部分といっても過言ではありません。
その一方でクルマの表情で言うとヘッドライトはいわば「眼」に相当する部分。
ハロゲンヘッドライトの車種の場合は比較的簡単にバルブ(電球)を交換でき、ドレスアップ効果も高い人気のカスタム箇所となっています。
特にHIDやLEDバルブの白い光はクルマの表情をシャープに引き締めてくれる定番カスタムですが、しっかりと色温度や光度の基準を満たす車検適合品を選ぶ必要があります。
色温度はK(ケルビン)という単位で表され、数値が低ければ黄色っぽく、高ければ青くなっていきます。
保安基準適合は3,500~6,000K(ケルビン)程度のもの。
この数値が前照灯の色「白色または薄黄色」の目安となります。
HIDやLEDの青白い光は確かにカッコいいですが、度が過ぎると車検に通らなかったり悪天候時の視界に深刻な悪影響も。
また逆に黄色すぎる光のバルブも車検に通りません。
自分と他車の安全のためにも公道では絶対に車検対応品を装着しましょう。
またヘッドライトのカスタムはキチンと行わなければ対向車にも大迷惑!
特に社外品のHIDやLEDバルブで問題になるのがグレア(光軸漏れ)です。
本来ヘッドライトの光軸は運転に必要な配光かつ対向車が眩しくならないよう調整されていますが、社外品バルブに交換することで狙ったところ以外にも光が漏れてしまうことがあります。これがグレアの正体。
原因は本来想定されている純正バルブに最適化されたレンズカットに対して社外品バルブの配光や光量が合っていないことで、LEDバルブの場合耐熱アルミテープや遮光板などで対策する必要があります。
もちろん社外品バルブに交換したらテスターを使った光軸の再調整は必須。
作業の手軽さとは裏腹に注意すべき点が非常に多いのがヘッドライトカスタムの特徴といえるでしょう。
【スモールランプ】曖昧かつ情報の錯綜しやすい部分。イカリング後付けは慎重に
スモールランプ(車幅灯)は灯火類の中でも比較的保安基準の緩い部品で、光の色と個数、最低限の明るささえ満たせばOK。
スモールランプのカスタムでよく話題に上がるのがヘッドライト内に丸い輪っかの発光体を装着するいわゆる「イカリング」ですが、色や個数、明るさの基準を満たしていれば保安基準上はOKということになります。
イカリングの取り付け可能個数はネット上でも情報が錯綜しており、左右3つずつ合計6個までとする記述も見られますが、車幅灯の保安基準に当てはめる場合は左右2つずつ合計4個までが正解。
ただしあくまで「保安基準上」では良くても、被視認性などの面でかなりグレーゾーンの部分であるため、後付けのイカリングはディーラーや指定整備工場など自社で車検を通すような場合は入庫不可として断られるケースも多いようです。
(「イカリング」について詳しくはこちらの記事も参照)
このあたりは各ディーラーや整備工場によっても判断が分かれる部分なので、取り付け前には必ず確認を取るようにしましょう。
【デイタイムランニングランプ/DRL】通称デイライト 明確化されたルールを守って!
最近よく耳にするようになったのがデイタイムランニングライト(昼間走行灯/DRL)。
これはもともとカナダやヨーロッパなどで昼間の被視認性向上のために義務化されていたもの。
日本では2016年以前はDRLに関する保安基準がなく、エンジン始動と連動して点灯する灯火はもっぱら「その他灯火類」に分類されていました。
国産車では2010年代ごろから「アクセサリーランプ」という名前で一部車種にオプション設定されることもありました。
「その他灯火類」は前方は赤色、後方は白色以外なら基本的に色の制限が無かったため、特に青く光るものが一時期のトレンドになったことも。
©Honda 「その他灯火類」に含まれていたアクセサリーランプの例
しかし「その他灯火類」は明るさが300カンデラ以下に制限されており、輸入車のDRL装着車はプログラミングやフィルム貼りつけで光量を落とすなどの対策をしなければなりませんでしたが、2016年に日本も足並みをそろえる形で明るく光るDRLが認可されました。(日本国内でのDRL装着は任意)
なお国内での認可後、BMWなどの一部車種ではディーラーでソフトウェアアップデートすることで本国仕様のDRL点灯パターンを解禁できるサービスも行われ話題に。
保安基準が緩い代わりに明るさに厳しい制限が掛けられる「その他灯火類」と異なりDRLは細かく定められた基準を満たせば1440カンデラまでとかなり明るく点灯できるため、昼間でも大きな存在感を手に入れられることもあってメーカー純正/サードパーティ製問わずトレンドとなっています。
後付けも可能ですが、明るさと同時に注意したいのが「夜間は消灯または減光すること」の部分。
ヘッドライト点灯と同時に消灯または減光させる回路が組み込まれていないと違反になってしまいます。
特に海外製品の場合、日本と法規が違う関係でヘッドライトが点灯してもそのままの光量で点灯し続けるものがあるので注意が必要。
取り付け前に点灯パターンを必ず確認しましょう。
【ウインカー】光の色とハイフラに注意!
