旧車やヴィンテージカーと呼ばれる車両の純正パーツ不足が嘆かれている昨今、ブレーキパーツブランド「DIXCEL(ディクセル)」では様々な取り組みを行っています。
「ブレーキパッドの特注張替え」や「ヴィンテージカー アンケート」と言った、ユーザーニーズに応えることと、入手困難なブレーキパーツについて対応策を実施。
気になるディクセルのサービスを詳しくご紹介します!
Contents
DIXCEL(ディクセル)とは
大阪府摂津市に本社を構え、一般車およびチューニングカー、レーシングカー用のブレーキパーツの製造/販売を行なっているブランド、DIXCEL(ディクセル)。
DIXCELブランドは「優れた(Excellent)」と「減速力(Deceleration)」をモチーフに名づけられ、ブレーキパーツ専門メーカーとして企画・開発から製造・販売まで担います。
モータースポーツではSUPER GTのGT300クラスやスーパー耐久などツーリングカーレースを中心にテクニカルサポートや、技術供与および製品支給を積極的に行っ実績があり、国内レース業界でも知名度が高いブレーキブランドの一つです。
©️DIXCEL
2018年からはFIA F3アジアチャンピオンシップのオフィシャルブレーキとしてフォーミュラカー用のブレーキとして採用されたり、ブランパンGTアジアシリーズのオフィシャルブレーキパートナーとして就任するなど、活躍の場を国内に限らずアジアへ広げて製品開発を行っています。
近年ではディクセルならではの強みを活かし、旧車向けのブレーキパッドとディスクローターに関するサービスを豊富に展開しており、純正部品の入手が困難になった車種のオーナーにとって役立つサービスや製品ラインナップの拡充を行っています。
ブレーキパッドは「張り替え」可能
純正同等品、ストリート用、レーシングブレーキパッドなど、様々なブレーキパッドのラインナップがあるディクセル。
ブレーキパッドの対応車種数は1,400品目にのぼり、様々な車種に対応したブレーキパッドを取り揃え、あらゆるブレーキシーンに対応しています。
現行車種や少し古い車種であれば新品でのブレーキパッド購入が可能ですが、さらに年式が古くなっていくとノーマル(純正)ブレーキパッドの設定が廃盤になってしまっている車種も存在します。
そんな車種に対応すべくディクセルが行なっているサービスが、「ブレーキパッドの特注張替え」です。
ストリート向けブレーキパッドM / ©️DIXCEL ※画像は新品状態のブレーキパッド
年を追うごとにノーマル(純正)パーツだけでなく、アフターパーツの交換部品の確保も難しくなっている昨今、ブレーキパッドに関しては補修交換部品が入手できず、止むを得ずキャリパーごと他の車種用のものに取り替えるという手法が取られています。
ずっとオリジナルの状態で乗っていたい、良い状態で維持したいというオーナーの想いとは別に、純正状態を維持することは非常に困難です。
社外のキャリパーに交換してしまうと、かつて感じていたブレーキフィーリングが得られません。
ブレーキパッドの構造上、バックプレートの上にブレーキ摩材が貼り付けられています。
純正の新品ブレーキパッドが廃盤になってしまった旧車などのブレーキパッドには、新しく摩材を張り替えるオリジナルのブレーキ構造を活かした車両維持が可能となります。
DIXCEL公式Webページで詳細情報を見る
ブレーキローターの豊富なラインナップ
ディクセルブレーキパーツの最大の特徴としてあげられるのが、ブレーキディスクローターの豊富なラインナップで、現行車はもちろん、過去に販売されていた車種への適合拡充や商品開発を積極的に行っています。
特にブレーキディスクローターの対応車種数は2,200品目を超え、さらに対応車種数を増やしています。
近年は旧車のラインナップ追加を積極的に行っており、純正部品が手に入りにくかったり既に廃盤になってしまった車種もある中、重要保安部品であるブレーキディスクローターのラインナップ拡充に注力しています。
前述のように、ブレーキパッドは張り替えることが可能ですが、ブレーキディスクローターを張り替えることは不可能であるため、ディクセルではブレーキローターのラインナップを豊富に取り揃えます。
他メーカーでは無かったブレーキローターが、ディクセルのブレーキラインナップにはあることもしばしば。
スリット入りブレーキディスクローターSD / ©️DIXCEL
純正同等のプレーンディスクローター(PD)から、PDをベースにブレーキローターへスリットを入れたSD。
よりハイパフォーマンスかつ過酷なレースシーンなどに対応したブレーキローターとしてカーボン含有量を増やしたFP、FPにスリットを入れたFSなど、同じ形状のローターに対してローター材質が異なったりとユーザーニーズに合ったラインナップを揃えています。
1ピースブレーキローターだけでなく、2ピースローターについてもアッセンブリーでの販売から、ベルハウジングとアウターローター別での販売も行っており、R35GT-Rやランサーエボリューションなど、純正で2ピースローターが採用されている車種にも対応していますので気になる方は是非チェックして見て下さい。
ヴィンテージカーアンケートをご存知ですか?
前述にある通り、ブレーキパッドにおいてもブレーキディスクローターにおいても豊富なラインナップを取り揃えているディクセルですが、もし乗ってるヴィンテージカーのラインナップが無かった場合、どうすれば良いのでしょうか?
ブレーキパッドについては特注張替えがありますが、ブレーキディスクローターは替えがありません。
ディクセルでは対応車種を補うべく、「ヴィンテージカー アンケート」を実施し、ユーザーからの声を常にチェックし、要望へ答えられるよう日々開発に取り組んでいます。
実際にアンケートから製品化された車種の一例として、スバル アルシオーネ用前後ブレーキローターやマツダ RX-7(SA22C)用前後ブレーキローター、さらにはトヨタ2000GT用フロントブレーキローターとユーザーの声に耳を傾けています。
ブレーキパッドは張替え可能ですが、ブレーキローターは交換するしか無いため、問題を真摯に受け止めているディクセルが、ユーザーの皆さんに提案できる最良策としてアンケートの実施を行っています。
ブレーキディスクローターの拡充に注力しており、ご希望の車種もアンケートに答えることで、ラインナップが追加されるかもしれません。
まとめ
近年は旧車熱が再燃してきたこともありますが、伴って純正パーツ不足が悩みのタネとされてきました。
ディクセルでは70年代の旧車・ヴィンテージカーにも対応すべく様々な車種のブレーキパーツを取り揃えます。
特に純正形状の1ピースローターやブレーキパッドのラインナップは業界随一で、ブレーキパーツに困りごとがあるならディクセルならば解決できることが多いことも事実。
特に旧車関係のブレーキでお困りの方は、是非一度ディクセルのブレーキパーツをチェックして見てくださいね!