ウインカー(方向指示器)のカスタムは主に光の色と点滅回数が問題になる場合が多くみられます。
見た目の統一感を演出するクリアレンズは人気のドレスアップパーツですが、ウインカーの光の色は橙色(オレンジ)と定められているため白色やその他の色はNG。
必ず着色されたバルブかオレンジ色に発光するLEDなどをセットで交換する必要があります。
またシャープな点滅でドレスアップ効果の高いLEDバルブを入れる場合も注意が必要。
純正で普通の電球を使う車種の場合、そのままLED球に交換すると消費電力が少なすぎて球切れ時と同じ高速点滅(いわゆるハイフラ)状態になってしまいます。
ハイフラのままではもちろん保安基準不適合なので、LED球を使用するときは専用のICウインカーリレー又はハイフラ防止用の抵抗をあらかじめ組み込んで保安基準内の点滅回数を確保したうえで取り付けましょう。
【シーケンシャルウインカー】流れるウインカーのお話。発光パターンに制約あり!
もともと電球式のバルブをLEDに交換してキレのある点滅を楽しむことが多かったウインカーのカスタムですが、近年新しいトレンドが次々と生まれています。
1つ目は「シーケンシャルウインカー」いわゆる「流れるウインカー」と呼ばれるモノ。
その歴史は意外に旧く、日本では1968年にダットサン(日産)ブルーバード510型にオプション設定された「ハミングテール」、「ハミングシグナル」と呼ばれるものが元祖。
筆者はイベントで一度だけハミングテールの実物を見たことがありますが、仕組みとしては小型モーターが回転するリレーボックスで機械的に接点を制御する方式。
電球とモーターを組み合わせたこの方式は消費電力や故障率の問題で他に波及せず、法規上も流れるウインカーの新規装着が認められなくなったことで忘れ去られていきました。
例外的にデコトラのドレスアップとして流れるウインカーは一部で生き残りましたが、保安基準には適合せず当時はあくまでも違法改造の域を出ませんでした。
しかしその後LEDと半導体部品の普及により、国土交通省が2014年10月に保安基準を改正して流れるウインカーを認可。
ほぼ同時期にアウディがシーケンシャルウインカーを純正装着した高級セダン「A8」を日本市場に投入し話題となりました。
日本ではレクサスが2015年にLXで初採用したのを皮切りにトヨタ系列の車種から順次普及が進み、今では一部の軽自動車にまで採用されるに至っています。
その分かりやすい高級感とインパクトから社外品のアフターパーツも豊富に発売されていますが、中には「公道使用不可」として保安基準適合に適合しないものもあるので注意が必要です。
特に重要なのが保安基準項目のうち
- LEDの点灯は内側から外側に向かうこと(車体内側から外側、もしくは中心から放射状に広がって均一かつ連続的に点灯)
- LEDは点灯後、全てのLEDが点灯するまで点灯し続けること
- 全てのLEDが同時に消灯すること
正直、文字で見てもピンと来ないのでアニメーションで見てみましょう。
©モタガレ 筆者制作
上が保安基準適合の点滅パターン、下が非適合(車検非対応)パターン。(尖っているのが外側)
かなり簡略化しましたが大まかなイメージは掴めるかと。
純正シーケンシャルウインカー装着車を観察してみると上のような光り方をしています。
いっぽうで「イベント専用」と銘打って下のような点灯パターンを組み込んだ社外パーツもありますが、こちらは保安基準に適合しないため公道で使用すると違反となります。
アフターパーツで取り付ける際は、きちんと保安基準適合商品であることを確認してから取り付けましょう。
ちなみに法規上は光が「内側から外側に向かうこと」と書かれ角度に関する記載はないものの、実際の車検では「横長の形状で水平方向」でなければ不適合になってしまう場合があります。
これは特にミニバンや箱バン、軽ハイトワゴンなどに多く見られる縦長テールランプ車向けの後付けシーケンシャルウインカーで起こるトラブルで、発光部の長さを稼ぐためにLEDを斜めに配置した製品は検査員の裁量で車検に落ちてしまうケースがあるのです。
ハイエースやキャラバンなどカスタムが盛んな車種でも起こる事例なので、該当する車種への取り付けを検討している人は要注意ポイント!
また書類上は保安基準適合品であっても、ディーラーや認定工場の持ち込みでは後付けシーケンシャルウインカー装着車が断られるケースも。
普段からディーラーや認定工場に車検や整備などを任せている場合は、取り付け前にいちど相談することを強くオススメします!
【ダブルファンクションウインカー】光モノの最新トレンド。複雑な発光パターンに気を付けよう
最近のもう一つのトレンドがダブルファンクションウインカー。
名前を聞いてもピンと来ないものの、ザックリ言うと「デイタイムランニングライト(デイライト,DRL)とウインカーを同じ位置で切り替えて兼用する方式です。
ベテランのクルマ好き諸兄には「ウインカーポジション(ウィンポジ)の発展形」と言うとイメージしやすいかもしれません。
ウインカーポジションがオレンジ色のウインカーランプをそのまま車幅灯として点灯させるのに対し、ダブルファンクションは通常走行時は白色のDRLとして点灯、ウインカーやハザードを出す時だけオレンジ色に切り替わって点滅するというのが異なるポイント。
ボルボやミニなどから採用が始まり、今では国産各社の新型車にも装着が進んでいます。
被視認性の向上やデザインがすっきり纏まるなどのメリットと引き換えにウインカーの法規とDRLの法規を両方充たす必要があるため、後付けするには少し難易度の高いパーツという側面も。
特に最近ではウインカーバルブと入れ替えでダブルファンクション化する安価な海外製後付けキットも出回っていますが、日本のDRLの法規である「前照灯点灯時に消灯または減灯すること」などを充たさない製品も多いので注意が必要です。
アフターパーツとして装着する場合は、国産メーカーの保安基準適合品を選ぶのが確実。
事前に取り付け位置などに問題がないか入念に下調べし、しっかりと保安基準を充たせることを確認したうえで装着しましょう。
【スモークフィルム】色と濃度を考えて!プロに任せるのが安心。
バルブ交換と並んで昔からライトの定番カスタムなのがレンズへのスモークフィルム貼付け。
結論から言うと、「光の明るさと色の保安基準を満たしていれば」車検通過は可能です。
スモークフィルム貼付けのポイントは主に二つ。
- 光量(明るさ)
- 色
強力なHIDやLEDヘッドライトなら保安基準に適合できる可能性はありますが、確実に暗くなるので夜間の運転で見えづらくなります。
フィルムの濃度の目安は「昼間にヘッドライトのインナーがしっかり見える程度」に留め、濃すぎるものは避けましょう。
そしてフィルムの色ですが、光の色が法令で定められた灯火の色ではなくなってしまうものはNG。
たとえばヘッドライトのレンズにピンク色のフィルムを貼ったり、テールランプのレンズに緑色のフィルムを貼るなどは間違いなく車検に通りません。
逆に言うと光の透過率を確保した薄めの黒ならば色に関する問題は起こりにくいといえます。
しかし濃さや色を守ったとしてもレンズへのスモークフィルム貼付けは検査員から厳しい目を向けられがちなのも事実。
視認性や照射能力などの性能ダウンに繋がったりするケースもあるため、デメリットも考えたうえで施工を検討しましょう。
©AQUA STYLE
またフィルムの貼りこみはDIYでの作業だと難易度が高く、貼りムラや気泡などで車検の際も不利になってしまうケースも。
フィルムを購入する際は、車種専用にカットされた製品を使うと失敗が少なくオススメ!
また、ライトのレンズなどを持ち込みで加工してくれるショップに任せれば、車検対応の色や濃度で綺麗な仕上がりを手に入れることができるため、こちらも大いに活用したいところです!
まとめ:光モノカスタムは車検対応品を使って慎重に!
今回はクルマの灯火類 いわゆる「光モノ」のカスタムにおける保安基準と注意点について見てきました。
ライト周りは作業が容易でも特に安全に直結する部分。
保安基準対応部品を使うのは当たり前として、装着後もしっかりとチェックをすることが重要です。
また今回紹介した法令を遵守しても実際の検査では現場判断で車検NGになる場合もあるので、あくまでも自己責任の上で参考にして頂ければと思います。
お読みいただきありがとうございました!それでは良いカスタムカーライフを!